ロシナンテ

月夜の仕事 小柳玲子詩集

1983年8月、花神社から刊行された小柳玲子の第5詩集。装幀は林立人。 敗戦の翌年だったろうか、まだ空襲の傷痕が生々しい私たちの町に、巡回児童劇団がやってきた。「月夜の仕事」というポスターが電信柱や交番のガラス戸に貼られた。今ではもうその顔をさだ…

詩の旅 絵の旅 小柳玲子

2010年10月、書肆クリシェから刊行された小柳玲子のエッセイ集。 二〇〇九年六月十七日より、西日本新聞朝刊に五十日間エッセイを連載した。 この年は音楽家フェリックス・メンデルスゾーンの生誕二百年にあたり、長年メンデルスゾーンの余技であった彼の絵…

望郷と海 石原吉郎

1972年12月、筑摩書房から刊行された石原吉郎(1915~1977)の評論集。 目次 Ⅰ 確認されない死のなかで ある〈共生〉の経験から ペシミストの勇気について オギーダ 沈黙と失語 強制された日常から 終りの未知 望郷と海 弱者の正義 Ⅱ 沈黙するための言葉 不…

たずねる 大橋千晶詩集

1975年12月、詩学社から刊行された大橋千晶の第1詩集。装幀は十川雅典。 この詩集は およそ一九六九年より現在にいたるまでの作品から選びました。最後の二篇は 詩を書きはじめた頃 詩誌ロシナンテに発表したものです。 一九五九年にロシナンテは廃刊になり …

サンチョ・パンサの行方 私の愛した詩人たちの思い出  小柳玲子

2004年12月、詩学社から刊行された小柳玲子(1935~)による詩人回想録。 私の生涯で親しく、激しく付き合ってしまった、宿命的な詩人五人について、その時々に書き綴った文章をまとめておこうと、やっと決心がついた。これら、五篇のエッセイは誰に頼まれた…

こどもの領分 小柳玲子詩集

1997年8月、花神社から刊行された小柳玲子(1935~)の第7詩集。第16回現代詩人賞候補作。 目次 七月のうま こどもの日・象 文化の日・ニワトリ キツネ行く 冬至のキツネ 十五夜 体育の日、熊が パンと雲 六番街の時計 夏至の魚 誰でもないものの伝説 ブタの…

海を流れる河 石原吉郎評論集

1974年11月、花神社から刊行された石原吉郎(1915~1977)の第2評論集。装幀は滝本茂。 目次 Ⅰ 三つの集約 死者はすでにいない 体刑と自己否定 海を流れる河 無感動の現場から 『望郷と海』について 失語と沈黙のあいだ ことばは人に伝わるか 俳句と〈ものが…

多感な地上 小柳玲子詩集

1969年11月、秋谷豊(1922~2008)の現代詩工房から刊行された小柳玲子(1935~)の第2詩集。装幀は難波田龍起(1905~1997)。 一九六七年から三年間の作品をまとめた。この三年間は非常ににがかった。嫉妬と自己憐憫がいつも喉元を噛んでいて 私を卑屈にさ…

勝野睦人遺稿詩集

1958年1月、思潮社から刊行された勝野陸人(1936~1957)の遺稿詩集。 目次 LA NATURE MORTE LA NATURE MORTE II 「哀しみ」は 抽出し ああ 或る日 穴 蠅 蠅 「こころは」 車輪 ぼくは マヌキャンによせて そのむかし 「憧れ」は 硝子戸 鐘楼 目覚めの少女 …

簡易アパート 小柳玲子詩集

2013年、花神社から刊行された小柳玲子(1935~)の第11詩集。装丁は熊谷博人。カバー・表紙版画は清宮質文(1917~1991)「町外れ」。 簡易アパートという言葉は辞書にはないようである。中学生の頃、周囲にそう呼ばれていた建物と隣り合って暮らしていた。…

芦の里から 小柳玲子詩集 

1976年11月、花神社から発行された小柳玲子の第3詩集。装幀は林立人。 目次 芦の里から* 芦の里から** 芦の里から*** 芦の里から**** 芦の里から***** 祭り 家* 家** 望郷* 望郷** 望郷*** 望郷**** 五月 練習曲 シェリー洋装店…