2019-05-10から1日間の記事一覧

やもり踏む 高木秋尾詩集

1978年10月、青磁社から刊行された高木秋尾(1947~)の第3詩集。表紙は沖空桂太。 上京して六年たった。使い慣れた手拭いを都会風のハンカチに変えてから、あまり自前を使うことがなくなった。どこへ立寄ってもオシボリ、ペーパータオルの類が常備されてい…

恋人 阿部恭久詩集

1987年11月、アベブックスから刊行された阿部恭久(1949~)の第4詩集。装幀は日比野充希子。 目次 地上 急な挨拶 東京 郊外レストラン 祖母がよこした 三代 草ゝ 座談会 どーなるのだろう 今はイバッテルものの 深まり 男子シングルス リュリのガボット 恋人…

神の礫 稲垣瑞雄詩集

2000年2月、思潮社から刊行された稲垣瑞雄(1932~2013)の第3詩集。 ガンを宣告されたのは一九九七年四月、思潮社から第二詩集『海聴け』を出した直後だった。まさか胃の全摘手術に至るとは思ってもいなかった。が、気がつくとぼくは、鯔背ならぬ”胃無し男”…

最果 井本木綿子詩集

1997年2月、私家版として刊行された井本木綿子の詩集。挿画は大石可久也。 目次 仏手柑(ぶっしゅかん) 波涛の果 ニコライ二世 女であること 顔 トランク商人 斧 ドリナの橋 一枚の櫛 炎(えん) 幽谷の欄 負の生涯 阪神・淡路大震災 あの朝に 居る 大震災…