2018-04-12から1日間の記事一覧

壙(あな) 小谷伝詩集

1969年に刊行された小谷伝の詩集。装幀は山口哲夫、イラストは木原明。目次なし。 詩を書くことは、私にとって、一面単純な欲望の充足行為であり、他面自虐的な苦行でもある。言いかえれば、およそ何物からも自由でありえない自分の〈鎖ズレ〉のような患部を…

喪の女 前田純敬

1985年5月、私家版として刊行された前田純敬(1922~2004)の短編小説集。 本書は『官能』以降、一九七八年から八四年にかけて同人誌Cahier[カイエ]に書かれたものをセレクトして年代順に収めたものである。(『ジュニパーのにおい』が最もふるく、一九七五年…

さむい窓 熱田五郎

1950年2月、冬芽書房から刊行された熱田五郎の短編小説集。 目次 さむい窓 荒い足音 窯を毀した男 P硝子の切り手たち からす NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

雪の記憶 冨島健夫

1958年10月、平凡出版から刊行された冨島健夫の長篇小説。装幀は奥津国道。 あたらしさだとか問題作だとかいう野心をはなれて、わたしはこの小説を書いた。人としての祈りの塔を築くきもちで書いた。 その意味でも、またそのほかの意味でも、これはわたしの…

みずうみ 黒岩隆詩集

1979年9月、詩学社から刊行された黒岩隆(1945~)の第3詩集。装幀は山口謙二郎。 目次 不幸 花嫁 朝 腕輪 氷魚 爪 桜 姉妹 朝顔 夏至 夢明り 驟雨 影法師 蓮 悲歌 灯 約束 渡し場 雪 夕凪 水仙 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

若い戦果 松井ひろか詩集

2012年11月、土曜日術出版販売から刊行された松井ひろか(1983~)の第1詩集。 この十年間、進学もせず、就職もせず、お金と時間をつくっては、絵や映画を観、音楽を聴き、外国(おもにロシア)にひとり旅し、いつか良い作品を書くためだけに多くの時間を費や…