H氏賞受賞・候補

死者の門 松岡寛詩集

1959年9月、昭森社から刊行された松岡寛(1928~)の詩集。第10回H氏賞候補。 目次 燃える病 収穫の歌 夜はわがもの かすれた音盤 骨は夜つくられ 燃える病 第二の生誕 三つの影 愛 カロンの舟歌 カロンの舟歌 雲のなかの街 しぐれ西行 アトム紀へのみちすが…

ヘンゼルとグレーテルの島 水野るり子詩集

1983年4月、現代企画室から刊行された水野るり子(1932~)の第1詩集。第34回H氏賞受賞。 私の中で睡っている一人の子どもが目をあける。その子どもはふしぎに思う。夢の中ではあんなに理路整然と一つの物語をかたりかけてきた存在感のある物たちが、光の中…

男の黒い服 井坂洋子詩集

1981年9月、紫陽社から刊行された井坂洋子(1949~)の第2詩集。第32回H氏賞候補。 目次 鳶 着用感 式の朝 瓶づめ アパートの水 男の黒い服 追風 撫子 眠る青空 傍らの舟 海底 色の悪い足 閉店 新けものみち 呼び声 巨人 朝の気配 記念の日 トランプ 怒張 思…

続「銭湯物語」 岩崎迪子詩集

1987年11月、思潮社より刊行された岩崎迪子の第3詩集。第38回H氏賞候補。 この詩集は、前詩集『花首』(一九八四年・思潮社刊)につぐ三冊目のものです。 その間、月二回発行の同人誌「森」に参加する機会を得て、今までにない刺激を受けました。 揺れから振…

榊さんの猫 松下育男詩集

1977年3月、紫陽社から刊行された松下育男の第1詩集。第28回H氏賞候補作品。 目次 今朝 棚 猫 椅子は立ちあがる ふすま 給料 休日 タンス 日記のように 部屋 敷居 建築物 鮫 ズボン 水を汲む NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

小航海26 小長谷清実詩集

1977年4月れんが書房新社から刊行された小長谷清実(1936~2017)の第2詩集。第27回H氏賞受賞。ブックデザインは電通・大野健一、イラストは阿部隆夫。 目次 小航海時代 指はイモ虫 舌で詩を スイートロケット 蟻八百匹 船泡声 小人たちの声がする 笑う床 隣…

狂泉物語 小松弘愛詩集

1980年10月、混沌社から刊行された小松弘愛(1934~)の第三詩集(写真はカバー欠)。挿画は片木太郎、装幀は片岡文雄、写植は大家正志。第30回H氏賞受賞。 「狂泉物語」二〇編に登場する「私」とは何者だろう。「私」の思考や行為が、現実の私と重なってい…

鯨のアタマが立っていた 青木はるみ詩集

1981年11月、思潮社から発行された青木はるみ(1933~)の第2詩集。第32回H氏賞受賞。小野十三郎に師事していた。 真夏の午後二時頃のメインストリートは、ふっと人影のとだえる暑さでした。一台のタクシーが降って湧いたように私の前方に停まり、ドアが開い…

南極 犬塚堯詩集

1968年3月、地球社から発行された犬塚堯(1924.2.16~1999.1.11)の第一詩集。第19回H氏賞受賞。装幀は司修。「地球」「歴程」同人。 南極のゆきかえりに、がり版ワラ半紙「南極新聞」というのが発行されていた。僕は特派員だったので内地の新聞に報道する義…

TAIWAN  龍秀美詩集

2000年の第50回H氏賞を受賞した龍秀美の詩集。発行は詩学社。 待望の第二詩集しかも前著「花象譚」の神秘主義的抒情の世界を越え、台湾――ひいては中国、東洋のなかにおのれのルーツを探ろうとする力強いエネルギーが秘められている異色の詩集である。著者は…

水甕座の水 清水哲男詩集

荒川洋治の紫陽社から1975年に発行された清水哲男の第三詩集。第25回H氏賞受賞。 『喝采』(一九六四年・文童社)『水の上衣』(一九七〇年・赤ポスト)につづいて、三冊目の詩集ということになる。 京都での学生時代に書いた十年以上前の古い作品も三篇ある…