2017-07-05から1日間の記事一覧
1980年2月、東山書房から刊行された会田千衣子(1940~)の第7詩集。 サルトルの「聖ジュネ論」は、次のような(目も眩む)言葉を中心に論理を展開している。――彼が盗みを働いたから、彼が悪人だから彼は責められるのだ。そこで彼は同時に答える。「そうだ、…
1999年5月、現代企画室から刊行された水野るり子(1932~)の第3詩集。 この詩集の[Ⅰ]には、最近のれん作であるちいさないもうとのシリーズを入れ、[Ⅱ]には主として行分けの諸作品を、[Ⅲ]にはすでに他界したもと家族たち、とくに母を巡る作品を収めた。 ちい…
1986年10月、思潮社から刊行された氷見敦子(1955~1985)の第5詩集。遺稿をまとめたもの。 目次 消滅していくからだ アパートに棲む女 神話としての「わたし」 夢見られている「わたし」 井上さんと東京プリンスホテルに行く 千石二丁目からバスに乗って仕…
2006年11月、水声社から刊行された川田靖子の第7詩集。 目次 浮力について 彼岸の庭 球形の建物のある風景 竹林挽歌 朱夏の庭 大熊座の淡い星影 朧夜の対話 わたしの庭はわたしに似ている アフロディシアスの野には アルカディアーナ まぼろし セレニッシマ …
1982年7月に思潮社から刊行された伊藤比呂美の第4詩集に、同著者の『感情線のびた』(弓立社、1984年7月)所収の<猫の体位>を併せて1冊としたもの。1988年8月発行。解説は鈴木志郎康。 東京の板橋あたりで生まれて育って、巣鴨、駒込、池袋くらいがいちば…
2003年6月、ミッドナイト・プレスから刊行された松下育男の第5詩集。 目次 にぎる かがみ ねむりはね 泣いているときに きみがわらっている まち おおきな せんしゃが そういうことだよね アパートのね きみは きみのへやで あいれん これは このごろ ううび…
1996年3月、書肆山田から刊行されたジョナス・メカス(1922~2019)の詩集。翻訳は村田郁夫。 本詩「森の中で」は、メカスの詩集『ばらばらな言葉』(シカゴ、一九六七)の中の二番目の詩として、他の四篇の詩「映像」、「旅の断片」、「岸辺で」、「閂」と…