城戸朱理

不来方抄 城戸朱理詩集

1994年5月、思潮社から刊行された城戸朱理の詩集。附録栞は高貝弘也「永遠の言葉」。第5回歴程新鋭賞受賞作品。 私は、北の小都邑で生まれた。東と西を山系に狭まれた盛岡は、川に恵まれた山あいの地方であり、高地特有の低い空と北国特有の深々とした針葉の…

討議戦後詩――詩のルネッサンスへ 野村喜和夫+城戸朱理

1997年1月、思潮社から刊行された野村喜和夫と城戸朱理による戦後詩に関する討議記録。討議はゲストが参加。装幀は夫馬孝。 目次 はじめに 吉岡実 レポート『絶対の両義性』(城戸朱理) 討議『新たなる単独性』(ゲスト・守中高明) 鮎川信夫 レポート『起源と…

木の骨 城戸朱理/吉増剛造

1993年9月、矢立出版から刊行された城戸朱理と吉増剛造の対話録。装幀は菊地信義。枝折り付録として「火と言葉をめぐって」(高貝弘也)。 本書は城戸朱理と吉増剛造との対話(於吉祥寺MANDA-LA2、wattsの会、91・7・4)を元に、幾度となく二人の間を往復、…

夷狄 バルバロイ 城戸朱理詩集

1998年2月、思潮社から刊行された城戸朱理(1959~)の第7詩集。 この詩集は、幻の国家の衰亡を追うものである。より具体的に言うならば、その幻像は今日、北上という川と土地の名にわずかに名残りを留める上代の日高見国(ひたかみのくに)の興亡に導かれて…

詩人の夏 西脇順三郎と伊東静雄 城戸朱理

1994年、矢立出版から菊地信義装丁シリーズの7冊目として発行された城戸朱理の講演録。1993年6月、立川市幸公民館の企画で行われた連続講演会の「夏」の部。「春」は秋山駿による「中原中也」、「秋」は正津勉による「秋のアンソロジー」、冬は川村湊による…