その他句集
2012年12月、深夜叢書社から刊行された浦川聡子(1958~)の第3句集。装幀は蟹江征治。付録栞は小池昌代「空洞の幹――眠れる木のために」。 『眠れる木』は、『クロイツェル・ソナタ』『水の宅急便』につづく私の第三句集です。二〇〇二年から二〇一二年まで…
1941年5月、砂子屋書房から刊行された筑紫省吾(1900~1997)の第1歌集。題簽は窪田空穂。槻の木叢書第7編。 目次 序文 窪田空穗 水際(大正十一年―十五年) 萬滿寺に住む(大正十五年) 燈影(昭和二年-五年) 我が住むは下宿なり(昭和六年-九年) 瓶の金魚(昭和…
1955年4月、私家版として刊行された吉村清貧子(1913~?)の第2句集。金沢出身。吉村まさとしの筆名で詩作も行った。 目次 骨の髄は乾枯びて 昇天祭 反応帯 喘ぎと肉眼 胸板と骨と またも卑小なる書記 萎縮眼 坩堝のなかの生 水神 霧の血の影に 風騒 大陸と…
1992年4月、深夜叢書社から刊行された鳴戸奈菜(1943~)の第2句集。 『天然』は『イヴ』につぐ私の第二句集である。その間、およそ六年間の句から三二四句を自選し収めた。 さて、いま俳句で何が詠みたいのかと自問してみると、私にとって不可視の世界は可…
1990年10月、牧羊社から刊行された高浦銘子(1960~)の第1句集。 桃咲いていちばんやさしい人でゐる 人声はとほく落花は激しかり 逢ひにゆく道カンナの緋途切れざる 茶の花はほのかなるほのかなる花 臘梅の花のひとりが瞬きぬ 高浦銘子さんの第一句集『水を…
1952年7月、宝文館から刊行されたハンセン病文学アンソロジー。 ハンゼン氏病菌(癩菌)は、人類の発生と同時に、世界に存在したようである。人体の皮膚粘膜、末梢神経に好んで寄生して、人間を苦しめて来たものであり、人の面皮を破り、手足の自由を奪い、つ…
2015年4月、ずっと三時から復刊された岡田幸生(1962~)の句集。 これは句集『無伴奏』(そうぶん社出版・一九九六年)の新版である。消したい句もあるが、青いものは青く残すべきだろう。三〇代前半だった。そこかしこが青くまぶしかったのだ。新たに六〇句…
2009年7月、ふらんす堂から刊行された中岡毅雄(1963~)の句集。装幀は君嶋真理子。藍生文庫33。栞は「いのちみづみづしくあれよ」(友岡子郷)、「高野の水」(黒田杏子)、「俳句に憑かれた人」(小澤實)、「吾がいのちなり」(加藤治郎)。 目次 Ⅰ 平成…
2003年10月、同友館から刊行された松村武雄(1922~2001)の第3句集。遺稿集。編集は松村悦子。松村は詩人・北村太郎の双子の弟。 春に入院、手術のあと退院して一旦は快方に向かい、句会にも顔を出すようになった松村でしたが、秋口に再発、再入院、そのま…
1985年8月、牧羊社から刊行された大木あまりの第2句集。装幀は伊藤鑛治。 目次 火のいろに 大原富枝 吉野 1980~1981 火のいろに 1982~1984 花冷え 1984~1985.4 あとがき Wikipedia(大木あまり) 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1941年2月、交蘭社から刊行された畑耕一の句集。 言葉 北原白秋 蜘蛛うごく。 この一巻の中から感知されるのは、寧ろ本體そのものにあらずして、その動きの速度や投影の妖かしにある。 壁上の蜘蛛うごくとき大いなる 又、 燈をまともすばやき蜘蛛として構ふ …
2019年9月、ふらんす堂から刊行された井越芳子の句集。装幀は間村俊一。青山叢書第138集。 『雪降る音』は『鳥の重さ』に続く第三句集になる。平成十九年暮れから平成三十年四月までに作成した作品の中から三七二句を収めた。 この間、父が逝き母が逝った。…
1990年11月、不識書院から刊行された相澤俊子の第2歌集。遺稿集。附録栞は「相澤俊子を偲ぶ―弔辞」(清水以譽子)、「父のこと母のこと」(相澤幹雄)。 この歌集は、昭和四十一年十一月出版の歌集『露ある道』につづく相澤俊子の第二歌集にして遺歌集です。…
2018年9月、ふらんす堂から刊行された志摩角美(1918~)の句集。装幀は君嶋真理子。 目次 序句・稲畑廣太郎序 深見けん二 第一章 昭和五十三年~平成元年 第二章 平成二年~十一年 第三章 平成十二年~十九年 第四章 平成二十年~二十八年 あとがき NDLで検…
2008年6月、ふらんす堂から刊行された金子敦(1959~)の第3句集。装幀は君嶋真理子。 目次 蜜柑 二〇〇三年 端居 二〇〇四年 風花 二〇〇五年 豆飯 二〇〇六年 送火 二〇〇七年 あとがき 書評など『冬夕焼』のお菓子俳句について(石原ユキオ商店)俳人・金…
1937年2月、沙羅書店から刊行された佐野まもるの第1句集。馬酔木叢書第14篇。 目次 病 關東煮店風景 友 鰆 五月もをはる日に 南阿波哀感一 南阿波哀感二 寫樂 貧しき巷には 渚の墓原 德島公園漫吟 札所の村 旅の斷片 祈雨 秋色 颱風 旅情三片 1 南方阿波 2 …
1934年1月、私家版として刊行された水墨画家・近藤浩一路の句集。画像は函欠本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1980年4月、木馬社から刊行された竹花忍の歌集。編集は中林良雄、米屋陽一、愛敬浩一。 目次 作品Ⅰ 作品Ⅱ 評論 近代文学としての短歌の考察 絵画の美と短歌の美 跋 倉持正夫 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1992年7月、卯辰山文庫から刊行された北村耕一路(1913~)の第2句集。装幀は森潮。 目次 ジャワ・終戦 昭和二十年―二十一年 帰還‧戦後 昭和二十一年―二十二年 かかり凧 昭和四十五年―五十二年 穗高 昭和五十三年―五十六年 菊月夜 昭和五十七年―五十九年 大…
1996年2月、ふらんす堂から刊行された高木一恵の句集。装幀は伊藤礦治、装画は中村真一郎「横たわるエバ」。 目次 序句・天のふるさと クピドの矢 春 初蛙 夏 秋扇 秋 小夜時雨 冬 ・アダムの骨 連作 花吹雪 十句 アダムの骨 十句 しづやしづ 八句 雄心の 十…
1999年2月、花神社から刊行された渡辺通子(1958~)の第2句集。装幀は熊谷博人。 ある若手の句会の帰りのことである。「女流女流っていうけれどすごい数だよね。やっぱり女流でしか詠めないドロドロした、そういうものを詠まないと駄目じゃないのかな。」「…
1956年、近藤書店から刊行された柴田白葉女(1906~1984)の句集。装幀は高橋芙蓉。 目次 序 飯田蛇笏 冬椿抄 新年・冬 春 夏 秋 冬椿以降 冬ばら 春の虹 麺麭とりんご 燃ゆる芥子 志津野 跋 西島麦南あとがき 関連リンクWikipeida(柴田白葉女)女流俳人殺…
2003年9月、ふらんす堂から刊行された藺草慶子の第3句集。装幀は君嶋真理子。屋根叢書20。付録栞は大木あまり「水のさざめき」。 目次 雲雀野 春 螢舟 夏 七夕 秋 冬の翼 冬 あらたま 新年 花影 春 虹の根 夏 十六夜 秋 臘梅 冬 あとがき NDLで検索Amazonで…
2000年8月、七月堂から刊行された水野真由美の第1句集。附録栞は林桂「超克の位置」。 目次 鼓琴夷曲集 風を拾ふ子 眼中の死者 あとがきおまけのあとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1955年8月、書肆ユリイカから刊行された石原八束の第1句集。題簽は石原舟月。 目次 序にかへて 石原八束 自昭和十二年 至昭和十六年 寒潮抄 白繭黄繭 自昭和十七年 至昭和十九年 鶴淚抄 昭和二十年 昭和二十一年 餘燼抄 昭和二十二年 露點抄 翳日抄 雲の衣裳…
1985年7月、牧羊社から刊行された夏石番矢の第2句集。装幀は伊藤鑛治。 本書は、第一句集『猟常記』(昭和58年)に次ぐ第二句集である。昭和五七年から昭和六〇年の間に書いた一六六句を収録した。時期的には第一句集の作品と重なるものもあるが、作品の性質上…
2011年7月、ふらんす堂から刊行された松本春蘭の句集。装幀は和兎。目次 第一部 飛鳥Ⅱの旅 2009年4月~7月 Ⅰ スエズ運河 Ⅱ マルタの砦 Ⅲ フィヨルド Ⅳ 日蝕 第二部 日々の拾芥 Ⅰ 赤きキャンドル 2006年・2007年 Ⅱ 薔薇茶 2008年・2009年 Ⅲ ツンドラ 2010年 …
1992年5月、巴書林から刊行された鎌倉佐弓の第3句集。装幀は荒木海踏。鎌倉は夏石番矢の妻。 目次 歌う青色 オリオンの裏 きらりきらり 光をはじく岬 あこや貝 吹かれ上手 骨のかおり 幸福なうろこ雲 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフ…
2018年5月、花神社から刊行された古東古城(1920~1959)の遺稿句集。編集は娘の古東陽子。装幀は熊谷博人。 三年前に母が亡くなり、その葬儀の席上、弟から古い手帳を受け取りました。それは、父の残した十冊余の手帳でした。母が大切にもっていたものでし…
1999年6月、高村三郎を支援する会から刊行された高村三郎の作品集。装幀は、栗津謙太郎。附録栞は、川島知世「バカタレ」、金時鐘「無償の給付を生きてきた男」、高村恵美「芹を摘む」、葉山郁夫「高村三郎さんの遠い瞳へ」、土方鐵「三郎の病床俳句」、米田…