2018-03-15から1日間の記事一覧

薔薇ふみ 新藤凉子詩集

1985年11月、思潮社から刊行された新藤凉子(1932~)の第3詩集。装画は桂ゆき。第16回高見順賞受賞。ラ・メール選書2。 新藤京子自身のアドバタイズ 昭和58年の夏、突然、シャンソニエの伊東一恵が亡くな った。その年の暮れ、さらに私の妹が死んだ。若い二…

娑婆は、どうかね 会田綱雄詩集

1984年12月、矢立出版から刊行された会田綱雄(1914~1990)の詩集。装幀は志摩かほる。絵は著者。 目次 好色Ⅰ 好色Ⅱ 神宮則子の絵18点に関する18のつぶやき 年代記 陰暦 〈花田英三〉抄 佐渡へ 北一輝 娑婆は、どうかね? お通夜には参りません 支離 芒 NDL…

幻化の人・梅崎春生

1975年8月、東邦出版社から刊行された梅崎春生(1915~1965)追悼集。著者代表は夫人の梅崎恵津。 目次 幻化の人 梅崎恵津 梅崎春生 遠藤周作 練馬大王 梅崎春生の死 安岡章太郎 梅崎春生君 中野重治 梅崎さんの字 庄野潤三 学生時代の梅崎春生 霜多正次 「…

詩的関係についての覚え書 入沢康夫

1979年12月、思潮社から刊行された入沢康夫(1931~)の詩論集。装画はダ・ヴィンチ。 目次 詩的関係についての覚え書 一九七七 1迂路と直路と 2迂路から迂路へ 3騙る主体(その一) 4騙る主体(その二) 5騙る主体(その三) 5 bis化鳥の変貌 6騙る主体(その四) 7…

歯をみがく人たち 大橋政人詩集

2008年5月、ノイエス朝日から刊行された大橋政人の詩集。栞は八木幹夫「『正しい山』にふれながら」。 目次 朝の言葉 チューリップ壊れた 春の花 蓄について チョウチョ 春 春の悲しみ 噛むようにして 石田さんちの酔芙蓉 觀察 土と梅 「特になし」 歯をみが…

残りの花 岩崎治子

1993年10月、岩崎書店から刊行された岩崎治子(1911~1992)の遺稿集。編集は小西正保。カバー装画は著者。カットは『日本の文様・波百態』(岩崎治子・編/岩崎美術社)。 目次 生いたちの記 ひとりごと(日記) 歌集 老いのいのちを 「母・治子」岩崎徹也 …

別れの絵本 佐藤正子詩集

1979年10月、ぜらいるす館から刊行された佐藤正子(1945~2015)の第1詩集。 目次 Ⅰ プチフール おめざ かさね着 まるい朝 みかづきさま お祈り 心配 神さま ことば かえりみち おさそい お礼 ぼくのおヨメ 病気の週末 泰西名画 仔猫が二匹 バーネットファン…

風景画 明峯明子詩集

1994年10月、夢人館から刊行された明峯明子(1915~2002)の詩集。装幀は林立人。 枯葉色をした、というよりながい年月に灼かれて変色したフランス綴じの本が、そう大きくはない木製の本棚にぎっしり詰まっている。それは私の悔恨の物証のようで、なつかしい…

大森澄詩集

1984年1月、宝文館から刊行された大森澄(1914~)の詩集。シリーズ装幀は北園克衛。 私が詩を書きはじめたのは四十歳を過ぎてからのことである。それ以前は同好者達でつくった同人誌に小説を発表し、その小説が神田のM書房から単行本で出ることになり、印税…

詩の戦後─宗左近/辻井喬/粟津則雄 近藤洋太

2016年10月、書肆子午線から刊行された近藤洋太(1949~)の評論集。装幀は佐々木陽介。 目次 第一章 詩の戦後 戦後詩の成立──『辻詩集』と「死の灰詩集」のあいだ 詩の断絶/詩の終焉 反「師系」の文学の系譜 私性と韻律 文転・離群・戦後 中村稔氏への手紙…

オーレリア――夢と生 ジュラール・ド・ネルヴァル/篠田知和基訳

1986年8月、思潮社から刊行されたジュラール・ド・ネルヴァル(1805~1855)の長篇詩。翻訳は篠田知和基(1943~)。 『オーレリア』(Aurélia) については、いまさら多言を要すまい。ネルヴァル (Gérard de Nerval 1808-1855)は、第一部が雑誌ルヴュ・ド・パ…