遠いあいさつ 日原正彦詩集

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2000年、土曜日術出版販売から発行された日原正彦の第9詩集。日原は「橄欖」の同人。

 

序詩 うつせみ

眠りに入るときの葉ずれの音
めざめて聞く枯葉の音

生まれてひとつの青い夢のなかへ呼びこまれ
死して 現つの全量の軽さを知る

 

目次

お元気ですか

お元気ですか
ねむりのために
こんにちは
さようなら さようなら
ごめんなさい
遠いあいさつ
留守電
最初のあいさつ
留守の木
どうも
春雷

 

夕陽にむかって歩く人

その日はものをよく落とした

音楽・別れ
くすり
忘れないで
夕陽にむかって歩く人
枯葉
雲のこと
驟雨
とんぼ
木と川


雨音
春の雨
夕陽


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やつさもつさ 獅子文六

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1952年、毎日新聞の連載小説。新潮社発行。装幀は小穴隆一。1953年に映画化されている。

 

目次

  • 豊年の兆 
  • 三十而立 
  • めずらしき花園 
  • 慢性虚脱 
  • 港の春風 
  • あの道この道 
  • 柿若葉 
  • 横浜の志士 
  • 羽蟻 
  • 忘れた歌なら思い出しましょう 
  • 雨の季節 
  • 馬車道にて 
  • トンネル太助 
  • 志村夫人の夜会 
  • 遣り戾す 

 

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増補疾走の終り 支路遺耕治詩集

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1970年、構造社発行。ビート詩人と言われた支路遺耕治の詩集。写真は今井祝雄と高岡和弥。

 

目次

未刊詩篇

 堕もしくは序説の構図
 黄金の腐飾あるいは復活まえの敗走Ⅰ
 黄金の腐飾あるいは復活まえの敗走Ⅱ
 批判序説・空間の敗走
 連作Ⅰ 序説
 連作Ⅱ 序説

疾走の終り
 おおさか
 おおさか おおさか
 巨大な月
 とける肉の街
 〈小特集・夏の墓標〉より
  夏・さよならできない唄
  夏によおこは何処
  夏の終り・あるいは開幕の季節
 落日 仮病の唄
 旅の地図
 正午の夢・旅の夜
 羅列する旅・羅列する季節・羅列する大陸

ゆめゆめゆめ
 夜からの唄
 夜から朝へ
 夏・よおこの唄
 幻視
 夏の花
 夕ぐれの唄 
 休日つづきの唄
 雨・あるいは夜・旅人
 夏の休暇

 

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TAIWAN  龍秀美詩集

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2000年の第50回H氏賞を受賞した龍秀美の詩集。発行は詩学社。

待望の第二詩集
しかも前著「花象譚」の神秘主義的抒情の世界を越え、台湾――ひいては中国、東洋のなかにおのれのルーツを探ろうとする力強いエネルギーが秘められている異色の詩集である。著者は歴史なるものをしかと見据え、日本と台湾という二つの文化の間に生きるおのれを重ね、真正の詩を探ろうとしている。

一丸章「詩集『TAIWAN』頌」より

 

目次


指紋
見る
包む
風景
いない虎
アサリ

**
寓話
エビ
鵞鳥
さくら
蓮霧
あら楽し
似せの花
野生類通り

***
粗衣
紙銭
中山高速公路
洗骨
不孝男(プーシャオナン)
夢の胎
年画(ニエンフア)
空の幸

夢の地としての日本――あとがきに代えて

 

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失意の神たち 堀口定義詩集

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1982年、思潮社から発行された堀口定義(1914~)の第4詩集。

 

 この詩集の内容は、主として欧州の旅行に際して現代人の神々への対応と社会の現状について受けた印象をまとめたものである。(「後記」より))

 

目次


頽れる神
神のものは人間のもの
豊穣の神
フィロパッポスの丘
風葬
ロンドン塔
パリの晩秋
ジャン・ジャック・ルソー
ジョルフサンクの女
赤い切手
ラッセルの女
カスタネット
イタリアン・ネック
ローマの素顔
ナポリ
嘘 つき放題
盗賊の季節
ドン・キホーテの像
エーゲ海の夕陽

 

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海で朝食 水橋晋詩集

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1980年、神無書房から刊行された水橋晋(1932~2006)の第1詩集。装幀・挿画は藤林省三。

 

海とのかかわりのなかで書いた作品をまとめました。これらの作品は、畏友江森國友氏の個人雑誌「南方」への同人としての誘いがなかったら、おそらく書かれなかったでありましょう。また「南方」同人の八重洋一郎氏のアドバイスがなかったら、海とのかかわりのなかで、という持続的な視点をもちえなかったでありましょう。(「あとがき」より)

 

目次

  • 散歩
  • 崖の朝
  • 海水浴
  • 夏に食あたり
  • はじめに もどる
  • 犬の海
  • 冬至
  • 短い時間
  • 海までの距離
  • 交差点
  • ボート ドッグ
  • 海で朝食
  • 失踪
  • 訣別
  • 海刈り
  • 夏に留守番

解説――江森國友
あとがき

 

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ガリバーの質問 清水昶

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1993年、五柳書院から発行された清水昶(1940~2011)32冊目の著書。1988年から1993年までに発表された44の短いエッセイ。

 

 ある時代、ある思想に、慣れあうことを、きちんと拒絶することは大変な個人的な「仕事」である。今日のゲンダイシが、ちっとも面白くないのは、(例外はあるが)ほとんどが拒絶ということにおいて血を流してはいない。観念も血を流すのだ、ということを忘れてしまっている。どうして「現在」とか「日常」とかが大切なのか。あたかも、ほろびゆく老人のように、ぼくは現在も日常も嫌で仕方がない。その嫌悪。その憎悪、その疎外が、ぼくを活性化している、まあそんな日々を過ごしている。(帯文)

 

 

目次


ガリバーの質問
自然としての状況 三好達治の場合
いつも詩人は、残して死ぬ 鮎川信夫追悼
「がっかりしたか」北村太郎ニヒリズム


一本のナイフ 同人詩誌その他についての若干の感想
日本人の戦争 藤井貞和
詩人の死 菅谷規矩雄について


定型について
郷愁
死のテーマ
山頭火と酒


丹下左膳
性愛について
ひとりの出版記念会
表現者たち
車椅子
病気
石原吉郎
人間の死
真実
六〇年安保闘争
売春
自転車泥棒
中原中也
火事
無頼派
絶望
幻臭
床屋
百円玉

白衣
高橋秀一郎
エイズ
芥川賞
民主主義
赤穂
中上健次
ハードコア
一茶
北村太郎
実話
鬼太郎がゆく
大学

 

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