2017-12-04から1日間の記事一覧

カナンまで 郷原宏詩集

1976年7月、檸檬屋から刊行された郷原宏の第2詩集(画像は第二版第一刷)。第24回H氏賞受賞作品。 この詩集は、「カナンまで」一篇を除き、第一詩集『執行猶予』(一九六六・思潮社刊)のあと、約八年間にわたって『長帽子』『詩学』『詩と批評』に発表した…

眠り舞 藤本真理子詩集

1984年7月、文童社から刊行された藤本真理子(1947~)の第1詩集。装本は倉本修。帯文は大野新。 目次 ある安息日 白鳥の祈り・黒鳥の嘆き フルーツ・ショップ 不眠 絃想 おののき 湖 乳母車 ひぐらし 弾奏 砂漠と花瓶 うた 痛み 夜陰の白薔薇 噴水のある風…

星の家 黒岩隆詩集

1994年6月、思潮社から刊行された黒岩隆(1945~)の詩集。附録栞は粕谷栄市による解説。 夜、ベランダから、近くの島の灯台の灯をぼんやり見ていると、その少しむこうで、赤い灯が点滅するのに気づいた。漁船の灯ではない。遠い入江の、どんな突堤の灯台だ…

旅情小曲抄 江頭彦造詩集

1974年10月、山の樹社から刊行された江頭彦造(1913~1995)の第2詩集。 ここにおさめている作品は、まえの詩集『早春』(雄鶏社 昭25・5)を出してからの、主として詩誌『山の樹』に、昭和四十一年四月以来掲載してきたものである。とくに、『旅びと』は『…