室生犀星

馬込の家 室生犀星断章  伊藤人誉

2005年5月、龜鳴屋から刊行された伊藤人誉(1913~2009)の随筆。戦前戦後、馬込の室生犀星宅を留守番していた時代の回想。表紙は前田良雄の手摺木版。画像は普及本。 フィクションにしか興味のなかった私が「馬込の家」に手を着ける気になったのは、室生朝…

蒼白き巣窟 室生犀星

1920(大正9)年11月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~1962)の短篇集。装幀は恩地孝四郎(1891~1955)。 目次 蒼白き巣窟 二本の毒草 泥濘の街裏にて 地下室と老人 魚と公園 西洋家具店 蒼ざめたる人と車 愛猫抄 海の僧院 NDLで検索日本の古本屋で検…

童笛を吹けども 室生犀星

1947年5月、弘文堂書房から刊行された室生犀星(1889~1962)の長編小説。アテネ文庫18。 「童笛を吹けども」はあたらしく書き下ろしたものである。作者は何を捉へようとして書き綴つたかは、自ら語るの後には肯つけるやうに思はれる。私は自分の文學的な生…

詩魔に憑かれて―犀星の甥・小畠貞一の生涯と作品 森勲夫

2010年10月、橋本確文堂から刊行された森勲夫(1939~)による室生犀星の年上の甥、小畠貞一(1881~1942)の評伝。 詩人小畠貞一(こばたけていいち)本名悌一は、室生犀星の甥(犀星の異母兄小畠生種の長男で、犀星より一歳年上)として知られ、大正期以降…

星より来れる者 室生犀星詩集

1922(大正11)年2月、大鐙閣から刊行された室生犀星(1889~1962)の第5詩集。装幀は恩地孝四郎(1891~1955)。画像は函欠。 このごろ詩はぽつりぽつりとしかできない。一時のやうに、さうたやすく書けなくなつたかはり、書くときはすらりと出てくる。それ…

自叙伝全集 室生犀星

1949年6月、文潮社から刊行された室生犀星の自叙伝。 自傳的な私の文獻は小説「幼年時代」の外に「作家の手記」「泥雀の歌」「弄獅子」「笛吹けども」等がある。それぞれ大部な枚數のあるものだが、まだ完全な自傳は容易に書き切れないと言つてもよい。本篇…

蜜のあはれ 室生犀星

1959年10月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~)の長編小説。金魚の魚拓は栃折久美子(1928~)。 目次 一 あたいは殺されない 二 をばさま達 三 日はみじかく 四 いくつもある橋 後記 炎の金魚 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤ…

登山者 伊藤人誉

1958年1月、小壷天書房から刊行された伊藤人誉(1913~2009)の短編小説集。装幀は有井泰。序文は室生犀星(1889~1962)。 たとへば小説「穴の底」には遂にすくひがたくて終つてゐるが、私はこの一篇には私自身も小説家のくせに、是非とも最後まですくひが…

天馬の脚 室生犀星

1929(昭和4)年2月、改造社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。題字は下島空谷、画像は裸本。 目次 天上の梯子 月光的文獻 林泉雜稿 詩に就て 文藝時評 映畫時評 和歌 發句 人物と印象 澄江堂雜記 書籍と批評 喫煙雜筆 日錄 自畫像 NDLで検索す…

庭を造る人 室生犀星

1927(昭和2年)6月、改造社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。装幀は岸田劉生(1891~1929)、画像は裸本。 目次 庭 庭をつくる人 木藤の庭 六窓庵 廢園 小栗風葉の庭 深夜の庭 陶器に就いて 竹瀝雜談 壷と花生 しがらき 殘瓦一片 俳道 北枝の…

新選室生犀星集

1929年7月、改造社から刊行された室生犀星(1889~1962)の自選短篇集。 「童子」は大正十一年九月の作である。「童子」から「幾代の場合」迄七年間の作品を集編したものが此の「新選室生犀星集」である。自分はこれらの作品を訂正し且つ補遺を試みようと企…

第二愛の詩集 室生犀星詩集

1919(大正8)年5月、文武堂書店から刊行された室生犀星(1889~1962)の第4詩集。装幀は恩地孝四郎(1891~1955)。画像は裸本。 目次 自分の本道 永久に ひきずり落した天國 散歩 小さい家庭 春の開始 まだ知らない友 めぐみを受くる 深い孤獨の中 若葉は…

昨日いらっしってください 室生犀星詩集

1959年8月、五月書房から刊行された室生犀星(1889~1962)の最後の詩集。装幀は著者。 最後の詩集(あとがき) 詩にある大切なものを失はずにゐるかどうか、それを見極めることの難かしさは、まとめた書物のかたちに現はして見ると判る。さういふ私の見解が…

奪われるもの 水芦光子

1975年4月、ゆまにてから刊行された水芦光子(1914~2003)の書き下ろし長編小説。小説本としては9冊目にあたる。装幀は染色研究家の木村孝(1920~2016)。第3回泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞。 北陸線の車窓から白山連峰を仰ぐたびmあの山の麓ではどんな…