2018-01-02から1日間の記事一覧

安東次男詩集 安東次男

1957年8月、書肆ユリイカから刊行された安東次男の詩集。「今日の詩人双書〈第2〉」。表紙は村上美彦、写真は井上多恵子、リトグラフは稗田一穂、挿絵は桂川寛、作曲は井上多恵子。 目次 安東次男論・飯島耕一 俳句 成年 花々 テルコとナナ 佐渡 六月のみど…

流れる水は透視する――杉克彦ノート 菊田守

1982年11月、七月堂から刊行された菊田守の評論集。Ⅰは詩誌「砂」に、Ⅱは詩誌「銀河」「幻視者」に掲載された。 目次 Ⅰ 思い出 詩集『鉄塔のうた』 詩集『銀杏挽歌』 詩を書きはじめた頃 詩集『水勢のなかで』 杉克彦と詩友 詩集『伐採』 詩集『浮上の意味』…

髪についての短章 水出みどり詩集

1973年6月、国文社から刊行された水出みどりの第2詩集。装幀は和田徹三。版画は岡部昌生。 目次 明るい日ざしのなかで 髪の森にわけ入ると おまえのなかに 森の繁みを行くと 黄昏が 夜の森に流れる 森の奥でのろしがあがる 森が叫ぶ ふいに 森の奥に眠らない…

光る闇への旋回 高橋秀一郎詩集

1971年6月、深夜叢書社から刊行された高橋秀一郎の第3詩集。1964年から1971年1月までの間に書かれたもの。装幀は山本美智代、口絵写真は高橋鉄春。 目次 1 死すべき街への序 びしょ濡れ ゴリラ 不確かな始動 胎児譚 幻化を越えるために 降下譚Ⅰ 降下譚Ⅱ 果…

渇いた心 黒田三郎詩集

1957年、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第3詩集。挿画は福澤一郎(1898~1992)。 一九五〇年から五四年までの五年間に、僕がかいたのは、この六篇の作品だけである。 これが詩といえるかどうか、作者としては、ここにひとるの「渇いた心」が…