鎮魂歌 茨木のり子詩集

1965年1月、思潮社から刊行された茨木のり子(1926~2006)の第3詩集。装幀は和田誠。 第二の詩集を出してから五年たち、不惑の年にだんだん近づいてきたが、惑いはかえって深くなり、自分の魂をもよく鎮め得ない。 鎮魂歌という題は、ひとを悼む詩が多かっ…

頭東足西 中江俊夫詩集

1984年3月、編集工房ノアから刊行された中江俊夫(1933~)の詩集。 目次 風族 君らにまかす 木・素描 春日小景 ゑまひ 着物 春の諧調 おなじみ 宇宙言語 頭東足西 肝っ玉 百億月陽 讃歌 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

感傷旅行 吉野弘詩集

1971年7月、葡萄社から刊行された吉野弘(1926~2014)の第4詩集。装幀は平野甲賀。著者は酒田市生まれ。 詩集や詩誌を「あとがき」から読むという人が、意外に多いようだ。私なども、その一人なので、本来ならば、そういう読者の期待におこたえしなければな…

拒否 中江俊夫詩集

1959年10月、文童社から刊行された中江俊夫(1933~)の第2詩集。 目次 ふくろう 二月 なくす 昆虫 古い門の精 卵 貧血症 目標 出来事 言葉 そのこと 僕には 沈黙 対岸について 少年について 苦縛 鼠のうた 途次にて 夕方 私財 瞼の裏では 症状 栄光あれ そ…

記憶と現在 大岡信詩集

1956年7月、書肆ユリイカから刊行された大岡信の第1詩集。装幀は長谷川周子。 目次 夜の旅 青春 だるい夢 夢のひとに 有明け うたのように1 うたのように2 うたのように3 額のエスキース 青空 岩の人間 街は夢みるように 壊れた街 二十歳 夜の旅 人間たち…

櫂・連詩 櫂同人 茨木のり子 大岡信 川崎洋 岸田衿子 谷川俊太郎 友竹辰 中江俊夫 水尾比呂志 吉野弘

1979年6月、思潮社から刊行された櫂同人による連詩。画像は帯欠。 目次 第一回 截り墜つ浅葱幕の巻 第二回 迅速の巻 第三回 珊瑚樹の巻 執筆記録 第四回 鳥居坂の巻 乾 坤 第五回 雁来紅の巻 天 地 第六回 夢灼けの巻 執筆記録 第七回 アイウエオの母の巻 第…

夜明け1時間前の5つの詩他 飯島耕一詩集

1967年3月、昭森社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の第4詩集。装幀は三木富雄。 一九六五年十月のある夜、ぼくはとつぜん詩を書こうという自然な気持にとらえられた。その日の夜あけ前の二時間に、ぼくは第一の詩をほとんど一行の書きかえも行なわず書…

ONCE1950~1959 谷川俊太郎

1982年8月、出帆新社から刊行された谷川俊太郎選集。装幀は堀内誠一。 今の自分にはもう決して書けぬもの、それなのにどうしようもなくまだ自分自身のうちにひそんでいるもの、私が私以外の何者でもなく、だがそれ故にこそ、私が私からあふれ出て、他の人人…

言葉の出現 大岡信

1971年10月、晶文社から刊行された大岡信(1931~2017)の評論集。表紙はダビンチ習作。 目次 Ⅰ 現代詩の出発 現代詩と「言語空間」 Ⅱ 言葉の出現 詩・言葉・人間 火をください 詩と詩人抄 子規の『病牀六尺』 立原道造空を想う 三好達治の遠景 さつきはるば…

目覚める寸前 川崎洋詩集

1982年9月、書肆山田から刊行された川崎洋(1930~2004)の第13詩集。装画は筧忠治。 目次 海 海 魚の骨 五月 最後の象 雑録 にょうぼうが いった あいよ ブアナ 愚鈍なユーモア 秋 噴水 音色。 雪 エンピツの詩 タマゴの話 月並みな月 これまでに書いた詩の…

詩への通路 吉野弘

1980年12月、思潮社から刊行された吉野弘(1926~2014)の評論集。挿画はながたはるみ。 三十三篇の文章を小著に収めました。この中では一九五九年に書いた一篇(「詩とプロパガンダ」)が最も古く、以下、六〇年代が八篇、七〇年代が二十四篇となっています…

「青猫」「荒地」超現実 詩人たちの円環  飯島耕一

1982年1月、青土社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩人論集。挿画は難波田龍起(1905~1997)。 ここには五〇年代以来、今日まで、三十年にわたるその時々の詩人論が収められています。長い間、詩を書いてきましたが、それと併行して詩について考え…

中江俊夫詩集1 

1973年3月、山梨シルクセンター出版部から刊行された中江俊夫(1933~)の第6詩集。 収録作品はおよそ一九五〇年十一月より一九五六年二月までの間に書いたものである。この五年数ヵ月間の大部分の仕事をすでに僕は二冊の詩集として、――『魚のなかの時間』は…

あとが記 川崎洋

1973年7月、思潮社から刊行された川崎洋(1930~2004)のエッセイ集。装幀は高田修地(1936~2011)。 〈とびら〉に用いた図は、ヒトの両肩、両手首、両くるぶしの、走る、跳ぶ、宙がえりなどの動作にひそんでいる軌跡を立体視のために記譜化したものです。…

象 川崎洋詩集

1976年8月、思潮社から刊行された川崎洋(1930~2004)の第4詩集。装幀は田辺輝男。 一九七一年十二月に出した詩集「祝婚歌」以降一九七六年七月までに、新聞、雑誌「櫂」などに発表した詩作品を集めて、一冊の詩集として出して頂けることになった。思潮社の…

虹の喜劇 飯島耕一詩集

1988年7月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。装幀は芦澤泰偉。 目次 88年3月のノート ちょっとした手術 虹の喜劇(コメディ)・Ⅰ 十二月十五日頃、二日のみ…… 一月十三日 赤坂の病院で…… 二月中旬、下旬は最悪のウツ状態で…… 道化として…

夜を夢想する小太陽の独言 飯島耕一詩集

1982年5月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。第1回現代詩人賞受賞。 「宮古」「上野をさまよって奥羽を透視する」の二詩集は何と言ってもある見晴しをもって書くことのできた詩集でした。しかしこの詩集、とくに長詩はそうした見晴しをこ…

ゴヤのファースト・ネームは  飯島耕一詩集

1974年5月、青土社から刊行された飯島耕一(1913~2013)詩集。装幀は安藤元雄(1934~)。第5回高見順賞受賞作品。 目次 母国語 ルッソーと西脇さんの帽子 歩行の原理 思考の過ちを求めて ゴヤのファースト・ネームは ヴァンスへの道 セザンヌ夫人 空の色 …

ビスケットの空カン 川崎洋詩集

1986年5月、花神社から刊行された川崎洋(1930~2004)の第17詩集。装幀は熊谷博人。 目次 ビスケットの空カン 繁樹零歳七か月・一九八五年一月 どうやら とぼれる おれはもう よく夢を見る人は 詩ぬき 警報 空 星空 東京の空をめぐるあるラジオドキュメンタ…

浦伝い 詩型を旅する 飯島耕一詩集

2001年6月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。装幀は井原靖章。 この詩集は一九九四年に角川書店から出した『さえずりきこう』、九七年、不識書院刊の『猫と桃』に続く、九〇年を中心とする、いわゆる「定型論争」後の三つ目の詩集である…

超現実と抒情―昭和10年代の詩精神 大岡信評論集

1965年2月、晶文社から刊行された大岡信(1931~2017)の第7評論集。ブックデザインは平野甲賀(1938~)。 目次 1 割れない卵―近代詩に関するいくつかの問題 超現実主義詩論の展開 戦争前夜のモダニズム―「新領土」を中心に 戦争下の青年詩人たち―モダニズ…

ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩  飯島耕一詩集

1976年3月、書肆山田から刊行された飯島耕一(1930~2013)の第9詩集。装幀は吉岡実。 ・一九五六年から六六年にいたる十年間の詩を一冊にまとめた。ぼくの二十代半ばから三十代半ばにかけての作品のほぼすべてにあたる。・この詩集の前に『他人の空』『わが…

文明のなかの詩と芸術 大岡信評論集

1966年3月、思潮社から刊行された大岡信(1931~2017)の第8評論集。 目次 第一部 現代の芸術/批評について/美はどこにあるか/幻影の都市/泥について/"Cityscape into Art"/芸術・反芸術/環境としての芸術/性と絵画の関係/日記風の断片/技術と自然…

夢焼け 吉野弘詩集

1992年1月、花神社から刊行された吉野弘(1926~2014)の第11詩集。 本書は、前詩集『自然渋滞』(一九八九年八月・花神社)に次ぐ詩集で、単行詩集としては十二冊目、総合詩集を含めれば十六冊目に当ります。 本書には、前詩集以後、最近までに書いた五十余…

風が吹くと 吉野弘 詩画集

1977年、サンリオから発行された吉野弘(1926~2014)と池田勝彦の詩画集。 美しい絵のある詩集、コンパクトでハンディで、若い人たちに読んでもらえそうな一冊の詩集――そういう本をつくってみたいなとかねがね思っていましたが、池田勝彦さんのすてきな絵に…

就航者たち 中江俊夫詩集

1987年、詩学社から発行された中江俊夫の第13詩集。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索