2000年、土曜日術出版販売から発行された日原正彦の第9詩集。日原は「橄欖」の同人。
序詩 うつせみ
眠りに入るときの葉ずれの音
めざめて聞く枯葉の音生まれてひとつの青い夢のなかへ呼びこまれ
死して 現つの全量の軽さを知る
目次
お元気ですか
お元気ですか
ねむりのために
こんにちは
さようなら さようなら
ごめんなさい
遠いあいさつ
留守電
最初のあいさつ
留守の木
どうも
春雷
夕陽にむかって歩く人
その日はものをよく落とした
雲
音楽・別れ
くすり
忘れないで
夕陽にむかって歩く人
枯葉
雲のこと
驟雨
とんぼ
木と川
雲
翼
雨音
春の雨
夕陽