その他詩集

通過 中村義則詩集

1966年、他人の街社から刊行された中村義則の第2詩集。装幀は赤瀬川原平。 目次 通過 ある朝 ほおきの件 除去の件 ひざ上30センチの件 輝く朝 ふくらみ 誰も居ない部屋から 裏切り ママの声 四歩目ぶるうすい ママぼくでかける はだしの唄2 はだしの唄3 はだ…

みぞれふる 倉橋顕吉詩集

1981年4月、私家版として刊行された倉橋顕吉の遺稿詩集。編集は顕吉の弟、倉橋志郎。 今は、人間の詩が政治にふみにぢられている時代だ。 水遠に詩が政治の足の下にあるとは、しかし考へられない。 …………生きること、この眼をこらし、この眼でたしかめ、私は…

私の道のうえに 除村ヤエ詩集

1984年10月、ベルデ出版社から刊行された除村ヤエの第2詩集。除村は、ロシア・ソビエト文学者・除村吉太郎の妻。 一九四五年八月一五日、私は病んで、群馬県の生家で寝床の上にあった。母が例によって私のお昼を運んできたが、お膳を下に置くなり、体ごとの…

極みを歩くもの 武井京詩集

1982年4月、黄土社から刊行された武井京の第5詩集。 目次 Ⅰ 極みを歩くもの 極みを歩くもの ひとりはひとり 濯ぐものは 無題 北極圏 阿字が浦にて 雨滴 根が在ることを ベレー帽の下に 病棟に雨を聴く ありがとう Ⅱ 民話 民話 焼きむすび 寒鮒の味噌汁 忘却…

猫談義 崔華国詩集

1984年9月、花神社から刊行された崔華国(1915~1997)の第2詩集。装幀は林立人。第35回H氏賞受賞作品。 日本語での第一詩集、『驢馬の鼻唄』(詩学社)以降四年間に、「詩学」の他、同人誌「四海」「風」「西毛文学」「東国」等に寄せた作品をまとめたのがこ…

鰈 安部一郎詩集

1967年11月、木犀書房から刊行された安倍一郎の詩集。装幀は上塚尚孝。 目次 河 酒ほがひ 百日草 はまにきて 赤い裳 夜の公園で あの人 旗 Narcisse 孤座 みんなねむってしまった夜 詩業 聖家族 麦酒 長男 西瓜 秋立ちぬ あさあけのしずかなるくに …

アカシアの雨がやむとき 水木かおる詩集

1979年11月、サンリオから刊行された、作詞家・水木かおるの詩集。挿画はさいとうやすひさ、装幀は山内たつゑ。 目次 《哀しみのかなたに》 アカシアの雨がやむとき 泪がいっぱい あと五分だけ ある雨の朝 エリカの花散るとき 明日よこんにちは 死ぬまで一緒…

夢の内乱 米田繁男詩集

1997年10月、七月堂から刊行された米田繁男(1936~)の第2詩集。写真は渡辺信夫、装幀は依田紘祐。 目次 ・港にて 港にて 陰の風土 夢の内乱 卵形の女 夏の夢 顛末 寓話の試み ・鳥の影 七月の河口 ネガティブ一九三九年 鳥の影 硝煙の森から 夕映え 蝉 箱…

三宅島詩集 にせ流人抄 鈴木登志夫詩集

1969年8月、思潮社から刊行された鈴木登志夫の第1詩集。装幀は足立昭二、カバーは広瀬一二。 目次 三の宮林道を下る 落椿 三池港桟橋にて 赤場暁 火の山峠から 野の素顔 新島を望む 支庁公舎にて 大久保浜 伊ヶ谷部落 或る夕凪 三宅島空港 自註 あとがき 日…

祈の塔 河野進詩集

1949年9月、河野醫院から刊行された河野進(1904~1990)の第4詩集。『十字架を建てる』『病床の祝祭』『母に捧げむ』からの抜粋を含む。 目次 序 光田建輔序 賀川豊彦 Ⅰ 祈 祈の塔 朝と夕 悔 天國 傍受 開かれた門 まだ祈が 神の刑罸 大それた願望 證據 死…

オルガンの響き 江原光太詩集

1992年1月、響文社から刊行された江原光太の詩集。装画は高橋三加子。解説は川崎彰彦、古谷鏡子、笠井嗣夫。 オルガンの響き あれは十歳のころだ。どもりだったせいか音楽が好きだった。作曲というより かってな節をつけて自前の歌を唄っていたのだ。オルガ…

黒い蝶 宮中雲子詩集

1981年6月、木曜会出版部(サトウハチロー記念館内)から刊行された宮中雲子(1935~)の第2詩集。 目次 月に抱かれて 快い反芻 心待ち 無の幸福 月と私 誕生石の謎 愛を計る 月 ただそれだけで…… 茫然 静かな愛 バレンタインデー 月よ まだ? とぎれる想い …

魅惑 黒塋蒿詩集

1949年9月、三笠書房から刊行された黒塋蒿の第1詩集。装幀は山東洋。帯文は内田百閒、解説は野間宏。 目次 魅惑 小曲・首途 贈りもの 散文詩・職人 風 驟雨 倦怠 倦怠又 春 ふるさとの 雨の別れ 散文詩・不健康 初雷 叡山頂叙景 行軍 秋恨 叛逆 幻 鳥影 冬二…

女よこの空の下に 海老塚市太郎詩集

1993年、私家版として刊行された海老塚市太郎の詩集。1956年6月、海市発行所から刊行されたものの復刻版。 目次 或るノオト 嘔吐幻想 或るノオト 壁 運命 喪章の年 夜・植物・戦争 犬の恐怖 雑踏について 顔について 肺結核 手記から 風について 明日へ継承…

かもめ月 今村清子詩集

1995年11月、湯川書房から刊行された今村清子の第1詩集。 目次 Ⅰ みちしお ピエロの手品 残暑はきびしく 夢をみたのよ わたしは手紙を書いた あそびにきて はれた秋に ナビオのバーゲンで 夕刊をとりにでたそとは 情景 Ⅱ みずのいろ かれいらいすに雨がふる …

クレヨンの屑 有我祥吉詩集

1983年9月、黒詩社から刊行された有我祥吉の第3詩集。装幀・カットはありがはじめ。 この詩集のⅠとⅡの作品は、ほぼこの十年間に書いたものである。Ⅰには、死んだ子について書いた作品をおさめた。生れてきた双子のうち、一人は千四百キログラムの未熟児で、…

少年の日 渡辺隆美子詩集

1973年12月、青磁社から刊行された渡辺隆美子の第1詩集。カバーは堀内雅博。 目次 指 都会のユウウツ 黒いビラ ソフトボールチーム やせた少年 梅雨 まるで石ころのように 夜明け よどみ ヨッパライ 指 老人の歩いている街 東横線 夕方 落雷 地下鉄 屍 さっ…

海――友よ 私が死んだからとて 長沢延子

1972年2月、都市出版社から刊行された長沢延子(1932~1949)の遺稿集。画像は重版。解説は黒田喜夫。 目次 *印は詩 Ⅰ 友よ私が死んだからとて 友へⅠ 友へⅡ *旅立ち *涙 *便箋 *招待 私は誰よりも深く生を愛したのだ *雲 肉体と魂 *鏡面 かつて多感なりし日 …

火は森を狂わせるのか 星野守詩集

1998年11月、ふらんす堂から刊行された星野守(1954~)の第1詩集。装幀は君嶋真理子。 目次 Ⅰ 1974~ 俯瞰図 黒いラブレター 子午線上の季節 このぬける夜には… 水泡 光へ(冬) 幼年 記録 焦燥 七月 夢 遠い秋に(T.T.へ) 失愛 木箱そして雨空 服毒 水宮…

冬の犬 松井久子詩集

1990年5月、花神社から刊行された松井久子の第1詩集。装幀は熊谷博人。 目次 Ⅰ 散歩 夏の夜 ある形 傷 橋の上で 真夜中のバラ 白い壁 鏡とナイフ Ⅱ 正しい休日の過ごし方 ハイウェイ 女優 砂の池 ひまわり Ⅲ 黎明 肩 一本のテープ ヘリコプター 木枯らしの寺…

やもり踏む 高木秋尾詩集

1978年10月、青磁社から刊行された高木秋尾(1947~)の第3詩集。表紙は沖空桂太。 上京して六年たった。使い慣れた手拭いを都会風のハンカチに変えてから、あまり自前を使うことがなくなった。どこへ立寄ってもオシボリ、ペーパータオルの類が常備されてい…

なびけよ河 久納不二子詩集

1998年1月、書肆といから刊行された久納不二子の第1詩集。装幀は高島平。 書き始めた頃、なぜ?と訊かれ、「気がついたら書いてた」と言うと、その友だちはおかしそうに笑った。 詩誌ラ・メールという大きな海に育くまれました。新川和江先生、恩人吉原幸子…

与那覇幹夫詩集 沖縄現代詩文庫

1989年11月、脈発行所から刊行された与那覇幹夫(1939~)の詩集。 目次 詩集<赤土の恋>から 赤土の恋 序詞 天空 青の周辺Ⅰ 死骸(みいら)の海 天魔 青澄(おおみゅう) 止まった時間 呪文 赤の周辺Ⅰ 化者(ばけもの)の掟 明るい地獄 沖縄世(じごくゆ)…

ウチニ、カエロウ 立木早詩集

2006年10月、砂子屋書房から刊行された立木早(1950~)の第4詩集。表紙絵は長谷川紀子、装本は倉本修。立木は八木幹夫の弟で下村康臣の友人。 ある7月の蒸した夜、人が3人私の手料理を食べにきた。約束をしてしまったのは自分だが、料理の一つも知らずに半…

黄泉草子形見祭文 尾花仙朔詩集

1997年8月、湯川書房から刊行された尾花仙朔(1927~2018)の第3詩集。第23回地球賞受賞作品。 目次 i パウロと訣れて 腐刻画 ヤム霊異記 寂寥の茎に 朦朧と、殺意に似たものが ii 悲色の網を手に曳いて 日本橋 またはある末裔 サーカスしぐれ iii 夢葬り 黄…

他者の土地 山田直詩集

1998年11月、国文社から刊行された山田直(1928~2015)の第10詩集。 旅の詩集に秀作は少ないといわれる。この指摘の根拠はいったいどこにあるのだろうか。旅を主題とする作品をまとめて一冊の詩集とし、敢て世に出そうとするからには、まずこの点を自分なり…

拒絶 牧野徑太郎詩集

1953年7月、日本藝業院から刊行された牧野徑太郎(1922~)の第2詩集。装幀は棟方志功。 目次 扉 萩原朔太郎の自筆短冊序に代えて 中谷孝雄 青黴の部室 天空へわたしは 光はこうも――私にも 雪寃 青黴の部屋 雷(三題) 一日のうちでの懐中電燈のやうな光よ …

病者・花 細川宏遺稿詩集

1977年12月、現代社から刊行された細川宏(1922~1967)の遺稿詩集。編集は小川鼎三(1901~1984)と中井準之助(1918~)。 ここに編んだ詩篇は、彼の闘病生活の間に書かれたものの一部である。このうち、「花さまざま」は、いろいろの人々から病床に贈られ…

千枚の葉、ミルフィーユ 北沢秋恵詩集

2009年10月、樹海社から刊行された北沢秋恵(1949~)の第2詩集。 目次 五月 ユーカリの雨 空もよう 普通の日の雨の朝の日 石榴の目 ホタル、枇杷の実 七月のラクダ 一頭だけのキリンがいる動物園 恐竜の背骨 Uターン 水鳥と見間違えて 夏至 夕焼け 残暑見舞…

越境 浅井薫詩集

1979年5月、青磁社から刊行された浅井薫の第2詩集(新装版)。第7回壺井繁治賞受賞詩集。 目次 野の風 有明海 出発 干潟 三つの村 峠道 野糞 ケシ ブラックバス コンビナートの土鳩 音 地下壕 国境 砂漠 球形の野 橋 突端 河床 日常 未明 廃坑 日本海 越境 …