その他歌集

存在 大下一真歌集

1988年6月、不識書院から刊行された大下一真(1948~)の第1歌集。題簽は窪田章一郎。まひる野叢書第84篇。 目次 I生死 生死 現世 生縁 一樹 蝉 石仏 世尊の大地 這いつくばって 一生貫く 苦悩仏 いずこへ 白き声 哭 霜は降りいん Ⅱ浄白 月下 春愁 夏の陽 青…

沙羅の宿から 稲葉京子歌集

1992年10月、雁書館から刊行された稲葉京子の第6歌集。装幀は小紋潤、表紙は田中一村「白い花」。 『沙羅の宿から』は、私の六番目の歌集です。ここに収めました歌は目をいためる以前のものですが、編集をするのに大きな字で拾い書きをしなければならなかっ…

ジャスミンを銃口に 重信房子歌集

2005年7月、幻冬舎から刊行された重信房子(1945~)の歌集。装画は著者、装幀は幅雅臣。 目次 ・炎 ジャスミンを銃口に 岩場に咲くコクリコ 紅蓮たちのぼる ・宙 草原に蝶を追う バラがまた咲く 砂漠に眠る ・海 飲み干した夏 わが胸も雨 ・土 地面踏む 青…

galley 澤村斉美歌集

2013年11月、青磁社から刊行された澤村斉美の第2歌集。装幀は濱崎実幸。塔21世紀叢書第237篇。 本や雑誌、新聞を作る過程で「ゲラ刷り」というものが出る。「ゲラ」ともいう。編集がほぼ済み、完成に近い形で校正用に試し刷りされるものだ。新聞社の校閲記者…

家族の肖像 浜田康敬歌集

2002年7月、雁書館から刊行された浜田康敬の第4歌集。装幀は小紋潤一。 私は、一昨年九月に生まれ故郷の釧路に約五十五年振りに「帰る」ことが出来た。釧路に帰るときには、そこが自分の生まれ故郷であるという意識を持って、必ず大事に「帰ろう」と思ってい…

青いコスモス 田中雅子歌集

2014年2月、青磁社から刊行された田中雅子(1961~2011)の遺稿歌集。塔21世紀叢書第235篇。 目次 Ⅰ 一九九七年―一九九九年三月 終の絵 紫煙 回送バス 靴の泥 影踏み 古き地図 心理テスト 蛍 火の記憶 うすずみの街 石 インク薄き文字 遠い岬 Ⅱ 一九九九年四…

歌集たまゆらのいのち 時井佳代子編

1981年7月、短歌新聞社から刊行されたアンソロジー。水子地蔵尊を題材として詠まれた短歌作品集。編集は時井佳代子。 「短歌現代」に掲載された私の一首の歌が、時井佳代子さんという一人の作歌者に感銘を与えたということ自体、奇縁といわなければならない…

千田幸夫歌集 千田幸夫

1986年12月、短歌新聞社から刊行された千田幸夫の遺稿歌集。 まだあたたかい夫の遺骨を抱いて茫然と唐湊の火葬場に佇ちつくした日から、私の上に流れ去った十年の歳月の重さを、今あらためて噛みしめる思いでいる。 共に過ごした二十余年の思い出は何故か四…

イーハトーブ喪失 蛯名泰洋歌集

1993年10月、沖積舎から刊行された蛯名泰洋の第1歌集。装画は渡部満、装幀は戸田ヒロコ。 〈いつか訪う星の伝言板にもあらん『下ノ畑ニ居リマス賢治』>蝦名泰洋はこの作のとおり、すでに廃墟と化したイーハトーブの無人駅からの一人だけの乗客として、銀河鉄…

琥珀截りたる 竹村紀年子歌集

1989年11月、短歌研究社から刊行された竹村紀年子の第1歌集。中部短歌叢書第128篇 『琥珀截りたる』という美しい題名をもつこの歌集は、春、夏、秋、冬の四つの章にわけられている。季節の部立の型がいちばん理にかなったこととして、作者竹村紀年子に選ばれ…

ちぎれ雲 湯本喜作歌集

1944年10月、木村書店から刊行された湯本喜作の第2歌集。装幀は富田通雄。 目次 序歌 尾上柴舟跋 本間桐人、安藤彦三郎 1 十二月八日を紀す 壯行の歌 偶感 西山莊 信州の山 吉植庄亮先生 一茶の遺跡を訪ふ 盲腸炎前後 八重ざくら 2 轉任 競馬 登山 鶺鴒 債…

草笛 佐竹游歌集

2013年11月、現代短歌社から刊行された佐竹游の第1歌集。 目次 一 青天 草笛 倫敦塔 天金 風の吹く日 円錐花序 ゆたけき闇 天より垂るる花 友 冬の雲 二 小石川植物園 あをき五月 ひかりの重さ 天の乳 還りゆくべき空 青の深み 蔵王 フウセンカズラ まひるま…

旅鴉 炭光任歌集

1927年2月、紅玉堂書店から刊行された炭光任の第1歌集。芸術と自由叢書3。画像は裸本。 目次 序 伊東音次郎跋 清水信 雪靴 欠伸を噛む 壊れた玩具 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

武尊の麓 江口きち

1939年4月、婦女界社から刊行された江口きちの歌集。 『武尊の麓(ほたかのふもと)』一巻は如何に多くの人々に讀まれるか豫期されないが、少なくとも三千人の眼に觸れることは間違ひない。その中には眞に本書に讀みついて、手放すことが出來ないと云ふほど…

脳裡の絵画 近藤節子歌集

1999年8月、角川書店から刊行された近藤節子の歌集。古今歌集叢書105。 気がついたら庭の杏が、今年も白い花を沢山つけていた。ここに植えられた頃は、やはり多くの花が咲き、たわわに実をつけた。がその後の事は余り記憶がない。実の成る頃は小鳥が何処から…

宿命の愛 鈴鹿俊子

1949年10月、実業之日本社から刊行された鈴鹿俊子の歌文集。装幀は岡村夫二。「老いらくの恋」。 目次 ・暗燈記 日記の中より(一) 飛鳥路 運命の日 日記の中より(二) こころの歩み おもひで 新生活の斷面 ・素香集 悲戀 破鏡 新たに生きて 過去の日に おくが…

國鐵歌集1957 司代隆三編

1957年1月、国鉄歌集刊行会から刊行された国鉄労働者の歌集。編集は司代隆三。装幀は小田切恭通。 国鉄のなかで短歌の制作にしたがう人たち、いわゆる国鉄歌人の数はけっしてすくなくありません。その人たちのなかには歌誌の主宰者がおり、選者、編集者がお…

風の方位 中西洋子歌集

1982年12月、雁書館から刊行された中西洋子の歌集。装幀は小紋潤。中西は柳原白蓮の研究家。 短歌と出合ったのは大学時代、ほとんど偶然であった。その関わり方は、どちらかといえば淡白であり、「人」短歌会発足に参加するまでにも六、七年の空白期間を置い…

森は海の恋人 熊谷龍子歌集

1996年10月、北斗出版から刊行された熊谷龍子の第3歌集。装幀は村上善男。 目次 柞の森 錠剤 朱夏 杳い時間 水界 草の庵 杳い視線 羊歯植物 呪詛 現在形 植物界 金雀枝 秋から冬へ 県境 他人の時間 風中のわれは すでに秋 水源地 春のピエロ 森のいのち 冬芽…

空の空 竹山広歌集

2007年8月、砂子屋書房から刊行された竹山広(1920~2010)の第8歌集。装幀は倉本修。 本集には『遐年』以後三年間の作品五一三首を収めた。私の第八歌集である。八四歳から八六歳までのこの三年の間に、身心の老いは作歌に限界を感じるところまできたが、歌…

風花 菅野清子歌集

1941年4月、青垣會から刊行された菅野清子の歌集。 歌といふものをひとりでつくりはじめたのは、女學校四五年の頃であつた。長澤美津樣に歌の指導をしていただく樣になつたのは、昭和三年二月のことでそれ以來歌の上は申すまでもなく、すべての上に恩情を戴…

処女歌集の風景――戦後派歌人の総展望 三枝昂之・田島邦彦編

1987年2月、ながらみ書房から刊行された歌人アンソロジー。編者は三枝昂之と田島邦彦。 目次 三枝昂之――序/時代の挑発性として 河野裕子――森のやうに獣のやうに 永井陽子――葦牙 吉沢あけみ――うさぎにしかなれない 大林明彦――きみはねむれるか 三枝浩樹――朝の…

死に至る罪 純多摩良樹歌集

1995年12月、短歌新聞社から刊行された純多摩良樹の歌集。純多摩は横須賀線爆破事件の死刑囚。 目次 序文 加賀乙彦 第一期 思惟 聖書 汽車 鑑定 遺児 天使 瞑座 白帽 文鳥 第二期 部屋 造反 朝焼 青夜 夜嵐 舟唄 奥廊 第三期 挽歌 蟻道 倫理 裁断 表情 烙印 …

青昏抄 楠誓英歌集

2014年7月、現代短歌社から刊行された楠誓英(1983~)の第1歌集。付録栞は、沖ななも「薄闇のむこうに」、外塚喬「影と光と」。 これが私の第一歌集になります。この文を書いている現在、ちょうど三十一歳になったばかりですので、歌集のほとんどは二十代の…

朱霊 葛原妙子歌集

1970年10月、白玉書房から刊行された葛原妙子(1907~1985)の歌集。昭和38年7月から昭和45年7月までの716首。第5回迢空賞受賞作品。画像は函欠本。 目次 ・西冷 西冷 雪鉢 晴る 瞬く 影鳥 鹿の醫 玉蟲 母子 ・魚 いなびかり 魚 薄明 刈草 黒聖母 紙霊 楽想 …

海のオルガン 小市邦子歌集

2013年10月、いりの舎から刊行された小市邦子の第1歌集。 目次 小市邦子歌集『海のオルガン』に寄せて 高崎亘代 Ⅰ 一九八六年五月―一九九九年 手紙 職場 森山健一郎先生 ベトとドク 眠り姫 バレエ 対き合ふ ワンダーフォーゲル部 動線 恋した茱萸 残留孤児三…

盲生とともに 小林みどり歌集

1963年8月、短歌研究社から刊行された小林みどりの第1歌集。 目次 序文・五島茂 五島美代子 Ⅰ 盲生とともに Ⅱ 母 Ⅲ 大阪の頃 Ⅳ 夫と子 後記 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

遺愛集 島秋人

1967年12月、東京美術から刊行された島秋人(1934~1967)の遺稿歌文集。 私の怒りと悲しみはつきない 「わが死にてつぐない得るや被害者のみたまに詫びぬ確定の日に」このような美しい心境に達した人間を何ゆえに国家は法の名の下に殺しうるのか。私は長い…

夕霧峠 尾崎左永子歌集

1998年2月、砂子屋書房から刊行された尾崎左永子(1927~)の第6歌集。装本は倉本修。第33回迢空賞受賞作品。 目次 空渡る 三月終る 種子 落花譜 晩夏微吟 海よ 春の傘 時緩く パンの耳 日々の速度 地下広場 蜻蛉文 路地 薔薇と月 街上早春抄 短日断章 春寒…

歌集秘帳 湯浅真沙子

1951年11月、風俗文献社から刊行された湯浅真沙子の歌集。 この歌集は女性みづからの肉体的欲情を露はに歌つたといふ点で、一寸類がないものかと思ふ。いはゞ曝露症的表現で、中には露骨なだけで歌としては拙なものがあると思うが、大胆率直といふ点と、自ら…