歴程

日比谷の森 城侑詩集

1970年12月、飯塚書店から刊行された城侑(1932~)の第3詩集。装幀は田島征三。 目次 I 涙 Ⅱ 春 蛙 旅 歌 二つの町 短いズボン 号泣 立入詐止 再現 神話 二人きりです 可能なこと 自由について 一つのヒント 権力または部屋 あるひとりの女性の告白 俳優 …

浸禮 生野幸吉詩集

1986年11月、書肆山田から刊行された生野幸吉(1924~1991)の詩集。 目次 浸禮1 主語がはてしなく… さみだれ こんななんでもないことが かど 彼 おれたちあおめえが… 石炭紀 シネ クワ ノン ゆめのなかの四歳の子に 概況 いなづま その天体はガラスで 極の…

神田川を地下鉄丸の内線電車が渡るとき 朝倉勇詩集

1983年2月、誠文堂新光社から刊行された朝倉勇(1931~)の第2詩集。1980年、歴程社から刊行された元版に19日分を追加。装幀は柳町恒彦と大塚雅子。 パリのまん中を流れているのはセーヌ川。ロンドンはテームズ川、ニューヨークはハドソン川、ローマはテヴェ…

筑紫恋し 近藤洋太詩集

2011年7月、思潮社から刊行された近藤洋太(1949~)の第7詩集。装幀は佐々木陽介と山田裕里。 『筑紫恋し』は、公刊する詩集としては十一年ぶりである。「筑紫恋し」は母が亡くなった二〇〇八年に、「たそかれ」はそれ以前に、「カフカの職場」以降の作品は…

夏の墓 吉原幸子詩集

1964年12月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第2詩集。 このひとりぼっちの相聞歌を、誰でもなく、誰であってもよい〈あなた〉に捧げる。さうして別れを告げる。 半年前に刊行した「幼年連祷」のノートにも書いたやうに、これは私が突然覚悟を…

私の前にある鍋とお釜と燃える火と 石垣りん詩集

1959年12月、書肆ユリイカから刊行された石垣りん(1920~2004)の第1詩集。 こんどあることからたくさんの人のお世話になって、通常なら風呂敷か鰹節のひとつもくばつて祝いとするところなのですが、何かこう、私に似つかわしい気持のあらわしかたはないも…

普通の女 高橋順子詩集

1993年9月、書肆山田から刊行された高橋順子(1944~)の第5詩集。装幀は亜令。 目次 山ゆり 自然のように あなたとは 沢ガニ 木下を 紐1 普通の女 からまつ林 舌平目 セミ 四行詩の風景 雪 彼岸花 大きな海 はじめてのパリ 野鳥の森公園にて 雪景色 はじめ…

飢火 生野幸吉詩集

1954年、河出書房から刊行された生野幸吉(1924~1991)の第1詩集。釘装は生野三郎。 目次 序にかえて 前田棟一郞 しほさゐ しほさゐ(四六・八・二五) このひるの・(四六・九) 針 むぎばたけその他の素描(五〇・五―七) ひかりといふひかりが・(五〇・…

単独者の愛の唄 山本太郎詩集

1961年3月、東京創元社から刊行された山本太郎(1925~1988)の第4詩集。装幀は高橋綿吉(1911~1980)。 僕は詩について告白の形以外に書けそうもない。 詩は僕にとって、人生に参加する最も具体的な橋だ。そして詩人は、何よりも言葉の不完全さを思いしる痛…

ブルーサンダー 暁方ミセイ詩集

2014年10月、思潮社から刊行された暁方ミセイ(1988~)の第2詩集。装画はししやまざき、装幀はカニエ・ナハ(1980~)。第6回鮎川信夫賞候補作、第33回現代詩花椿賞候補作。ブルーサンダーはEH200形電気機関車。貨物車を牽引し走る。 目次 Ⅰ(草の匂い) ク…

夢 あるひは… 吉原幸子詩集

1976年1月、青土社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第6詩集。装幀は著者。 たくさん生きてゐるつもりなのに、何故、死についてばかり考へるのだらう。実をいへば、この本を私は「死に方について」といふタイトルにしたかつた。不遜を承知、タブーの侵…

海まで 高橋順子詩集

1977年9月、牧神社から刊行された高橋順子(1944~)の第1詩集。 目次 解説にかえて 清水康雄 Ⅰ 星の軋み 花と鳥の話 夢 オレンジとレモン りんごのようなこころ 道路の頸飾り つゆくさ 銀砂 夏の終り 夜空の色をしたコート 空の紙片 お芝居のあと 青い魚 空…

少年 江森國友詩集

1993年2月、書肆山田から刊行された江森國友(1933~)の第8詩集。装画は辻憲(1946~)、装幀は青山香。 目次 雪のくる日 雪迎えのあとに 葉 ぐみのはなし 草の民話1 草の民話2 影 接吻のあとで 映画を観て 病気 少年――自信 少年――不安 少女 海の兆 五月 …

宝篋と花讃 江森國友詩集

1971年5月、母岩社から刊行された江森國友(1932~)の第1詩集。木版画は日和崎尊夫(1941~1992)、装幀は吉岡実(1919~1990)。 いま、ここに私の詩集が世に出ることになった。いろいろの経緯があったとしても、私には、これが時間的にも、また仕事の意味…

lives 川口晴美詩集

2002年9月、ふらんす堂から刊行された川口晴美(1962~)の第8詩集。装幀は君嶋真理子。 二〇〇一年三月から翌年の二月まで、私は歌人の大田美和さんとふたりで、ある試みをしていました。毎月お互いにどこかの場所(展覧会場や映画館を含む)を指定し、相手…

EXIT 川口晴美詩集

2001年7月、ふらんす堂から刊行された川口晴美(1962~)の第7詩集。 治すことと壊すことはどうしてこんなに似ているのだろう。(「あとがき」より) 目次 〈イヅミ〉 No,A OVer The Coca Cola やわらかい箱 ウージェーヌは浴室で 光の傷口 北の市場 バード…

半島の地図 川口晴美詩集

2009年7月、思潮社から刊行された川口晴美(1962~)の第10詩集。装画は曽谷朝絵、装幀は田口寛。10回山本健吉賞受賞作品。 目次 サイゴノ空 半島 指先に触れるつめたい皺 給水所 舟に乗る ドライブ 春雷 通り雨 月曜の朝のプールでは 夏の獣 墜落の途上で …

はかた幻像 那珂太郎随筆集

1986年4月、小澤書店から刊行された那珂太郎(1922~2012)の第2随想集。 目次 Ⅰ まぼろしの町へ 在りし日の博多 歸郷の記 祇園山笠 観世音寺馬頭観音像 わがふるさと 「こをろ」の頃1 「こをろ」の頃2 筑紫野・福岡の萬葉 風景の記憶 はかた自注 Ⅱ 早春の…

高橋順子詩集成 高橋順子

1996年12月、書肆山田から刊行された、高橋順子(1944)の詩集成。『海まで』(1977)、『凪』(1981)、『花まいらせず』(1986)、『幸福な葉っぱ』(1990)、『普通の女』(1993)、『時の雨』(1996)から構成。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

Tiger is here 川口晴美詩集

2015年7月、思潮社から刊行された川口晴美(1962~)の第12詩集。第46回高見順賞受賞。 Ⅰの連作詩「Tiger is here.」には、アニメ『Tiger & Bunny』の設定やイメージをもとにして書いた部分があります。 子どもの頃からマンガやアニメが好きでした。詩を読ん…

幼年連祷 吉原幸子詩集

1965年7月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第1詩集(1964年に歴程社から自主出版されたものを思潮社が再版)。第4回室生犀星詩人賞受賞。 この本全体が、私のノート(覚え書)になってしまった。 こんな、作品としての不完全さの意識が、長い間…

未生譚 守中高明詩集

1992年3月、思潮社から刊行された守中高明(1960~)の第2詩集。第3回歴程新鋭賞受賞。 目次 碑 血脈 肉 骨 古鏡 声 文字 灰 門 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

昼顔 吉原幸子詩集

1973年4月、サンリオ出版から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第4詩集。 これは前詩集「オンディーヌ」のあと、五年にわたる作品の一部である。 この時期、私は変った。かつて「詩は排泄だ」とうそぶいてゐた私も、やっと世界をそのまま呑み下し、完全消…

ゴリラ 山本太郎詩集

1960年11月、ユリイカから刊行された山本太郎(1925~1988)の第4詩集。挿画は辻まこと。第4回高村光太郎賞受賞。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

望楼 粒来哲蔵詩集

1977年10月、花神社から刊行された粒来哲蔵(1928~)の第4詩集。第8回高見順賞受賞。 春と夏の、僅かばかりの日数の島暮らしも、十年以上もの年月がたってみると、私をまごうかたない島人に仕上げてくれた。竿を担いで、山小屋というか海小屋というかちょっ…

時の雨 高橋順子詩集 

1996年11月、青土社から刊行された高橋順子(1944~)の第7詩集。第48回読売文学賞受賞。 晩い結婚の二年四ヵ月後、連れ合いが強迫神経症を発病しました。原因はさまざまなことが考えられましたが、四六時中側にいる私という存在を、その一つの目から外すわ…

鯨のアタマが立っていた 青木はるみ詩集

1981年11月、思潮社から発行された青木はるみ(1933~)の第2詩集。第32回H氏賞受賞。小野十三郎に師事していた。 真夏の午後二時頃のメインストリートは、ふっと人影のとだえる暑さでした。一台のタクシーが降って湧いたように私の前方に停まり、ドアが開い…

南極 犬塚堯詩集

1968年3月、地球社から発行された犬塚堯(1924.2.16~1999.1.11)の第一詩集。第19回H氏賞受賞。装幀は司修。「地球」「歴程」同人。 南極のゆきかえりに、がり版ワラ半紙「南極新聞」というのが発行されていた。僕は特派員だったので内地の新聞に報道する義…

ウイルスちゃん 暁方ミセイ詩集

2011年10月、思潮社から発行された暁方ミセイ(1988.8.10~)の第1詩集。第17回中原中也賞受賞。装幀はカニエ・ナハ。 詩集を一読して驚いたのは、同じ作品なのに、投稿の詩として読んだときとはまったく違った感触だったことだ。まとめてみると、(あたり前…

ユーモアの鎖国 石垣りん

1973年、北洋社から発行された石垣りん(1920~2004)の第一散文集。 私のわずかな散文の、どれが、いつ北洋社の櫛野義明さんにめぐり逢ったのでしょう。 こんど一冊の本にして下さるというので、はじめて名刺をかわし、打ち合わせをかさねるたび「アルナラ…