このブログについて

bookface=本の顔=書影。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。

小航海26 小長谷清美詩集

1977年4月れんが書房新社から刊行された小長谷清美の第2詩集。第27回H氏賞受賞。ブックデザインは大野健一、イラストは阿部隆夫。 目次 小航海時代 指はイモ虫 舌で詩を スイートロケット 蟻八百匹 船泡声 小人たちの声がする 笑う床 隣人ともう一匹 わがウ…

日々涙滴 鈴木志郎康詩集

1977年6月、河出書房新社から刊行された鈴木志郎康の第9詩集。「文藝」に1976年1月号から12月号までの連載をまとめたもの。装画は上野紀子、装幀は田辺輝男。 目次 投身の思い 大雨の朝の出勤 立って目をつぶっている人 黒瓦の屋根 白菜の思い出 ゼンマイの…

ウバラという地名 木内寛子詩集

2000年7月、紫陽社から刊行された木内寛子の第1詩集。 目次 沈丁花 白梅 椿 椿 バラ 紫陽花 桜 樹の桜 梅の実 白木蓮 湖畔の 風景 声 風の道 丘 窓 壺 夕暮れ あれば 麦藁蜻蛉 蟻 虫の音 化石の貝 更地 流星 私 は 歌 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

くたくたクッキー 小長谷清美詩集

1986年1月 思潮社から刊行された小長谷清美の第6詩集。カバー装画は元永定正。 目次 1 くたくたクッキー、他四篇 くたくたクッキー キノコや、あわれ ねむれ、イモムシ 夢のゆく末 カッコーの迷路 2 気のふれた樹、他四篇 気のふれた樹 週末の夜の過ごし方…

たくさんの窓から手を振る  中村梨々詩集

2012年4月、ふらんす堂から刊行された中村梨々の第2詩集。栞は川口晴美。 目次 ロシア 指先より先にあなたにたどり着くために そんな簡単なことじゃないし、そんな複雑でもない 春先に 天気予報 春雷 夏の日 雪 はちみつとはちみつでないものをつなぐ 海のつ…

あたらしい手の種族 詩論1990-96 瀬尾育生評論集

1996年4月、五柳書院から発行された瀬尾育生の第3評論集。 目次 森の匂い、虫への連帯戸口の外で/蝿の苦しみ/森の匂い、虫への連帯/死後について Ⅰ 猫背の寺山修司 価値ある人生 北村太郎小論 海の変化、最後の思想詩 鮎川信夫の「死後」 中間にこのまま…

狂泉物語 小松弘愛詩集

1980年10月、混沌社から刊行された小松弘愛(1934~)の第三詩集(写真はカバー欠)。挿画は片木太郎、装幀は片岡文雄、写植は大家正志。第30回H氏賞受賞。 「狂泉物語」二〇編に登場する「私」とは何者だろう。「私」の思考や行為が、現実の私と重なってい…

夢の家 瀬沼孝彰詩集

1997年8月、七月堂から刊行された瀬沼孝彰の第四詩集。 目次 Ⅰ 不帰郷 不帰郷 祈願 鬼面 夢の家 月の川 川のひと 川のうた 春のうた おくりもの 波動の寺 山のひと 木の少年 日の川 Ⅱ 裸のこころ 鬼の戦車 橋の女 木の少年 夜のくつ 裸のこころ 風の子供 ゲ…

DEEP PURPLE 瀬尾育生詩集

1995年10月、思潮社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第5詩集。第26回高見順賞受賞。 これが、私がこの七年間に書いた詩のすべてである。私の中心で私自身として、波のように打ち返されているものがあってもそれは私のものではなく、つぎつぎと私の名で呼…

濾過器 柴田千秋詩集

1989年5月、思潮社からラ・メール選書の1冊として刊行された柴田千秋(千晶)の第2詩集。第5回ラ・メール新人賞を受賞。 あの冬、私が出逢った愛は、はじめる前から壊れてしまっていた。私はただあきらめるためにだけ、その愛をあじめていた。 愛はいつか終…

連作・志摩 ひかりへの旅 稲葉真弓詩集

2014年3月、港の人から刊行された稲葉真弓の第4詩集。 「母音の川」から十二年ぶりの詩集となった。 小説を書く合間合間に、詩の言葉が水滴のように私のなかに溜まり、それが滴る水のように言葉となって降りそそぐ瞬間を、至福の時として味わった。書き下ろ…

望楼 粒来哲蔵詩集

1977年10月、花神社から刊行された粒来哲蔵(1928~)の第4詩集。第8回高見順賞受賞。 春と夏の、僅かばかりの日数の島暮らしも、十年以上もの年月がたってみると、私をまごうかたない島人に仕上げてくれた。竿を担いで、山小屋というか海小屋というかちょっ…

平凡 井川博年詩集

2010年8月、思潮社から刊行された井川博年の第9詩集。 この詩集のタイトルとなった『平凡』は、もとより二葉亭四迷の「平凡」からとったものです。二葉亭にかぎらず今回は、林芙美子、尾崎翠に始まって、小泉八雲、石川啄木、生田春月、佐藤春夫と、とっくの…

待ちましょう 井川博年詩集

1989年8月、思潮社から刊行された井川博年の第5詩集。 ぼくの作品は語彙に乏しく、詩に必要な飛躍したイメージと力強さに欠け、過去の出来事を再生しているだけであろう。しかしぼくは一貫として「情けない詩」を書こうとつとめてきたのである。(「あとがき…

くだもののにおいのする日 松井啓子詩集 

1980年5月、駒込書房より刊行された松井啓子の第一詩集。34年ぶりに、2014年12月、ゆめある社より新装復刊された。 どうしてだろう。お風呂では知らない人にも人見知りせずすらすら話せ、自分を、明るく礼儀正しい人のように感じる。又、もしあの世というも…

日本列島星屑町にて 中島玉江詩集

1970年8月、思潮社から刊行された中島玉江(1936~2009)の第一詩集。 詩集『日本列島星屑町にて』に於ける三〇篇の詩は、「別れの唄」「Rちゃんの涙」を除いて一九六一年春から六三年春までの約二年のあいだに書いたものである。(右の二つはそれ以後創っ…

夢の人に 堀内幸枝詩集

1975年9月、無限からから刊行された堀内幸枝(1920~)の第5詩集 これは昭和四十年から、五十年の間に書いた作品から選んだものです。「第二村のアルバム」に入る部分は、別の機会に作りたいと、除いておきました。 子供の日よく遊んだ古里の土手、その向う…

酒食年表第二 寺島珠雄詩集

1990年5月、遅刻の会から刊行された寺島珠雄(1925~1999)の第7詩集 詩集酒食年表第二 目次 1 三碧木星乙丑生れ 2 初酔い 彼の名はK 3 土間にはへっつい 崖上に提灯松 4 小学三年三学期 5 そうだ村の尊重 屋号は初音 6 九十九里童話 カーバイト灯の下で 7 …

失くした季節 金時鐘詩集

2010年2月、藤原書店から刊行された金時鐘(1929~)の第9詩集。第41回高見順賞受賞。 気はずかしくて止めたが、思いとしては「金時鐘抒情詩集」と銘打ちたかった詩集である。日本では特にそうだが、抒情詩といわれるものの多くは自然賛美を基調にしてうたわ…

胸の写真 井川博年詩集

1980年10月、白馬書房から刊行された井川博年(1940~)の第4詩集。 この詩集は、前詩集「花屋の花 鳥屋の鳥」を出して以後の四年間に書いた詩の集成である。詩を書くことは孤独な作業であるが、そこにもやはり多くの他人の存在がかかわっている。身近に読み…

時の雨 高橋順子詩集 

1996年11月、青土社から刊行された高橋順子(1944~)の第7詩集。第48回読売文学賞受賞。 晩い結婚の二年四ヵ月後、連れ合いが強迫神経症を発病しました。原因はさまざまなことが考えられましたが、四六時中側にいる私という存在を、その一つの目から外すわ…

E・ケストナァ詩集(現代の芸術双書ⅩⅣ) 板倉鞆音訳

1965年11月、思潮社から刊行されたエーリッヒ・ケストナーの翻訳詩集。訳者は板倉鞆音(1907~1990)。 これは<Lyrische Hausapotheke>までのケストナァの数冊の詩集からの気ままな選択である。このような形にまとめて、このような見出しをつけたのも、す…

ナフタリンの臭う場所 小長谷清美詩集

1981年6月、れんが書房新社から刊行された小長谷清美(1936~)の第三詩集。1977年から1981年までの詩篇を収録。 目次 ナフタリンの臭う場所 波だつビール 耳朶をうつ 浴室の方へ 壁の方から笑い声 どっちの男か 受話器、握って スーパーの紙袋のなかで 一挙…

熱帯植物園 関口涼子詩集

2004年11月、書肆山田から発行された関口涼子(1970~)の第7詩集。 鳥が鋭い啼声をひびかせる。空間を切り裂くラインをになって飛び立つ。目には捉えにくい刻々の変移と振動を背負って、声なく動かずにいるものの背後で。不規則な時の揺らぎを名づけようと…

鯨のアタマが立っていた 青木はるみ詩集

1981年11月、思潮社から発行された青木はるみ(1933~)の第2詩集。第32回H氏賞受賞。小野十三郎に師事していた。 真夏の午後二時頃のメインストリートは、ふっと人影のとだえる暑さでした。一台のタクシーが降って湧いたように私の前方に停まり、ドアが開い…

見えない隣人 鈴木志郎康詩集

1976年1月、思潮社から発行された鈴木志郎康(1935~)の第8詩集。 ここに集めた詩は一九七四年三月から今年の八月までの間に書かれたもので、そのうち三篇以外すべて発表された。一年半の間に四十篇余りの詩を書いたことになる。日常のこまかなことを詩の素…

夜明けの桃 稲葉真弓詩集

1991年9月、河出書房新社から発行された稲葉真弓(1950~2014)の第二詩集。 人が人に伝えるべきことはなんなのだろう。 あふれる活字の中に身を置きながら、しかしそれらは私が人に伝えたいこととは、あまりにも大きなへだたりがあるような気がする。 小さ…

部屋 最匠展子詩集

1977年11月、地球社から発行された最匠展子の第一詩集。 この、横穴式の住居から、濁った塵芥を運びだすために深夜私はエレベーターに乗る。地上に降りつくまでの箱の中の長い時間。かたちある身辺の夾雑物を、ゴミと一緒に詰めて捨ててゆく。年月の重なりの…

鮎川信夫詩集1945-1955 鮎川信夫詩集

1955年11月、荒地出版社から発行された鮎川信夫(1920~1986)の第一詩集。解説は北村太郎(1922~1992)。 目次 Ⅰ 死んだ男 もしも 明日があるなら 繋船ホテルの朝の歌 1948年 橋上の人 父の死 Ⅱ トルソについて 小さいマリの歌 なぜぼくの手が あなたの死…

ノノミ抄  庄司総一遺稿詩集

1962年3月、思潮社から発行された庄司総一(1906~1961)の遺稿詩集。 サンクチュアリということばには、聖所ということのほか避難所という意味がある。あるいは免罪区。その禁猟区にいはたくさんの鴨が飛んでいたが私はそれを射とうとはしなかった。猟銃で…

東京日記 リチャード・ブローティガン詩集

1992年9月、思潮社から発行されたリチャード・ブローティガン(1935~1984)の第11詩集。翻訳は福間健二(1949~)。原書は1978年の発行。2017年、平凡社から復刊された。 1976年5月から6月、日本に滞在したブローティガンは、日記をつけるようにこれらの詩…

影の威嚇 野沢啓詩集

1983年6月、れんが書房新社から発行された野沢啓(1949~)の第二詩集。 目次 Ⅰ 影の威嚇 物語 風景の来歴 空白の時代を、いま 未来都市 アウシュヴィッツ Ⅱ 夜は千の眼をもつという 夜の消息 夜の儀式 つかれる ブッキッシュな会話 みみず憑き 五月の一日 …

印象牧場 山下千江詩集

1954年5月、長谷川書房から発行された山下千江の第一詩集。序文は金子光晴と服部嘉香。 山下さんの詩集が出る。服部嘉香さんの愛弟子だ。 服部さんが保證して、山下さんの詩集を校正刷のままで見せてもらつたが、一通りよんでみて、たいへん面白いとおもつた…

南極 犬塚堯詩集

1968年3月、地球社から発行された犬塚堯(1924.2.16~1999.1.11)の第一詩集。第19回H氏賞受賞。装幀は司修。「地球」「歴程」同人。 南極のゆきかえりに、がり版ワラ半紙「南極新聞」というのが発行されていた。僕は特派員だったので内地の新聞に報道する義…

ウイルスちゃん 暁方ミセイ詩集

2011年10月、思潮社から発行された暁方ミセイ(1988.8.10~)の第一詩集。第17回中原中也賞受賞。装幀はカニエ・ナハ。 詩集を一読して驚いたのは、同じ作品なのに、投稿の詩として読んだときとはまったく違った感触だったことだ。まとめてみると、(あたり…

精霊の森 諏訪優詩集

1967年12月、思潮社から発行された諏訪優(1929.4.29~1992.12.26)の第二詩集。 数年ぶりに、詩をまとめてみる気になった。ふりかえってみると、わたし自身にもわたしの周辺にもいろいろな変化があり、わたしの三十代もおわりが近付いている。 詩集『精霊の…

水辺の約束 千葉香織詩集

1993年1月、思潮社から発行された千葉香織の第一詩集。第八回現代詩ラ・メール新人賞受賞。 わたしがいる。 ということに違和感に近い驚きを感じることがある。 自分が、ヒトという生き物で、言葉で考えたり書いたり、それ以前に食べたり息をしたりたくさん…

日本の詩はどこにあるか 藤井貞和詩集

1982年7月、砂子屋書房から発行された藤井貞和の第一詩集。 目次 狼 この日本に詩学もなければ、詩語も… 暗陸 瞽女たちは帰った、唄をのこして… 青のておごにああ 「青」を書くのは夢の色を… 朝潮の力 あんたがわたしの塚のまえを… 装身具 おぼえていますか…

心理 荒川洋治詩集

2005年5月、みすず書房から発行された荒川洋治の第18詩集。第13回萩原朔太郎賞受賞。 心理は、ときどきの人の心からは、遠いものかもしれない。また、まわりにあるものをうけとめながらも、うけいれない。そんな一瞬あるいは長引くものを、人はかかえること…

攻撃の切尖 平出隆評論集

1985年8月、小沢書店から発行された平出隆の第二評論集。 最初の評論集『破船のゆくえ』(一九八二年)に収めそこねたものと、『破船』以降に書かれたものとから一冊をまとめることになった。ご覧のとおり短めの時評的な文章が中心となる。取捨・構成を長谷…

季節の子 生路洋子詩集

1966年8月、桑文社から発行された生路洋子の第二詩集。1964年から1966年までの作品を収録。 生路洋子さんの作品について 前川知賢 結論から先にいえば、彼女の詩の本領は、中江俊夫氏も指摘していられるとおり、ひとの思いをすっかり優しくするひとつの方向…

破壊と幻想 萩原恭次郎私論  高橋秀一郎

1978年6月、笠間書院から発行された高橋秀一郎の評論。 私が、はじめて萩原恭次郎について書いたのは、十年ほど前のことで、その頃の私は、東京の巷間の雑踏の中を漂い疲れていた。なぜ私が恭次郎という詩人に興味をもち、文章を書くことになったのか、その…

焼け跡 望月遊馬詩集

2012年7月、思潮社から発行された望月遊馬の第二詩集。 目次 (焼け跡) 地球儀のように行きだおれたい プチトマトがえくぼに見える日 ポルカ 家具の音楽 アキレス腱の憂鬱 非日常 生活 体温計の下に僕らはいた Chrismas Song Microcosmos キャロル バルバロ…

小さな町 山本沖子詩集

1995年10月、踏青社から発行された山本沖子の第五詩集。 昭和二十二(一九四七)年に、三好達治先生のご尽力で、大阪創元社より最初の詩集『花の木の椅子』が出版されましてから、半世紀近くが経ちました。そのあいだに数冊の詩集を出してきましたけれども、…

真夏、まぼろしの日没 渡邊十絲子詩集

1995年11月、書肆山田から発行された渡邊十絲子の第三詩集。挿画はパウリ・ヴンダーリヒ。 目次 結婚(女神の午後) (女神の転倒) (針箱) (時の列車) (金星) (彗星の日) (蕩児のゆくえ) 天の波 地の波 時の棲家 開花前夜 流域の音 両岸 新月まで…

Fの残響 渡邊十絲子詩集

1988年10月、河出書房新社から発行された渡邊十絲子の第一詩集。 美しく季節に君臨するためにわたしは来た時代の薄明に対峙するあえかな言語の閃光。80年代詩に訣別し、来たるべき詩への扉をひらく大型新人による注目の処女詩集。(帯文) 目次 水族館 誘蛾…

あたらしいぞわたしは 荒川洋治詩集 

1979年9月、気争社から発行された荒川洋治の第四詩集。 目次 梅を支える 傘を持つのはどうだろう タカベを買う日 叶えてやろうじゃないか そこを褒めてやれ 広尾の広尾 東京雑記 鳥の日に 懐かしんで 清らかでまじりけのないさま 大衆の国 庭を見ながら多く…

愛の発生 井坂洋子詩集

1984年5月、思潮社から発行された井坂洋子の第四詩集。 目次 夜の羊達 声 愛の発生 「すましや」の愛撫 促成栽培 シャンプー 電柱 さといも畑 親の頭 血を流しているとき 悲劇よ 薄日 花道 きのうのドア 図面 シドーと海 鈴 親しい者の名前 結婚 水着の紐 不…

詩的想像力 堀川正美評論集

1979年6月、小沢書店から発行された堀川正美の評論集(画像は扉)。装幀は若林奮。 これはわたしの<全評論集>といって差し支えないものである。評論のほかにエッセイ、講演記録、同人誌の後記などをふくめて、思考の流れがあらわれるように作為なく年代順…