2017-10-03から1日間の記事一覧

ハッシャバイ 田口犬男詩集

2003年12月、思潮社から刊行された田口犬男(1967~)の第3詩集。 目次 愛のことなんて知らなくていいそれを感じることさえ出来るなら アリゾナ・ドリーム Love Song 朝の議論 Morning Discussion 犬男の国のアリス Alice in Inuo's land 偉人伝 レーニン/…

日日変幻 牟礼慶子詩集

1972年5月、山梨シルクセンター出版部から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第3詩集。装幀は安部真知(1947~1993)。「現代女性詩人叢書 」6番。(安倍真知は安部公房夫人) 風景というものを、四角に切りとった平面にしか見なかった若年のころ、私はいつ…

楔状の記号 芦田みゆき詩集

1990年8月、思潮社から刊行された芦田みゆき(1962~)の第4詩集。装幀は荒川修作(1936~2010)+芦澤泰偉。 シダの少女は円環を超えて発生する。無時間の中へしみとなって拡がり、時の繋がらない場所で生の屹立として現われる。 シダの少女は生殖器に宿り…

城 THE CASTEL 永坂田津子詩集

1963年12月、思潮社から刊行された永坂田津子(1935~2001)の第1詩集。視覚構成は宮原哲夫と池沢利雄。解説は片桐ユズル(1931~)。 目次 軟体動物 穴と蛇 時間 城 貝 渦 Symphony N'61 嘔吐 猫 Long Revolution だから鍵を 石膏の胎児 壁 こうして神話は…

詩と時代の水際へ  北川透全対話

1987年8月、風琳堂から刊行された北川透(1935~)の対談集。装幀は杉浦イッコウ(1946~)。 わたしが詩のジャーナリズムで、最初に鼎談の機会を与えられたのは、いまからちょうど二十年ほど前だった。しかし、この鼎談において、わたしの発言は対話者の一…

ヒムル、割れた野原 野木京子詩集

2006年9月、思潮社から刊行された野木京子(1957~)の第3詩集。造本は稲川方人(1949~)。第57回H氏賞受賞作。 失ってしまったなにかを呼び戻すために詩を書いているのだと思っていたが、ほんとうは、失うために書いているのではないだろうか。じょうずに…

母紅梅 大谷藤子

1954年3月、ポプラ社から刊行された大谷藤子(1903~1977)の少女小説。カバー絵・挿絵は佐藤漾子。画像は裸本。 目次 母の悲しみ 朝の出来事 白つつじ咲く夕ぐれ 別れゆく心 約束 祖母の家(その一) 祖母の家(その二) 傷心の日 財布のゆくえ 悲しき灯 う…

草の円柱 芦田みゆき詩集

1993年8月、思潮社から刊行された芦田みゆき(1962~)の第5詩集。装幀は野村仁(1945~)+芦澤泰偉。 目次 A 運行〈a.m.1:00-a.m.11:00〉 B 物語〈草の円柱〉 C モザイク〈p.m.1:00-p.m.11:00〉 D 楽譜 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフ…

じじい百態 堀場清子詩集

1974年9月、国文社から刊行された堀場清子(1930~)の第5詩集。題字は斎藤蒼青、見返装画は四季草花下絵和歌巻部分、表紙・扉、和紙制作は遠藤忠雄(1913~1997)。 目次 吉田一穂 西条八十 西脇順三郎 村野四郎 羽仁五郎 葛飾北斎 高力士 岡村ニ一 高村光…