その他評論評伝

詩人の歩み――詩の鑑賞のために 大木実

1951年、さ・え・ら書房から刊行された大木実による近代詩概論。装幀は初山滋。「ぼくたちの研究室」シリーズ。画像は裸本。 目次 詩について 日本の近代詩 詩人の歩み 島崎藤村 与謝野晶子 石川啄木 高村光太郎 北原白秋 室生犀星 山村暮鳥 宮沢賢治 詩歌と…

ベトナムの詩と歴史 川本邦衛

1967年12月、文藝春秋から刊行された川本邦衛によるベトナム詩史。 目次 第一章 龍の国の誕生 ベトナム人の先祖 南越王朝の興亡 第二章 火と水と真珠と 中国の神話と文郎国 安陽王国 字喃と大南国史演歌 第三章 民族意識のはじめ 娘子将軍の蜂起 中国文化の…

未亡人 生田花世

1949年10月、三元社から刊行された生田花世の評論。装幀は伊藤憲治と森龍司。「女性の書」編集委員会編・第14巻。 目次 序説 一、 人間の思考について 二、 目標について 三、 二つの態度 四、 解放について 本篇 一、 未亡人となる 二、 生活の生き埋め 三…

道化の孤独 歌人山崎方代 坂出裕子

1989年8月、不識書院から刊行された坂出裕子(1936~)による山崎方代の評伝。 山崎方代の歌の底に流れる、人間の生きるかなしみとでも言うようなものに心惹かれ、方代が本当に言いたかったことは何だったのだろうと探りながら、ポツリポツリと書いているう…

現代人の建設 知的協力国際協会 ヴァレリイ他 佐藤正彰訳

1937年6月、創元社から刊行された談話集。翻訳は佐藤正彰。装幀は青山二郎。 「國際聯盟文學藝術委員會」は「知的協力國際協會」に對し、現代人の形成に關して生ずる諸問題に就いて連續談話會を準備すべきことを要請した。「委員會」は、かくも廣汎にしてか…

詩歌の起源 琉球おもろの研究 鳥越憲三郎

1978年6月、角川書店から刊行された鳥越憲三郎の詩論集。装幀は大沢康夫。 演劇が祭式に起源をもつと同じように、詩歌もまた宗教的発生に負うものであることについては、すでに多くの人から指摘されている。しかし本書はさらに詩歌が、直接には神託に起源す…

現代詩新講 現代詩人會編

1951年9月、寶文館から刊行された詩論アンソロジー。装幀は寺田政明。 目次 Ⅰ 現代詩と他藝術との交流 現代詩と繪畫・高見順 現代詩と映畫・岡本太郞 現代詩と音樂・塚谷晃弘 Ⅱ 詩書による日本詩史 明治篇・城左門 大正篇・伊藤信吉 昭和篇・小野十三郞 杉浦…

爆破 人間原型論序説 野本三吉

1971年3月、青林堂から刊行された野本三吉による横須賀線爆破事件のルポルタージュ。 目次 呪われた犯罪史 緑色の根拠地 炎のイメージ 沈黙の故郷 少年の生活史 爆破・男女の神話 父親喪失の幻想 太陽と海の島 裁判の爆破 未完の放浪者 (附)横須賀線爆破事…

戦後詩 ユリシーズの不在 寺山修司

1965年11月、紀伊國屋書店から刊行された寺山修司による戦後詩解説書。 目次 第一章 戦後詩における行為 1 代理人 2 書を捨てるための時代考察 3 われわれはもっと「話しかける」べきではないか 4 実証不能の荒野へ― 5 自分自身の失踪 第二章 戦後詩の…

処女歌集の風景――戦後派歌人の総展望 三枝昂之・田島邦彦編

1987年2月、ながらみ書房から刊行された歌人アンソロジー。編者は三枝昂之と田島邦彦。 目次 三枝昂之――序/時代の挑発性として 河野裕子――森のやうに獣のやうに 永井陽子――葦牙 吉沢あけみ――うさぎにしかなれない 大林明彦――きみはねむれるか 三枝浩樹――朝の…

詩の朗読 その由来・理論・実際 照井瓔三

1936年6月、白水社から刊行された照井瓔三による詩朗読の解説書。 詩の言葉には冪がある。それ故わたしの持論としては詩の最善の鑑賞法は默讀にある。或は一行を讀みかへし、或は數行を一度に讀む、 冪根がその間に展開する。書かれた言葉の並列だけしか讀み…

女子学生の歴史 唐澤富太郎

1979年4月、木耳社から刊行された唐澤富太郎による日本の女子学生に関する教育史研究書。 目次 プロローグ Ⅰ 三代女子学生の青春譜 一 ”女は学なしをよしとす” 女は三界に家なし 腹は借りもの 二 青い目に見守られて 女子留学生第一号――五人の少女らアメリカ…

母たちの時代 原ひろ子編

1980年9月、駸々堂出版から刊行されたアンソロジー。編集は原ひろ子(1934~)。装幀は朝倉摂。 目次 はじめに 原ひろ子 母との出会い・織機(はた)との出会い 志村ふくみ 母のこと 広中和歌子 河に注ぐ川 吉原幸子 母と私 高野悦子 わたしの母 市原悦子 美…

わが戦後抒情詩の周辺 太田浩

1975年9月、コスモ出版から刊行された太田浩の評論集。収録詩人は、以下のとおり。 高見順、神保光太郎、三好達治、丸山薫、伊東静雄、大岡信、那珂太郎、萩原朔太郎、田中克己、伊藤桂一、西垣脩、金井直、大垣国司、芳野清、中原中也、立原道造、三島由紀…

詩人をめぐる旅 君本昌久

1982年10月、太陽出版から刊行された君本昌久の評論集。 目次 Ⅰ 「法隆寺土塀」と「唐山の鳩」――池田克己 Ⅱ 「黒い歌」のこと――楠田一郎 小説家の詩人――高見順 雨になる詩人――尾形亀之助 大戦前夜のダダ――永田助太郎 Ⅲ ある回想――ミナト詩人事件 「戦役」の…

河野愛子論 死の思索性、エロスの思想性 中川佐和子

1999年5月、砂子屋書房から刊行された、中川佐和子による河野愛子論。装幀は倉本修。 目次 第一章 はじめに――河野愛子の歳月 言葉と詩魂――歌集題の意識 『木の間の道』――初期の作品世界 昭和三十年代の女性の歌 1昭和二十年代の始点 2昭和三十年代の展開 …

詩と批評 T.S.エリオット/鮎川信夫

1954年11月、荒地出版社から刊行されたエリオットの詩論集。翻訳は鮎川信夫。 目次 序論 ペンブローク伯爵夫人のための辯明 ドライデンの時代 ワーズワースとコウルリッジ シェリーとキーツ マシュー・アーノルド 現代の精神 結論 解説(鮎川信夫) NDLで検…

リアリズム詩論のための覚書 浜田知章

1997年4月、風濤社から刊行された浜田知章の詩論集。 目次 私記・詩人の戦争責任についての覚書 焼跡に残したサンダル 過渡期に生きた詩人たち 青き猪の旋律 サークル運動の根本理念にふれて 食うべき詩・食えない詩 テーマの衝動性と抑制力 「運動体として…

苛烈な夢 伊東静雄の詩の世界と生涯 林富士馬 富士正晴

1972年4月、社会思想社から刊行された詩人・伊東静雄の詩論・評伝。林富士馬と富士正晴の共著。現代教養文庫749。写真は横田正知。 目次 Ⅰ 林富士馬 詩集出版の周囲 初めての詩集 第二詩集「夏花」 第三詩集「春のいそぎ」 第四詩集「反響」 伊東静雄詩集 詩…

満州唱歌よ、もう一度  喜多由浩

2003年11月、産経新聞ニュースサービスから刊行された喜多由浩による満州唱歌取材ルポ。装幀は、新昭彦(ツーフィッシュ)、装画は加藤千香子、図版作成は、パルス・クリエイティブハウス、写真は、日本近代音楽館、産経新聞社等。CD付録。 「待ちぼうけ」や「…

死の詩人ドウベル 松井好夫

1981年6月、煥乎堂から刊行された松井好夫によるレオン・ドウベルの評伝。 目次 一、生涯 二、詩 三、手紙 四、性格 五、自殺 六、高田博厚氏とレオン・ドウーベル 七、高田博厚氏とボードレール 八、高田博厚氏の彫刻展に寄せて 九、あとがき 十、略年譜 日…

詩の妖精たちはいま 小川和佑

1972年10月、潮出版社から刊行された小川和佑(1930~2014)による女性詩人論。 目次 堀内幸枝と「村」 ひまわりの詩人・新川和江 生活と詩をつなぐ高田敏子 岸田衿子のソネット 吉行理恵と立原道造 花翳のひと三井葉子 武村志保のおんな心 行動者のなかの女…

戦争と詩人 夭逝の宮野尾文平  花木正和

1981年8月、蜘蛛出版社から刊行された花木正和(1925~)による宮野尾文平(1923~1945)の評伝、と宮野尾の詩文。装幀は君本昌久、表紙カットは田淵安一、扉デッサンは小磯良平。 目次 序にかえて 杉山平一 Ⅰ 宮野尾文平――切断された生と詩と 昔はものを――…

ダダ論考 山中散生

1975年6月、国文社から刊行された山中散生の評論集。函絵はフランシス・ピカビア「聖母マリア」。 目次 ダダの発生 トリスタン・ツァラのダダ宣言。 ハンス・アルプの造型言語 チューリヒ・ダダの展望 フランシス・ピカビアの機械様式 マルセル・デュシャン…

新興川柳運動の光芒 坂本幸四郎

1986年11月、朝日イブニングニュース社から刊行された坂本幸四郎による新興川柳の評論集。 目次 序 田辺聖子 第一章 近代川柳のおこり 1井上剣花坊と『大正川柳』 2剣花坊の作品 第二章 田中五呂八の雌伏 1『大正川柳の』星 2五呂八の青春 第三章 新興川…

詩の原故郷へ 詩的反復力Ⅱ 1993-1997 鈴木比佐雄

1997年12月、本多企画から刊行された鈴木比佐雄(1954~)の詩論集。 目次 二十世紀の「現実喪失」と「内部生命」高仲陽生さんへの手紙(1) 二十世紀の「虚無」と「自由の時間」高仲陽生さんへの手紙(2) 「葦原」「絶後の記録」「共存共貧」の思想 高仲陽…

神戸文学史夜話 宮崎修二朗

1964年11月、天秤発行所から刊行された宮崎修二朗(1922~)による神戸文学史。天秤パブリックス。 目次 この本の主なことがら はじめに 明治一年から一〇年まで 明治一〇年から二〇年まで 明治二〇年から三〇年まで 明治三〇年から四〇年まで 明治四〇年か…

人間の骨 詩人・槙村浩の波乱の生涯 土佐文雄

1966年10月、新読書社から刊行された土佐文雄(1929~1997)による槇村浩(1912~1938)の評伝。 NDLで検索アマゾンで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

アンダスンと三人の日本人:昭和初年の「アメリカ文学」 大橋吉之輔

1984年7月、研究社から刊行された大橋吉之輔(1924~1993)によるシャーウッド・アンダスンの研究書。 ことは些事からはじまった。たまたまシカゴで発見した、シャーウッド・アンダスンに宛てた三人の日本人の手紙について、それらにまつわる彼我の資料をで…

わがこころの詩人たち 滝口雅子

1971年10月、彌生書房から刊行された滝口雅子(1918~2002)のエッセイ集。 目次 晩年の室生犀星 ある日ある時 早春の死 詩をめぐって 四枚の葉書 追憶の三好達治 文章会 別れ 伊豆の旅 「三好達治之詩碑」 旅立ち 追分と堀辰雄 四つの肖像 埴谷雄高氏のこと…