2017-09-28から1日間の記事一覧

三ヶ島葭子研究  桝本良/川合千鶴子/福原滉子/成瀬晶子

1976年2月、古川書房から刊行された三ヶ島葭子(1886~1927)の研究書。著者は、桝本良(1907~)、川合千鶴子(1920~)、福原滉子(1917~)、成瀬晶子(1922~)。 三ヶ島辰子の業蹟が、福原さんなどの共同研究によって世の中に残ることになったのは嬉し…

練習曲 和泉克雄詩集

1951年8月、日本未来派発行所から刊行された和泉克雄(1916~2010)の詩集。 詩集「練習曲」は一九三七年、私の二十一歳の時の作品である。この詩集も先に發表した「小序曲」「幻想曲」「前奏曲」「小組曲」「銷魂曲」と共に一九四八年一部の訂正が行われる…

打ち震えていく時間 吉増剛造

1987年1月、思潮社から刊行された吉増剛造(1939~)の対話集。写真は著者、装幀は菊地信義(1943~)。 目次 Ⅰ 打ち震えていく時間 インタビュー 魔のさす場所 対話古井由吉 石ノ神 両吟 Ⅱ 川辺での対話 対話佐佐木幸綱 川上の或る日、夕暮 共作 複数の夢 …

伐採 杉克彦詩集

1966年11月、銀河社から刊行された杉克彦(1934~1971)の第4詩集。表紙は野田修一郎。 目次 I 同化について 花 唄うことを 表皮について 伐採 父の眼 江户ッ子 もぐらについて 風のように 背負ったまま 盗品 作業 穴 口真似 おれのこと 山椒魚の日日 蟻 変…

幻化 南信雄詩集

1992年7月、能登印刷・出版部から刊行された南信雄の第10詩集。 目次 花びらながれ 羽虫 すずかけ ひとひらひとひら――詩仙堂で 姫女苑 梅雨がくる日の朝も 水の声 花どきひとつ 雪が舞い落ちる夜に 冬の蝶 半島の椿 半島の萩 湾曲し 湾曲しながら 神話のよう…

沈黙の終りと始まり 松浦直巳詩集

1982年愛育社から刊行された松浦直巳(1931~)の第2詩集。表紙はケリー・リチャーズ”The story lost in the snow”。 目次 沈黙の終りと始まりと 愛の歌 風景について 転身物語 光と闇の歌 秋は人が失った言葉を 情事の果ての内的風景 かこんでいるのは苦い…

サンチョ・パンサの行方 私の愛した詩人たちの思い出  小柳玲子

2004年12月、詩学社から刊行された小柳玲子(1935~)による詩人回想録。 私の生涯で親しく、激しく付き合ってしまった、宿命的な詩人五人について、その時々に書き綴った文章をまとめておこうと、やっと決心がついた。これら、五篇のエッセイは誰に頼まれた…

日没の夢の中で 諏訪優

1975年10月、白川書院から刊行された諏訪優(1929~1992)のエッセイ集。写真は諏訪維理、装幀は駒井裕二。画像は76年12月の第2刷。 ここに集められたのは、これまでにあまり肩を張らずに書かせてもらったさまざまな文章である。 いわば、わたしがいまも断続…

獣の悦び 宇能鴻一郎

1966年12月、講談社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編小説集。装幀は山下菊二(1919~1986)。 目次 柘榴 飢えと怒りの夏 光と風と恋 疣贅 雪女の贈り物 ガラスの恋人たち 愛臀記 獣の悦び NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフ…

魅惑者 ウラジーミル・ナボコフ

1991年8月、河出書房新社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の中編小説。翻訳は出淵博(1935~1999)。装幀は渋川育由。 目次 作者覚書一 作者覚書二 英訳者の覚書 魅惑者 『魅惑者』という題の本について 訳者あとがき――作品と生涯 NDLで…

亜寒帯 石川善助詩集

1936年10月、原尚進堂から刊行された石川善助(1901~1932)の遺稿詩集。編纂は逸見猶吉(1907~1946)、草野心平(1903~1988)、宍戸儀一(1907~1954)。装幀は亀山巖(1907~1989)。画像は復刻版。 目次 序 高村光太郞 福士幸次郞 北太平洋詩篇 移北 罐…

少年の果実 竹森一男

1958年9月、穂高書店から刊行された竹森一男(1910~1979)の短編小説集。装幀は賀茂牛之輔。 「少年の果実」は、昭和八年九月の作で、僕の二十二才のときだ。正真正銘の処女作である。当時、改造社が文芸雑誌「文芸」を創刊するにあたって、募集した懸賞小…

詩への通路 吉野弘

1980年12月、思潮社から刊行された吉野弘(1926~2014)の評論集。挿画はながたはるみ。 三十三篇の文章を小著に収めました。この中では一九五九年に書いた一篇(「詩とプロパガンダ」)が最も古く、以下、六〇年代が八篇、七〇年代が二十四篇となっています…