このブログについて

bookface=本の顔=表紙=書影=装幀=装丁=装釘=装本=装画。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも墓石化している古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。第○詩集とい…

山月抄 竹下彦一句集

1969年10月、大地堂書店から刊行された竹下彦一の句集。 俳句を始めてからもう二十三、四年になるだろう。洋燈が好きなので、俳号を洋燈亭とつけて一寸こう云う号をつけているのはいないだろうと、威張っていたら友人の平山明洋君が、松江へ行ったら小泉八雲…

翼 李箱作品集 李箱(イサン) 斎藤真理子訳

2023年11月、光文社から刊行された李箱の作品集。翻訳は斎藤真理子。光文社古典新訳文庫K-Aイ2-1。 目次 訳者まえがき [詩]鳥瞰図 詩第一号 [小説]翼 [日本語詩]線に関する覚書1 [詩]鳥瞰図 第十五号 [小説]蜘蛛、豚に会う [紀行文]山村余情――成川紀行中の何…

かなしき春 飯野農夫也詩集 

1958年11月、二人社から刊行された飯野農夫(1913~2006)の第2詩集(第1詩集は『やぶれた花』)。著者は茨城県真壁郡五所村生まれの画家。 ぼくは 出そうとおもいながらためらっていた詩集を やつと出す気になりました そこで自分に聞いてみるのですが一体…

土曜日の歌集 尾崎左永子歌集

1988年2月、沖積舎から刊行された尾崎左永子(1927~)の第2歌集。装幀は戸田ヒロコ。 目次 ・彩紅抄 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ ・花幻集 故園喪失 都市断片 無弦琴 傍観 時の糸 鎌倉山 葉ざくらの街 無音界 水辺微韻 旅めもらんだむ 中国試詠 冬の潮騒 翔ばざりし 透きゆくは…

三つの椅子 原清対談集

1966年、牧羊社から刊行された原清(1936~)の対談集。造本は伊藤積。「放送朝日」連載。 目次 ヒット・ソング誕生 永六輔 中村八大 原清 旅と交通 入沢文明 阿川弘之 原清 世界美人論 田中千代 辻豊 原清 ニッポン岡目八目 T・P・レゲット 今東光 原清 日…

ダイビング 佐野千穂子詩集

1991年8月、詩学社から刊行された佐野千穂子の第1詩集。著者は山梨県中富町生まれ。刊行時の著者の住所は船橋市。 目次 Ⅰ 河 踏台 熱 外泊 花殺し 作り方 せっけん Ⅱ 水の桃 人形 残りの色 鹿の声 未明の鯉 押す 爪月(そうげつ) Ⅲ 水底の石 ポストと李再順…

どんぞこで歌ふ 根岸正吉 伊藤公敬

1992年5月、古河三樹松の私家版(上州復刻版)として復刻された根岸正吉/伊藤公敬の詩集。底本は1920年発行日本評論社出版部版。 序特異なる二個の人物 此の集の著者根岸正吉君が私の家に遊びに来てゐる時、其の姓名だけを云つて他の来客に紹介すると、『其…

食べごしらえ おままごと 石牟礼道子

1994年4月、ドメス出版から刊行された石牟礼道子(1927~2018)のエッセイ集。鹿児島県出水市マルイ農協グループの広報誌「Q]連載(Q編集長は岡田哲也)。 目次 ぶえんずし 十五日正月 草餅 山の精 梅雨のあいまに 味噌豆 油徳利 獅子舞 水辺 菖蒲の節句 七…

いつの日か国に帰らん 松原一枝

1983年4月、講談社から刊行された松原一枝(1916~2011)の長編小説。装幀は蟹江征治。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

器物 瀧克則詩集

1983年9月、砂子屋書房から刊行された瀧克則(1948~)の第2詩集。装本は倉本修。 目次 椀 甕 ビンを見ること 楽器 便器 泉 翼 鍋 敷石 苔 輪郭 指を入れる コップ 湯桶 材質 壜 異物 黙 艷 産卵 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ティッシュの鉄人 高階杞一詩集

2003年8月、詩学社から刊行された高階杞一(1951~)の第9詩集。装幀は長谷川義史。 目次 Ⅰ 聖夜/天使が/空で マフラー ほろほろ 春の行進 タマだか/壁/のようなもの 晴天/朝/そして 天/高く コップ/の/日 Ⅱ 水の朝 窓辺のあぶく 春のパー 春の洗濯 Ⅲ ひとり…

道隠し 瀧克則詩集

2016年11月、書肆山田から刊行された瀧克則(1948~)の第6詩集。装幀は倉本修。著者は堺市生まれ。 目次 秋分け小舟 葉 切断 小舟 その日 すき間 つゆ草 灰 舟の川 青天 バッタの道 塩 裁ち屑 出来事 鳥の日 猫の恋 朝靄の中で 音のたまり 象限 廃村 地図師…

良寛さの海 経田佑介詩集

1994年7月、ふらんす堂から刊行された経田佑介の第6詩集。装幀はスタジオ・ギブ、装画・エッチングは牛尾篤。付録栞は白石かずこ「良寛さはビート詩人」。新しく夢みる詩人叢書3。 ポエトリー・ロードをずいぶん遠くまできたようだ。走ったり、歩いたり。ア…

詩世紀詩集 一九五五年版

1955年8月、詩世紀の會から刊行されたアンソロジー詩集。 目次 はしがき 服部嘉香 齒車と夢・阿部三夫 海からの風・石川宏 日記・石澤眞紀夫 斷章―灰色の散歩―・石田惠美 豚の子人生・石田眞澄 海圖・伊藤康圓 落日・井上惠雄 酒盃・伊村美岐 げんばくの兒等…

軟體 瀧克則詩集

1989年12月、書肆山田から刊行された瀧克則(1948~)の第3詩集。装幀は倉本修。付録栞は岩成達也「『みること』についての小さいメモ」。著者は堺市生まれ。 目次 Ⅰ 軟體 研磨狂 Ⅱ 巣 蛇口 眼 扉 塵 黒子 河原 柿 Ⅲ 蜘蛛塚 汚物 マリオネット 片目魚 NDLで…

ハンセン病と戦後民主主義 なぜ隔離は強化されたのか 藤野豊

2006年10月、岩波書店から刊行された藤野豊(1952~)の評論集。装幀は後藤葉子。カバー写真は菊池恵楓園の隣接地に作られた「癩刑務所」の外塀。 目次 序章 ハンセン病絶対隔離政策史への視点 一 戦後隔離政策の前史 二 世界の隔離と「日本型隔離」 三 本書…

声霊(せいれい) 橘麻巳子詩集

2021年10月、七月堂から刊行された橘麻巳子(1989~)の第1詩集。 目次 九羽のからすは浄土に侍らせ 球根 孔 線を引き、それから 侵入訓練 口が 囮で俺を揺すぶっている マグノリア 炎天 棒 重力と皿 いちばんおおきくなった貝塚 声霊 ククルクレナイ NDLで…

ボブ・ディランの干物 清水麟造詩集

2001年6月、開扇堂から刊行された清水麟造の詩集。ホームページにおいて「週刊詩」と題して公開された、1996年6月~2001年2月までのすべての作品を収録。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

東京鬱景 宮城賢

1975年12月、国文社から刊行された宮城賢(1929~2008)の叙事詩集。装幀は宮園洋。著者は熊本県八代郡氷川町生まれ。 遠景のみに恵まれた〈空中楼閣〉の三年間が生んだこの五部作を、至近の近景のみしかない地上の月並みな新居で校正している。九割がた憎み…

美酒すこし 中桐文子

1985年6月、筑摩書房から刊行された中桐文子による夫・中桐雅夫(1919~1983)の回想録。 目次 「かわいそうなひと」 序にかえて 相手は学生 冷たい季節 二つの歯車 不自由が丘 明日は昏く 蜉蝣のように 泥沼の中 翼と風と 危機すでに 孤りで歩く ピアノ狂い…

宮城賢 宮城賢詩集 

1972年5月、国文社から刊行された宮城賢(1929~2008)の第2詩集。装幀は安達三男。著者は熊本県八代郡氷川町生まれ。 私家版処女詩集『亡郷歌』を出してすでに七年の歳月がすぎた。二百部刷ったその小詩集は、この新詩集と交替するかのように、その最後の残…

ひとりで行け ぱくきょんみ詩集

2021年3月、栗売社から刊行されたぱくきょんみ(1956~)の詩集。装画は高橋千尋、装幀は中山雄一朗。 目次 ひとりで行け 海と ここと ひかり アンニョン ハングゲ ハングゲ 二〇一五 ハングゲ 二〇一七年 庭へ庭から 紅梅 木になるでしょう 黒い羽根が落ち…

愛敬浩一 愛敬浩一詩集 新・日本現代詩文庫149

2020年4月、土曜美術社出版販売から刊行された愛敬浩一(1952~)の詩集成。装幀は森本良成。 目次 ・詩篇 ・詩集「しらすおろし』(一九八六年) 抄 しらすおろし 満月ですね 声 ・詩集「夏が過ぎるまで」(二〇〇六年) 抄 朝の水やり 連取(つなとり)本町 吉…

詩的分析 藤井貞和

2007年9月、書肆山田から刊行された藤井貞和(1942~)の評論集。装幀は亜令。りぶるどるしおる63。 目次 Ⅰ 古態成長説 自由詩の源流 サンガム詩 歌形の記載 音数律の根拠 Ⅱ 助動詞の言語態 清、「濁」と、懸け詞 第四人称詩学 複屈折修辞 Ⅲ 万葉本文論 万葉…

火褥 刀工宮入行平とミヨ子の生涯 宮入聖

1984年5月、冬青社から刊行された宮入聖(1947~)のエッセイ集。 目次 あこがれと、俗物と 運、根、鈍のひと 宮入行平 父母の結婚 あなた方は何者であったのか あの一年 着いたら返事をおくれ 非在と現実 生き物の栖む家 信州、わがふるさと 小説 無明紀行 …

大師橋 荒船健次詩集

1969年4月、三秀書房から刊行された荒船健次(1943~)の第1詩集。著者は川崎市生まれ、刊行時の住所は横浜市戸塚区。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

大荒神頌 山本ひろ子

1993年10月、岩波書店から刊行された山本ひろ子(1946~)の論考集。シリーズ<物語の誕生>。装幀は鈴木一誌+寺井恵司。 目次 ・熊野詣篇 役行者 切目の王子 ・花祭篇 龍王しずめ 五郎の姫宮 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩人はつねに文字文字して 谷川昇詩集

1990年4月、樹海社から刊行された谷川昇(1935~)の第2詩集。装画は杉山恵一。著者は浜松市生まれ、刊行時の職業は高校教師、住所は静岡市新川。 二十代で書くことをやめてしまった詩を四十代半ば過ぎて再び書きはじめたのはカミングズに出会ったことによる…

タブー ジャンヌの日記 マリオ・メルシェ 安倍達文訳

1971年8月、二見書房から刊行されたマリオ・メルシェの長編小説。翻訳は安倍達文。装幀は安達東彦。 目次 第一部 血とシャンパンの夜会 第二部 男爵の館 第三部 セックスの沼 終章 訳者あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索