ガーデニア・ガーデン 錦見映理子歌集

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 2003年1月、本阿弥書店から刊行された錦見映理子の第1歌集。装幀は名久井直子。ホンアミレーベル1。

 

 夏の終わりの雨の夜だった。歌集のためにまとめた原稿を、初めて人に見せた。中野の喫茶店で、信頼する俳人歌人でもある岡田幸生さんの前に座って、私は緊張していた。飲んでいる紅茶がおいしいかおいしくないかよくわからないまま、黙って彼が読みつづけるのを待っていた。「ガーデニアってなに?」と岡田さんが急に顔を上げて聞いた。「くちなし。白い花」と答えると、「タイトルはこれがいいよ。ガーデニア・ガーデン」と彼は言った。歌集のタイトルをまだ決めかねていた私は、候補のひとつでもあったその言葉が彼の口から発せられたのを聞いて、なんだか興奮した。それだ、という感覚があった。
(「あとがき」より)

 
目次

  • 庭園と熱病
  • 風葬と密会
  • 驟雨と蜂蜜
  • 白夜と魚影

  • 蛇の眠り
  • 白い終電
  • 火をくぐる
  • 夕闇の家族
  • 外科病棟
  • 花の蜜

  • 暗室へ
  • 魚眼レンズ
  • 婚姻届
  • 冬の婚
  • 夜の重力

あとがき


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左手 目黒裕佳子詩集

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 2019年1月、思潮社から刊行された目黒裕佳子近衛はな)の第2詩集。装画は著者。


目次

  • よる
  • きり
  • おんがく
  • 心象i
  • 古のうた
  • ねむり
  • いき
  • 心象ii
  • 心象iii
  • 旅人
  • 色彩
  • ごっこ
  • あしおと
  • まひる
  • 月と石
  • 夜明け
  • 心象iv
  • 心象v
  • 対話
  • 十一箇月


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波動 新井豊美詩集

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 1978年9月、あんかるわ叢書刊行会から刊行された新井豊美(1935~2012)の第1詩集。


目次

  • 花闇
  • 晩夏
  • 波動
  • 五月のかげ
  • 薄暮
  • 囲繞地
  • 光の声
  • 幻影
  • 歓喜と塩
  • ひまわりよ 見たか
  • 朝の坂
  • 鳳仙花
  • 解体祝歌
  • 輝かしい闇のために

<波動>へのメモ 坂井信夫


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青春の遺書 嶋岡晨詩集

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 1957年3月、国文社から刊行された嶋岡晨の詩集。著者自装。ピポー叢書。

 

目次

一、青春

  • 希望
  • 訛り
  • 青春
  • 雲のあいだから
  • もしも一羽の鳩が
  • ひとつの墓石になるために
  • 食卓なんか無い
  • 祝砲
  • 風景

二、精神史

  • 精神史
  • 時間の街かど
  • 海の労働者
  • 掌の上の道
  • 乳搾りの女
  • 現象
  • 冬の孤独
  • 冬の魂

三、ぼくたちは幽霊だ

  • 捨てる手
  • 顔をあたえてくれ
  • しかもわたしは知つている
  • ぼくたちは幽霊だ

四、遺書

  • 死Ⅰ
  •  Ⅱ
  • 遺書


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