2017-08-18から1日間の記事一覧

松木千鶴詩集

1998年7月、ぱる出版から刊行された松木千鶴(1920~1949)詩集。編集は松木千鶴詩集刊行会(真辺致一代表)。詩集と別冊(憶)の2部構成。第2回自費出版文化賞奨励賞受賞。 詩集目次 第Ⅰ部 瑪瑙 蓮 蓮 枯木と私 歴史 胸片 生誕 ちくび 昨日・今日 創痍 仲間…

ブルーサンダー 暁方ミセイ詩集

2014年10月、思潮社から刊行された暁方ミセイ(1988~)の第2詩集。装画はししやまざき、装幀はカニエ・ナハ(1980~)。第6回鮎川信夫賞候補作、第33回現代詩花椿賞候補作。ブルーサンダーはEH200形電気機関車。貨物車を牽引し走る。 目次 Ⅰ(草の匂い) ク…

荒野への招待 江口榛一詩集

1959年7月、昭森社から刊行された江口榛一(1914~1979)の第1詩集。江口は「地の塩の箱」運動で知られる。 目次 激流にて 未知なる者が 門松 鯛 何を待つているのだろう僕は かつて私は つねに身を躍らせよ 先達 運命よ僕にも 私は人間ではないのだろうか …

光の揺れる庭で 林浩平詩集

1998年4月、書肆山田から刊行された林浩平(1954~)の第2詩集。装幀は菊地信義(1943~)。 目次 冬の日 Subwayにて 亡骸の運河 花ざかりの銀河で 冬の午後の別れ 美しいひと 光の揺れる庭でⅠ 光の揺れる庭でⅡ うすみどりの町でⅠ うすみどりの町でⅡ 海の百…

塵になるなら青 森口規史遺稿詩集

2000年3月、私家版として刊行された森口規史(1954~2000)の遺稿詩集。編集は岸上繁と鈴木漠(1936~)。 跋に代えて 鈴木漠 風のように現れ、風のように去って行った一人の詩人への、これは紙碑、言葉を累ねて積んだ墓標である。 徳島新聞の読者投稿欄『徳…

夜伽 池谷敦子詩集

2002年12月、花神社から刊行された池谷敦子(1929~)の第6詩集。挿画は己斐みどり。 「おせわをかけていますが、女房はいったいどこへ行ったんでしょう」ときくから「私が女房でしょ」と答えると「ちがう、こんな年寄りじゃない」と言ったんですよ。 この告…

博物詞拾 相良平八郎詩集

1980年6月、書肆季節社から刊行された相良平八郎の第3詩集。装幀は政田岑生。 詩集「博物詞拾」は私の第三詩集です。この詩集には第二詩集「橋刑夢飢」(七六年刊行)以後に発表した詩十四篇を集めました。詩の配列は作成年月日を無視して性格の違う作品を交…

ことばと詩人 上林猷夫評論集

1989年7月、砂子屋書房から刊行された上林猷夫(1914~2001)の評論集。装画は北園克衛(1902~1978)。 目次 日本語攷 オノマトペ 金戸先生のこと 短い言葉 訴求力 鍛練 詩の誕生 わが流浪 匂い 言葉の芸道 言葉が通じない 石に刻んだ詩 ことばと匂い 視聴…

風土記 日和聡子詩集

2004年11月、紫陽花社から刊行された日和聡子(1974~)の第3詩集。 目次 風土記 皐月の煩悶 浦島之盃 考古 相柳氏 池袋の女 十方暮 交接之道 竹生島縁起 下生図 小竜墨 問答 具足の注文 玉手箱 亀甲 帰郷 山水 歴史の印鑑 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフ…

ぼくの父は詩人だった 岩本隼

1999年11月、新潮社から刊行された岩本修蔵(1908~1979)の評伝。装画は浅野隆弘。著者の岩本隼(1941~)は次男。 詩人というのは、変な人種です。 そんなのを父親に持ったセガレは、実業家や商店主や百姓や漁師や土木作業員を父親に持った人間とは違った…

未明の構想 北川透評論集

1982年10月、白地社から刊行された北川透(1935~)の第13評論集。カバー装画は倉本修。 「一九六八年詩誌評」は、〈大学闘争〉で、社会が揺れだす時期の、『現代詩手帖』一年間の時評である。時代的な流れに引きずられて、いまから読むと恥ずかしいようなこ…

野の舟 清水昶詩集

1974年8月、河出書房新社から刊行された清水昶(1940~2011)の第6詩集。装画は駒井哲郎(1920~1976)、装幀は田辺輝男。 わたしが詩を書くときに、いつも衝きあたらざるをえなかったひとつのものは恐ろしいまでに単独な精神の位相のあり方についてでした。…

水盤の水 栗原澪子歌集

2007年11月、北冬舎から刊行された栗原澪子(1932~)の歌集。 メモ帖、日記帳、読みさしの本の欄外などに走り書きしたまま、長く放置してきた三十一文字を、集めてみる気になりました。半分がたは行方不明、また集め得たその多くも反故同然といふ、つまりさ…

はるひ夢幻集 芦原修二短編小説集

1975年6月、吟遊社から刊行された芦原修二の短編小説集。装幀は宿谷志郎。 目次 石ふたつの村 川の青、海の石。 嘆きがらす 幻の雪山 びいどろ 青木ガ原 メロン石周辺 五月は球体月 陸のイルカ 白揚羽 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

血と野菜 天沢退二郎詩集

1970年9月、思潮社から刊行された天沢退二郎(1936~)の第5詩集。装幀は宇佐美圭司(1940~2012)、写真協力は角田幸市。 目次 創世譚 パリ生れ 降下主題 芝居 伝説と捜索 鬼語 ベニカルロ わが断食週間前のものがたりのあらすじ 羮(あつもの) (あかんあ…

ラッキョウの恩返し 平田俊子詩集

1984年5月、思潮社から刊行された平田俊子(1955~)の第1詩集。装幀は菊地信義、挿画は山口順子。付録は『ラッキョウの恩返し』手帖。「怪奇小説のすすめ」(中井英夫)、「他界からやって来る言葉」(吉増剛造)、「日付のある詩論」(平田俊子)。 目次 …

聖三稜玻璃 山村暮鳥詩集

1915年12月、にんぎょ詩社から刊行された山村暮鳥(1884~1924)の第2詩集。画像は復刻版 目次 囈語 大宣辭 曲線 手 だんす 圖案 妄語 烙印 愛に就て 青空に A FUTUR 樂園 發作 曼陀羅 かなしさに 岬 十月 印象 持戒 光 氣稟 模樣 銘に くれがた さりゆてゑ…

水勢 金子光晴詩集

1956年5月、東京創元社から刊行された金子光晴(1895~1975)の第12詩集。長篇抒情詩。装幀は赤穴宏(1922~2009)、挿画は芹澤晋吾(1928~1978)。 この詩を書き終つてみると、この詩が發端で、書こうとすることはこれからといふ感慨がふかい。そこで、三…