2018-04-11から1日間の記事一覧
1994年9月、ニライ社から刊行された花田英三(1929~2014)の第7詩集。版画、装幀は名嘉睦稔。 今の住まいの西側の縁からは百八十度以上の角度で海が見えるが、私は殆ど海を見たことがない。余り見たいとも思わない。 私は殆どいつも性的に興奮している。 湿…
2017年11月、モノクローム・プロジェクトから刊行された松井ひろかの第2詩集。編集は一色真理、装幀は柏村忠治。第68回H氏賞候補作品。 目次 Ⅰ Туманрассеивается 琥珀 白樺の郵便 星の街で 夢想 最果ての街へ ニューアークの蛍 修道院にて マリーナ・ツヴェ…
1984年10月、一風堂から刊行された坂井のぶこの第1詩集。装幀は神保力+小川真理。 始めての詩集に自分の名前をつけました。どの詩の中にも「のぶこ」という女がいて、それが背のびをしながら「わたしをみて」といっていたからです。(「あとがき」より) 目…
1987年5月、書肆山田から刊行された加藤温子の第2詩集。附録栞は清水哲男「聖少女」。 私は転校生でした。生まれたのは東京のまん中ですが、風のようにびゅうびゅうと流れました。 流行としての現在をあたりまえのように生きながら、誰しもが思いもかけない…
1990年7月、サンリオから刊行されたリチャード・ブローティガン(1935~1984)の詩集。翻訳は池澤夏樹。1977年版の復刊。 目次 彼女は決して腕時計をはずさないの詩 ボート 私立探偵印レタス 宿業(カルマ)修理キット オレンジ ゼロックス・キャンディー サ…
1990年1月、私家版として刊行された鍵谷幸信(1930~1989)の遺稿随筆集。一周忌に制作された。「世界日報」連載。編集は鍵谷泰子。 目次 エリオットも花粉症? 詩書の指南役との出会い 三好達治の怒り マン・レイの詩情 ケージの笑い 犀星のいる庭 サティを…