岬多可子

静かに、毀れている庭 岬多可子詩集

2011年7月、書肆山田から刊行された岬多可子(1967~)の第4詩集。装幀は浜田洋子+亜令。第4回小野市詩歌文学賞受賞作品。著者は千葉県生まれ。 目次 絵葉書 その部屋のこと 兎 底に置かれた手のひら 器官 苺を煮る その庭へ向かう径 初夏 夏至 あてどなく …

あかるい水になるように 岬多可子詩集

2020年7月、書肆山田から刊行された岬多可子(1967~)の第6詩集。装幀は亜令。第2回大岡信賞受賞作品。 目次 骨片蒐集 くらいなかの火のはじまり てのひらのひらひらと火 そして火の休まるところ 土で描かれたのを視る その水は身のうちを もともとはひとつ…

花の残り 岬多可子詩集

1995年12月、思潮社から刊行された岬多可子(1967~)の第2詩集。 一九九一年から一九九四年に書いた二十九篇、わたしにとって二冊目の詩集である。会社勤めの二年目から五年目・結婚以前の期間ということになる。一冊にまとめてしまうと、みずからの書いた…

官能検査室 岬多可子詩集

1991年6月、思潮社から刊行された岬多可子の第1詩集。付録栞は高橋順子「未知の海へ」。第7回現代詩ラ・メール新人賞受賞作品。ラ・メール選書9。 目次 Ⅰ 立入禁止区域 休み時間 三時間目 放課後 三学期 始まり 連係 研究棟 音 立入禁止区域 境界がにじむ Ⅱ…

やさしい現代詩 自作朗読CD付き 小池昌代/林浩平/吉田文憲編著

2009年2月、三省堂から刊行された現代詩入門書。編集は小池昌代(1959~)、林浩平(1954~)、吉田文憲(1947~)。収録詩篇の朗読CD付き。編集協力は用松美穂、表紙写真は土屋文護、組版・装幀は㈲オーポン 五味崇宏、スタジオ録音は2008年8月~9月。作品…

飛びたたせなかったほうの蝶々 岬多可子詩集

2015年8月、書誌山田から刊行された岬多可子(1967~)の第5詩集。 目次 飛びたたせなかったほうの蝶々 蟻のあまさ 解体 島 夜のうちに かたまりというもの いつづけるひと 遺された夏 白い闇のほうへ 賦香紙 くすりくすらりすく けのものやら 夜の市 舌の件…

桜病院周辺 岬多可子詩集

2006年、書肆山田から発行された岬多可子(1967~)の第三詩集。第37回高見順賞受賞。 書くという情念の持続こそが、詩人としての才能なのではないか、と思うことがあり、その情熱を手放しそうになる脆い自分を、諦めに近い気持ちで見つめるしかないこともし…