坂本つや子

黄土の風 坂本つや子詩集

1990年8月、花神社から刊行された坂本つや子(1926~)の詩集。第24回小熊秀雄賞受賞作品。著者は東京生まれ、1938年に渡満。刊行時の住所は足立区西新井。 母と娘が、この世の悪意と善意をきっちりと二等分し、一つの計算違いもなく天から分けもたされる――…

他人の街 坂本つや子詩集

1997年11月、夢人館から刊行された坂本つや子(1926~)の第5詩集。第48回H氏賞候補作品。著者は東京生まれ、刊行時の住所は足立区西新井本町。 『黄土の風」『焦土の風』と書きついで今回『他人の街』を書き終わった。が、まだ完結ではない。ずいぶん、落と…

焦土の風 坂本つや子詩集

1995年3月、夢人館から刊行された坂本つや子の詩集。装幀は林立人。「ゆめひと詩 篇」3。 前詩集『黄土の風』は、満州で生きた十代の記録であった。自分の生きていた時間を書くことは想像以上に手ごわかったが、今は、裸の自分を直視して書くしか方法がなか…

風の大きな耳 坂本つや子詩集

2005年7月、詩学社から刊行された坂本つや子(1926~)の第7詩集。著者自装。 刻(とき)を遡って書き継ぐ連作は、自分の消えない影を踏みしめるような心もとない日もあった。バージャー病で左脚膝下十ニセンチで切断、一足先に無縁塚へ。原因不明、治療法な…

虫歯のなかへ 塚越つや子詩集

1961年8月、壷の会から刊行された塚越つや子(1926~)の第1詩集。著者自装。 目次 虫歯のなかへ 冬の夜 みぞれの街 冬への招待 重い港 気象幻想 霜柱 不信への情熱 宵祭 化石 子守唄 ずっと下に ある死 習性 ふたりの塚越さんへあげる手紙 松本垂直の詩神 …