2018-02-17から1日間の記事一覧

結婚失格 枡野浩一

2006年10月、講談社から刊行された枡野浩一(1968~)の小説。装幀は義江邦夫、装画・挿画は内田かずひろ。 目次 愛について、短歌三十首] 結婚失格 [書評小説] 十二月 わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに 一月 こんなにもふざけ…

しょぼくれ熊襲 井上岩夫詩集

1979年12月、弓立社から刊行された井上岩夫(1917~)の第4詩集。挿画は著者。附録は「風信16号」。 目次 弥次郎兵衛 まばたき 魔法のステッキ きりぎりす 人の胸の釘だから 母 弥次郎兵衛 或る夏の午さがり 錆びたチェーン がらんどうの馬 鳥語 要らなくな…

匍匐前進 平光善久詩集

1974年7月、詩耕社から刊行された平光善久の第11詩集。序文は小島信夫。装幀は篠田昭二。 またしても戦争ですか、と咎めるような上眼使いをする人がある。 お前だけが戦場へ行ったような顔をするな、と問い詰めるように口元を歪める人がいる。 被害者みたい…

感傷(センチメント) 市川幸三詩集

1980年1月、文童社から刊行された市川幸三の第1詩集。 「私と詩との交際は大阪文学学校の三井さんの教室にまぎれ込んだことに始まる。私は小説を書きたいと思い続けてきたのであるが、どうしても手につかない。文学学校に行けば 無理にでも書かされると聞い…

汽水 内田公洋詩集

1986年7月、レアリテの会から刊行された内田公洋(1951~)の第1詩集。表紙装画は小紋章子。レアリテ叢書18。 「舟」三十一号から四十三号までの作品を発表順にまとめた。三年間に十三編というのは少ない気もするが、「舟」への参加がなければ、一編も書けな…

驟雨 村山秀子詩集

1988年11月、花神社から刊行された村山秀子の第1詩集。帯文は粒来哲蔵。 段をかけのぼり、かけおりるに似た、はやる心をおさえながら、仕事の合い間に書きつけておいたメモに向う、夜の喜びが、一日の終りを飾ってくれた。毎日その時間を楽しみにしていた。…