2017-08-26から1日間の記事一覧

故郷 山本かずこ詩集

1995年6月、ミッドナイト・プレスから刊行された山本かずこの詩集。装幀は永畑風人。 あれは、ヒツザンでしょう。わたしは母にたずねる。そうよ、あれはヒツザンよ。筆の山と書いて。ヒ・ツ・ザ・ンと読むのよ。 母は文字を知らない子供に向かって、いちから…

アメジスト紀 北爪満喜詩集

1991年5月、思潮社から刊行された北爪満喜(1958~)の第2詩集。装幀は芦澤泰偉、栞解説は吉田文憲。 常に辿りつけな、至り尽くせない。そういう思いを胸にかかえていることがある。たとえば捜そうとしてもどうしても捜しだせない街のように。たしかにそこで…

耳のそこのさかな 北畠八穂

1968年10月、ポプラ社から刊行された北畠八穂(1903~1982)の童話(「創作童話6」)。絵は佐藤米次郎(1915~2001)。 目次 百人前おばあさん きゅうにかわった ぼたんのまる 茶右衛門(ちぇうもん)やしき ノリなめやっこ ねむいばんのカラス めざましスズ…

人間襤褸 大田洋子

1951年8月、河出書房から刊行された大田洋子(1906~1963)の長編小説、装幀は中村研一(1895~1967)。4回女流文学者賞受賞作品。 書評等大田洋子を読む(1)人間襤褸(Interior) NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

家 大野新詩集

1977年10月、永井出版企画から刊行された大野新(1928~2010)の第3詩集。H氏賞受賞作品。 目次 母 地霊 聖家族 人質 家の崩潰 とがった椅子 死者にたむける水のいちにち 境 見しらぬ挨拶 子の喩法 after dark 老視 窓 一九七五年前夜 添寝 おくつき 風邪の…

氷河期の枝 寺西恭子詩集

1987年4月、地球社から刊行された寺西恭子(1953~)の第2詩集。装幀は栄隈真鳳、装画は小高由里子。 目次 I 春の髪 化粧水 桜 自画像展 春の髪 フリージア 金魚 五月の髪 ものさし T字路 ジャスミン 布団 ルーレット 祝婚歌 Ⅱ 最初の滴 クロワッサン 最初…

危険な関係 池田みち子

1954年11月東方社から刊行された池田みち子(1910~2008)の長編小説。装幀は佐藤泰治(1915~1960)。画像は裸本。 目次 大切な人 アパート申込 恋人と友達 見合写真 アパート生活 新たな客 行きづまり 妊娠 崩れる愛情 告白 谷川という男 善良な男 借金 手…

数奇な木立ち 手塚敦史詩集

2006年6月、思潮社から刊行された手塚敦史(1981~)の第2詩集。 目次 原稿に必要なインキを集めて 一一一 五八 六三 五一三 一一七 一一一一 四三 一一二九 一一一三 四五 四二〇 五五 ふれあう迷える子* ふれあう迷える子**――巣 なくしたノートに、忘れ…

真夜中の太陽 一色真理詩集

1984年2月、花神社から刊行された一色真理(1946~)の第5詩集。装画は宇佐美爽子(?~2012)。 一九八二年以降二年間の作品を集めました。『夢の燃えがら』に続く五冊目の作品集にあたります。 簡単に、本書の意図を自分なりに書いておきます。 第一に、全…

天使・蝶・白い雲などいくつかの瞑想 辻征夫詩集

1987年5月、書肆山田から刊行された辻征夫(1939~1954)の第6詩集。装画は横田稔。第25回藤村記念歴程賞受賞作品。 目次 拳銃とおくの、白い雲天使濡れている樹木珍品堂主人、読了セリ梅はやきかなむらさきの蝶蝶瓶ヨコタさんの版画展屑屋の瞑想録黙読 NDL…

ヴェルレーヌの余白に 辻征夫詩集

1990年9月、思潮社から刊行された辻征夫(1939~2000)の第8詩集。第21回高見順賞受賞。 たこ八郎は、元全日本フライ級チャンピオン斎藤清作である。現役時代カッパの清作といわれたこのチャソピオンは、試合中にいきなり腕をだらりと下げ、足も止めて顔を突…

烏有の人 財部鳥子詩集

1998年6月、思潮社から刊行された財部鳥子(1933~)の第11詩集。装幀は金山常吉。第6回萩原朔太郎賞受賞作品。 およそ五、六年の間に書いた詩を整理してみると、いつも現代の生々しい中国の詩に接近しては、自分も詩を書いている。そこを入り口にして滅びた…

蒼い馬 滝口雅子詩集

1955年4月、書肆ユリイカから刊行された滝口雅子の第1詩集。装幀は木原孝一。画像は裸本。 この詩集には、一九四六年から一九五四年の約九年問の作品のなかから選んだものを収めました。「詩と詩人」「時間」「詩行動」などに発表したもので、大体、逆年代に…

ささぶね船長 永井萌二

1955(昭和30)年11月、新潮社から刊行された永井萌二(1920~1993)の長篇少年少女小説。 装本は野間仁根、挿絵は六浦光雄(1913~1969)。上野の浮浪児の少年の物語を実在のモデルの手記をもとにして描いた。 目次 牧子はせっせとメダルをつくる 春雄はも…