その他随筆

ひとつの流れ 吉田静代

1979年8月、光風社出版から刊行された吉田静代の随筆集。装幀は難波淳郎。 明治人の一面 和田芳恵 この本の著者は、いまから六十年あまり前に女性編集者だった。婦人記者や女性編集者が、珍らしかったころのことである。明治の終り近い女学校の人情生態や、…

藍 和田知子

1995年11月、卯辰山文庫から刊行された和田知子の随筆集。 『藍』は、私の初めての文集である。折々に書いたものを、いつかまとめてみたい、還暦のときに、などと夢みていたが、それもとうに過ぎてしまった。 今年の秋は、亡夫の満十五年忌に当る。何とか無…

帰らない日へ 伊藤マリ子

1981年11月、私家版として刊行された伊藤マリ子の遺稿集。伊藤整の娘。装画は南桂子。 目次 まえがき 伊藤礼 Ⅰ ラクダ色のベレー帽 父と娘に関する十二章 祖母のこと アンクルトムの小屋 私の心理学 肥後の石工 京都の町 津和野の町は自転車に乗って 「美」…

B級詩人のつぶやき 黒川洋

1996年2月、皓星社から刊行された黒川洋(1943~)のエッセイ集。装幀は石澤義裕。 目次 戯謡歌・あるいは平成音頭 『人間病患者』・遠地輝武詩集 『列島』以後の労働と詩についてのメモ 『執念の牡牛』・伊豆太朗論 自律の飢餓・まちえひらお論 伝達幻想な…

時間のかたち 杉田早智子詩集

1991年12月、書肆といから刊行された杉田早智子(1938~)の第1詩集。著者自装。 目次 Ⅰ 彷徨 背中 脱皮 種子 肩 位置 予兆 非在 〈人形〉 〈窒息〉 〈Warp〉 Ⅱ 邂逅 倒木 倶利加羅峠から 浮標 仮眠 夢のあと 退けどき 〈影〉 〈光〉 Ⅲ 時間のかたち 北の伝…

俘虜 棟田博

1942年10月、東光堂から刊行された棟田博のエッセイ集。 目次 俘虜 剃光頭 乳母車について 記念日 南京への道 鶏をめぐりて 女の日記 十二月八日 馬來便り 突撃の心理 後記にかへて NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

二席の歌 石橋一哉

1994年10月、胡蝶の会から刊行された石橋一哉の随筆集。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

下町手帖 辻野透

1990年1月、文化総合出版から刊行された辻野透の随筆集。著者自装、表紙・扉絵は山高登。 ある日、そば屋さんで時間外れの昼食をすませ、勘定をしようとしたら、持っているのは小銭ばかりだった。困ってありていに店の人に言うと、そこにいたおかみさんが、…

黒い情熱 福馬謙三

1948年8月、日京書院から刊行された福馬謙三のジャワ抑留生活の記録。 私は昭和十九年一月に、勤め先の朝日新聞社から、ジャワ、バタビア特派員を命ぜられて赴任、同地で終戰を迎えて昭和二十一年五月二十五日和歌山縣田邊に上陸歸還した。出發する時には十…

巴里・女・戦争 薩摩治郎八

1954年4月、同光社から刊行された薩摩治郎八(1901~1976)の随筆集。装画は高野三三男。 目次 落花狼藉 FLEURSÉPARPILLÉES 天地晦冥 TOUTESTSOMBRE 多情多恨 QUIAUNCOEURTENDRE 巴里の憂愁 SPLEENDEPARIS 巴里解放 PARISLIBERÉ 恐怖の巷 VILLEDETERREUR 春…

座談関西戦後詩史 大阪篇 

1975年6月、ポエトリー・センターから刊行された関西戦後詩に関する座談会記録。編纂者は福中都生子(1928~2008)と犬塚昭夫(1942~)。 目次 一、詩誌「詩文化」と反骨精神 「詩文化」「豚」「花」「コスモス」「詩と真実」など 二、詩誌「山河」の時代 …

戦後詩壇私史 小田久郎

1995年2月、新潮社から刊行された小田久郎(1931~)の詩壇回想記。装画は瀧口修造。第22回大佛次郎賞受賞作品。 目次 序章 口語の詩から日常語の詩ヘ――萩原朔太郎から谷川俊太郎へ 1993 「萩原朔太郎賞」と「世間知ラズ』の詩人 「霧」のなかから「ぼんやり…

懐情の原形―ナラン(日本)への置き手紙 ボヤンヒシグ

2004年10月、英知出版から刊行されたボヤンヒシグのエッセイ集。装幀は古田修。 目次 居場所 石の重み 風の四季 二十年前からのプレゼント 故里 時計の前にいつも 天衣有縫 非日常性 梅雨から杏南へ 夢 書物の中を 通称金閣寺 チンギスハーンはノマドだった …

日は過ぎ去らず わが詩人たち  小野十三郎

1983年5月、編集工房ノアから刊行された小野十三郎の随筆集。装幀は粟津謙太郎。 目次 Ⅰ 定住者の視界 大阪の道すじ サテン文化人 日記から 日は過ぎ去らず 私の会った人 海から見えるもの 定住者の視界 樹木の影 倒立する三角 ある詩の文体 シカゴ詩集 Ⅱ 同…

ある微笑 私のヴァリエテ 牛島春子

1980年10月、創樹社から刊行された牛島春子(1913~2002)の散文集。著者自装。 今年(一九八〇年)の八月、私は中国東北区の長春に旅をすることができた。三十四年ぶりだった。私は駅前の宿から八キロ余りの道のりをテクテク歩いていった。そしてかつて自分の…

ルノワルの追憶 梅原龍三郎

1944年5月、養徳社から刊行された梅原龍三郎(1888~1986)によるピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919)の追想記。編集は久保守。 目次 ルノワルの追憶 初めて巴里でルノワル先生の畫を見る カイニュに初めて先生を訪ふ ルユ・コーランクール 先…

猫をかく 諏訪優編

1979年4月国文社から刊行された猫に関する詩文のアンソロジー。編集は諏訪優。装幀は清水昶、写真は武田花、本文カットは笹岡信彦、荻久保和征。 目次 猫の魔力=粕和平 猫=ボードレール 猫町散文詩風な小説(ロマン)=萩原朔太郎 猫=萩原朔太郎 猫の死骸…

残りの花 岩崎治子

1993年10月、岩崎書店から刊行された岩崎治子(1911~1992)の遺稿集。編集は小西正保。カバー装画は著者。カットは『日本の文様・波百態』(岩崎治子・編/岩崎美術社)。 目次 生いたちの記 ひとりごと(日記) 歌集 老いのいのちを 「母・治子」岩崎徹也 …

回想の早稲田界隈 正木啓二

1989年9月、東京出版センターから刊行された正木啓二(1918~)の回想録。 昭和十年代は文運を高めた時代だった。戦時下の、抑圧され拘束多かったわが青春時代の道のべにも、名を知らぬ花々が咲き誇っているのを見ることができた。遠い日の、文芸の花の在り…

最終の花 小堀杏奴

1951年11月、みすず書房から刊行された小堀杏奴(1909~1998)の随筆集。装幀は小堀四郎(1902~1998)。 目次 生活から 一 最終の花 花と手紙 贈物 着物と思出 生活 S湖にて 早春の高原 酒 日々の思ひ 歲月 花束 生活から 二 H・S少年の死 罠 晴雨計 凋…

明治少年懐古 川上澄生

1944年3月、明治美術研究所から刊行された川上澄生(1895~1972)の版画本。画像は冬至書房の復刻版(1975)。 目次 一 まま子 二 小鶴をばさん 三 輪まはし 四 俥屋さん 五 鐵道馬車と、がた馬車 六 雀さし 七 へつつい直し 八 でいでい屋 九 桶屋 十 人さ…

黎明・座標のころ 淡谷悠藏

1975年1月、文芸協会出版から刊行された淡谷悠藏(1897~1995)による青森文学回顧録。カットは川島慶三。淡谷は元衆議院議員で淡谷のり子の叔父。 目次 「黎明」前夜 その時代の動き 芽を孕む 黎明に集まった人たち 反抗の思想 「座標」胎動 「座標」創刊事…

飛行場のある町 坂村由江

1957年3月、的場書房から刊行された坂村由江(1933~)の随筆集。挿画は山本蘭村。 目次 序 今官一 迎え火 ある風景に 大理石 飛行場のある町 芥 道端の女 石ころ 異邦人の歌 じいさんばあさん 音楽葬 追福曲 鎮魂曲 遁走曲 花転身 故里 傘 三輪の花 解題 埴…

おこじょのけんけん 石井八重子

2003年6月、花神社から刊行された石井八重子の随筆集。装幀は熊谷博人。 『しっぽ』、『くしゃみ』に続いての『けんけん』、これは自分でも全く自信のない文章ばかりだが、また、やさしい友人に、少しでも出しておいたほうがいいと言われ、それに甘えること…

切りぬき帖 あの詩あの人五十年 竹内多三郎

1980年2月、京浜詩の会から刊行された竹内多三郎(1905~?)の随筆集。表紙画は鈴木保徳、扉画は風間光作。 目次 竹内越村の若き日 おの・ちゅうこう 竹内多三郎に感服する 多田文三 「会のそとから」 内山登美子 虚実一体の境 能村潔 無医村に生まれて 最…

馬込の家 室生犀星断章  伊藤人誉

2005年5月、龜鳴屋から刊行された伊藤人誉(1913~2009)の随筆。戦前戦後、馬込の室生犀星宅を留守番していた時代の回想。表紙は前田良雄の手摺木版。画像は普及本。 フィクションにしか興味のなかった私が「馬込の家」に手を着ける気になったのは、室生朝…

仕事机 中村地平

1941(昭和16)年3月、筑摩書房から刊行された中村地平(1908~1963)の随筆、評論集。装幀は三岸節子(1905~1999)。画像は裸本。 目次 仕事机 將棋隨筆 葬儀の朝 音のしれ者 海女 大虚など 夢遊病者 評論と雄辯 臺灣の高校生へ 兄の出征 戰歿の前後 日記…

四季のうた 木坂涼

2000年2月、七月堂から刊行された木坂涼(1958~)のエッセイ集。表紙はエミール・ウェディッジ「ルカ」。 この日づけ付きの短文集は、一九九六年、東京新聞「四季のこよみ」(週五日)欄に一年間連載させていただいたものです。一九八六年に始まったこのコ…

文章 川端康成

1942(昭和17)年4月、東峰書房から刊行された川端康成(1899~1972)の随筆集。装幀は林芙美子(1903~1951)。画像は函欠本。 目次 四つの机 純粹の聲 文學の嘘について 加藤健詩集の序 わが愛の記 末期の眼 愛犬安産 現代作家の文章 滿州の本 岡本かの子…

欧羅巴女一人旅 馬郡沙河子

1932(昭和7)年6月、朝日書房から刊行された馬郡沙河子の紀行文集。2004年12月、ゆまに書房から復刊された。 太陽の如く輝やかしかる可き女性が、日本に於ては餘りに不自由な、餘りに束縛多い生活の中に閉ぢ込められてゐる。女であるが故に娘時代は父親から…