2019-09-03から1日間の記事一覧

離宮の海月 岩佐なを詩集

1990年10月、書肆山田から刊行された岩佐なをの詩集。装幀は青山杳。装画は著者。 ろくに泳げない。軀が水に濡れるのはごめんだ。雨の日はできるだけ外出したくない、靴の爪先から水が入りこんできたりズボンの裾がじっとりするのが気持ち悪い。風呂やプール…

一九三〇年代モダニズム詩集――矢向季子・隼橋登美子・冬澤弦

2019年8月、みずのわ出版から刊行された矢向季子、隼橋登美子、冬澤弦の詩集。編集は季村敏夫。装幀は林哲夫。 上梓のきっかけは、一冊の同人誌と映画との出会いだった。小林武雄編集の『噩神(がくしん)』創刊号で矢向季子を知った。身震いした。映画は、…