伊波南哲

伊波南哲詩集

1960年11月、未来社から刊行された伊波南哲(1902~1976)の詩集。 最近、どういう風の吹き廻しか、私の郷里の恩師や先輩知友から、今年は何をおいても、詩集を出版して欲しい、という矢の催促があった。 私にしてみれば、強いて詩集を出版しなくとも、私の…

雑草の歌 柴田苗太郎詩集

1962年5月、私家版として刊行された柴田苗太郎の第1詩集。題字は大日方華岡、カットは東光寺啓。著者は秋田県生まれ、刊行時の職業は警視庁職員の機関誌「自警」編集部。 私の三十有余年の詩友柴田苗太郎君が、今度初めて詩集「雑草の歌」を上梓した。面白い…

天皇兵物語 伊波南哲

1959年4月、日本週報社から刊行された伊波南哲(1902~1976)の自伝小説。装画・装幀は中込漢。 琉球の問題が大きく取り上げられている。琉球はまごうかたもなく日本の一角であり、私たち日本人がけっして忘れてはならない同胞の島である。日本の南端にあっ…

情熱の祝祭 愛郷詩人・伊波南哲 江波洸

2005年8月、琉球新聞社から刊行された江波洸による伊波南哲の評伝。装画は宮良瑛子。 目次 序章 伊波南哲の風景 第一章 詩の館 第二章 沖縄を誇りの楯として 第三章 銅鑼の憂鬱 第四章 花開く日を待ちつつ 第五章 沖縄よ歌え!そして舞え! 第六章 得意から…

交番日記(新版) 伊波南哲

1958年9月、河出書房新社から刊行された伊波南哲の随筆集。新版。装幀は鈴木信太郎。 改訂版に際して 「交番日記」は、昭和十六年四月河出書房から出版されるや忽ち八版を重ね、ラジオドラマや演劇となってアッピールしたものであった。 出版と同時に職を辞…

交番日記(旧版) 伊波南哲

1941年4月、河出書房から刊行された伊波南哲(1902~1976)の随筆集。旧版。装幀は鈴木信太郎。 晩秋のうすら寒い宵であった。 あの頃、近衞の三聯隊では千葉縣下に於ける秋の出張演習を了へ、長い道のりを六キロ行軍をしながらやつてきたので、兩國橋あたり…