ラ・メール

永遠に来ないバス 小池昌代詩集

1997年3月、思潮社から刊行された小池昌代(1959~)の第3詩集。第15回現代詩花椿賞受賞。第5回萩原朔太郎賞候補。 目次 つり橋――はしがきにかえて 湯屋 永遠に来ないバス 優雅な箒人(ほうきびと) 空豆がのこる 夏の弟 獣たち 水のなかの黙礼 夕立 ゆれて…

夢 あるひは… 吉原幸子詩集

1976年1月、青土社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第6詩集。装幀は著者。 たくさん生きてゐるつもりなのに、何故、死についてばかり考へるのだらう。実をいへば、この本を私は「死に方について」といふタイトルにしたかつた。不遜を承知、タブーの侵…

飛びたたせなかったほうの蝶々 岬多可子詩集

2015年8月、書誌山田から刊行された岬多可子(1967~)の第5詩集。 目次 飛びたたせなかったほうの蝶々 蟻のあまさ 解体 島 夜のうちに かたまりというもの いつづけるひと 遺された夏 白い闇のほうへ 賦香紙 くすりくすらりすく けのものやら 夜の市 舌の件…

海のヴァイオリンがきこえる 鈴木ユリイカ詩集

1987年12月、思潮社から刊行された鈴木ユリイカ(1941~)の第2詩集。第3回詩歌文学館賞受賞。 目次 海のヴァイオリンがきこえる わたしは誰でしょう? Ⅰ わたしは誰でしょう? Ⅱ I氏はインドに行った 子どもたちは眠ったかしら? 彼女だ Ⅰ 彼女だ Ⅱ おばあ…

ババ、バサラ、サラバ 小池昌代詩集

2008年1月、本阿弥書店から刊行された小池昌代(1959~)の第11詩集。 ババ、バサラ、サラバとは何だろう。現代詩を書いていると、唇が寒くなる。濁った音はあたたかい。唇の破裂と爆発を、そこに生じる摩擦熱を、寒いわたしは、求めていた。(「あとがき」…

幼年連祷 吉原幸子詩集

1965年7月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第1詩集(1964年に歴程社から自主出版されたものを思潮社が再版)。第4回室生犀星詩人賞受賞。 この本全体が、私のノート(覚え書)になってしまった。 こんな、作品としての不完全さの意識が、長い間…

樹の夢 笠間由紀子詩集

1987年5月、思潮社から刊行された笠間由紀子の第1詩集。第3回ラ・メール新人賞受賞。 私にとって詩は、私自身とその外側を、再び「見よう」と意識することだと思う。虫めがねを片手に、今日も、複雑な巻き貝や青い星のつらなりを見ている。(「あとがき」よ…

夜間飛行 吉原幸子詩集

1978年5月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第7詩集。 飛行機を操縦できないから、私にとつて”夜間飛行”とは、むろん、”夢”のことである。 昼は飛べない。夜も、あまり飛べなくなつた。だが、夢のなかのある部分には、かつて踏みきつたきり、…

濾過器 柴田千秋詩集

1989年5月、思潮社からラ・メール選書の1冊として刊行された柴田千秋(千晶)の第2詩集。第5回ラ・メール新人賞を受賞。 あの冬、私が出逢った愛は、はじめる前から壊れてしまっていた。私はただあきらめるためにだけ、その愛をあじめていた。 愛はいつか終…

桜病院周辺 岬多可子詩集

2006年、書肆山田から発行された岬多可子(1967~)の第三詩集。第37回高見順賞受賞。 書くという情念の持続こそが、詩人としての才能なのではないか、と思うことがあり、その情熱を手放しそうになる脆い自分を、諦めに近い気持ちで見つめるしかないこともし…

絵本「永遠」 新川和江詩集

1959年、地球社から発行された新川和江の第2詩集。挿画は山本蘭村。 目次 生についてECHO死について孤独な出発早春犬眠られるぬ夜ありふれた略図は森へ行く紙片期待 永遠 山本蘭村 画誕生扉るふらん絵本「永遠」地上 繊い夜 Ⅰ留守番 Ⅱ臆病 Ⅲ駐車場 Ⅳけむり…