2017-12-29から1日間の記事一覧

十一月殺日 垂水千賀子詩集

1990年11月、思潮社から刊行された垂水千賀子の第3詩集。装幀は菊地信義。栞文は北村太郎。 タイトルからしてすごい。『十ー月殺日』とは、つけもつけたり、である。わたくしは原稿の段階で二十篇の作品を読み、頭がくらくらしてしまって、またしばらくして…

女はみんな花だから 福中都生子詩集

1979年10月、あすなろ社から刊行された福中都生子(1928~2008)の詩集。装画は赤坂三好。画像は1981年2月の2刷版。港野喜代子の一周忌に捧げた『においすみれの咲く庭で』(VAN書房刊)に次ぐ第11詩集。 目次 女はみんな花だから 女はみんな花だから 花のゆ…

乾季のおわり 大野新詩集

1993年11月、砂子屋書房から刊行された大野新(1928~2010)の詩集。装本は倉本修。第2回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 I 陰画 あのころ 見る人 廊下の記憶 暗い台所 父親 引揚者 Ⅱ 折線グラフ 乾季のおわり 発光 水の日 祭 落下幻想 秘密 密会 留守 胎の音 …

みやらび 知念栄喜詩集

1969年11月、假面社から刊行された知念栄喜(1920~2005)の第1詩集。装画は知念太郎、装幀は栃折久美子。画像は函欠。第20回H氏賞受賞作品。 目次 みやらび抄 優しいたましひは埋葬できない 試される村のかへらない夢 無生のうたを調べる時を 南の村のをん…

ファンタジーランド 阿部はるみ詩集

1988年9月、書肆山田から刊行された阿部はるみの第2詩集。 目次 Ⅰ 捕虫網 雨天決行 鳩 黒点 無花果 特別な一日 糸 皿 過渡期 黒い豆 春眠 ファンタジーランド ラングドシャ 動物記 図書館 失語のように 古沼 Ⅱ 朝 靴 落下する 玉泉堂印房 ロボタン NDLで検索…

朝の手紙 阪本周三詩集

1981年10月、蒼土舎から刊行された阪本周三(1953~2001)の第1詩集。装幀は菅原克己。阪本はのちにエディション・カイエを立ち上げる編集者。 目次 雨の日 黄土の詩 淡路島の見えるあたり 四谷駅の朝 紙片の余白に ぼくの愛するものは 夏の朝 朝の悲しみ お…

悪い旅 水橋晋詩集

1980年7月、沖積舎から刊行された水橋晋(1932~2006)の第2詩集。装幀・装画は藤林省三。 もの書く所業はもともとうしろめたい、というよりあるいはとりかえしのつかない恥の所業に思えます。中世まで欧州国では、もの書きはその領主にたいして献辞を添えて…

芽 峰專治

1928年10月、第一藝術社から刊行された峰專治(1899~1955)の詩文集。装幀と題字は杉本吉之輔。 目次 赤靴鳥になれ さやうなら 淸和院 前日 彼等 夫婦の記 兒 月である ハトポツポ 春寒し 石楠花 一曲 令夫人 岩あり人立つ(詩) 芽(詩) 言へなくなつてしまふ…

沢海 池井昌樹詩集

1983年10月、七月堂から刊行された池井昌樹(1953~)の詩集。装画は鈴木翁二。 目次 沢海(そうみ) この、窓辺から 沢海以後 人 を書きに 吉祥寺 (まりこ) NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

うつろかげろふ 季村敏夫詩集

1988年10月、砂子屋書房から刊行された季村敏夫(1948~)の詩集。うつろ篇とかげろふ篇の二冊同梱。 うつろ篇目次 (さながら果樹園が光るように揺れ)(ずれているのであり、すでに材質そのものが) かげろふ篇目次 (どこからが体臭、どこからが死臭、)…