2017-09-26から1日間の記事一覧

戦友 歌につながる十の短篇 阪田寛夫

1986年11月、文藝春秋社から刊行された阪田寛夫(1925~2005)の短篇集。装幀は山高登(1926~)。 二十歳をすぎた頃から、小説家になりたいと思っていた。友人と同人雑誌を始めたのが二十四歳の年で、最初の号に載せた作品は、小学校五年生の私が宝塚歌劇を…

縄目の快楽 宇能鴻一郎

1970年2月、講談社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編小説集。装幀は池田稔。 目次 ヒモ業志願 花魁小桜の足 岩風呂の惨劇 藤堂金右衛門の”冒険” 甘美な狂気 縄目の快楽 NDLで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する

白壁の花 廣津里香詩集

1979年2月、思潮社から刊行された廣津里香(1938~1967)の詩集。 目次 未発表詩篇 四月 一九歳 二十歳 四角 言葉 ちり 四角いお城 狂人の夜明け 二十世紀の糾弾 条理の解明 Ⅰ炎 Ⅱ青春 Ⅲ喪 頭の中の風車 死の壁を前にした自殺者の独白 大都会 私のうろこ 疑…

花束 網野菊

1948年2月、雄鶏社から刊行された網野菊(1900~1978)の短編小説集。装幀は若山爲三(1893~1961)。 この短篇集は私の作品集としては九番目に當たる。太平洋戦争終戦後昭和廿一年六月から廿二年六月までの丁度一年の間の作品からの物ばかりであるが、「母…

26個の風船 大橋政人詩集

2012年9月、榛名まほろば出版から刊行された大橋政人(1944~)の詩集。 この四、五年、所属誌「ガーネット」のほか「東国」、「独合点」、「未来」、「びーぐる」などの詩誌や雑誌に発表したものを集めた。詩集にまとめるに際し、何篇かの作品に手を加えた。…

水駅 荒川洋治詩集

1975年9月、書紀書林から刊行された荒川洋治(1949~)の第2詩集。装幀は谷川晃一(1938~)。 目次 水駅 消日 ながあめの自治区を 内蒙古自治区 ウイグル自治区 高所の毬 楽章 北京発包頭経由蘭州行き 浪漫 水の色 初期中世のひかりに ユーゴ・一九二九年一…

遠地輝武詩集 全冊合巻

1961年10月、新日本詩人会から刊行された遠地輝武(1901~1967)の全冊合巻詩集。 目次 夢と白骨との接吻〈1923~25〉 序・中西悟堂 自序 補遺 人間病患者〈1925~29〉 序詞 自序 詩集あとがき 補遺詩集 遠地輝武詩集〈1930~54〉 日日の…

夜の鐘 結城信一

1971年3月、講談社から刊行された結城信一(1916~1984)の短編小説集。装幀は駒井哲郎(1920~1976)。 この三年ほどの間に書いたものの中から短篇七つと小品二つとを、ここに選んでみた。 読返してみて私は、これは多分挽歌のれん作といふものであらう、と…

自叙伝全集 室生犀星

1949年6月、文潮社から刊行された室生犀星の自叙伝。 自傳的な私の文獻は小説「幼年時代」の外に「作家の手記」「泥雀の歌」「弄獅子」「笛吹けども」等がある。それぞれ大部な枚數のあるものだが、まだ完全な自傳は容易に書き切れないと言つてもよい。本篇…