2017-10-04から1日間の記事一覧

希望の始まり 小長谷清実詩集

1970年12月、思潮社から刊行された小長谷清実(1936~)の第1詩集。制作は堀川正美(1931~)と大野健一。 目次 海のような春 ―黙っている共通の屋根を 六月の海と花々 ―きみが愛した六月の海を 詩 ―英雄たちの栄光は塹壕にたまる泥水のうえに 過程 ―暴君た…

生まれないために キキダダマママキキ(岸田将幸)詩集

2004年6月、七月堂から刊行されたキキダダマママキキ(岸田将幸)(1979~)の第1詩集。栞解説は小笠原鳥類(1977~)。 「生まれない」とは、どういうことか。それはここでは、母親にいつまでも甘やかに抱かれていたい、ということではないし、〈母国語〉(…

死者の鞭 一九六七―一九七〇  佐々木幹郎詩集

1970年10月、構造社から刊行された佐々木幹郎(1947~)の第1詩集。画像は函欠。 目次 死者の鞭 黙狂 赤銅 肉叢 水声 荒れて闇! 神無月 一九六九年春 この祈りを下さい 〈笛〉あるいは〈愛〉 変身 踏みしだく意志 熱い口 流れる火 波よふりつもれ NDLで検索…

ツッツッと 木坂涼詩集

1986年9月、詩学社から刊行された木坂涼(1958~)の詩集。第5回現代詩花椿賞受賞作品。画像は1987年の2刷。附録栞は「新鮮な才能」清岡卓行、「木坂涼・小感」吉野弘。 目次 一人の正しい使い方 地球儀 水 秤 橋 午後 レントゲン じかんのいばしょ オクター…

夜の人工の木 豊原清明詩集

1996年5月、青土社から刊行された豊原清明(1977~)の第1詩集。装画・本文カットは増田まさみ。元版は1995年の霧工房版。第1回中原中也賞受賞作。 この詩集に収めた三十二編の作品は、主に中学時代に書いたものです。中学の時は不登校児でしたから暗い印象…

いつか別れの日のために 高階杞一詩集

2014年5月、澪標から刊行された高階杞一(1951~)の第13詩集。装幀は倉本修。第8回三好達治賞受賞作。 太宰治の小説「右大臣実朝」の中に、次のような言葉が出てきます。 アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。人モ家モ暗イウチハマダ滅亡セヌ。 若い頃に読ん…

夏の話 菅原克己詩集

1981年10月、土曜美術社から刊行された菅原克己(1911~1988)の第8詩集。装画は著者、装幀は加藤幾恵。 主にこの五、六年ぐらいにできた作品を集めた。八冊目の詩集である。『定本菅原克己詩集』」(一九七八年)の「未刊詩集より」の作品も、この間のもの…