2019-05-04から1日間の記事一覧

黄泉草子形見祭文 尾花仙朔詩集

1997年8月、湯川書房から刊行された尾花仙朔(1927~2018)の第3詩集。第23回地球賞受賞作品。 目次 i パウロと訣れて 腐刻画 ヤム霊異記 寂寥の茎に 朦朧と、殺意に似たものが ii 悲色の網を手に曳いて 日本橋 またはある末裔 サーカスしぐれ iii 夢葬り 黄…

他者の土地 山田直詩集

1998年11月、国文社から刊行された山田直(1928~2015)の第10詩集。 旅の詩集に秀作は少ないといわれる。この指摘の根拠はいったいどこにあるのだろうか。旅を主題とする作品をまとめて一冊の詩集とし、敢て世に出そうとするからには、まずこの点を自分なり…

拒絶 牧野徑太郎詩集

1953年7月、日本藝業院から刊行された牧野徑太郎(1922~)の第2詩集。装幀は棟方志功。 目次 扉 萩原朔太郎の自筆短冊序に代えて 中谷孝雄 青黴の部室 天空へわたしは 光はこうも――私にも 雪寃 青黴の部屋 雷(三題) 一日のうちでの懐中電燈のやうな光よ …