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bookface=本の顔=表紙=書影=装幀=装丁=装釘=装本=装画。所有している本や新たに購入した本の備忘録。新刊本よりも墓石化している古書が多い。感想文を書くことがあるかもしれないが、基本的には表紙(裸本の場合は扉)と目次と書誌情報。第○詩集とい…

女に雨が降る 高橋小夜子詩集

2010年12月、高橋音楽企画から再刊された高橋小夜子(1922~1969)の詩集。題字・装画/は西原比呂志、童画は高橋一仁、装幀は大橋ゆう子。元版は1974年刊行。著者は岡山県生まれ。 目次 祈祷 無言 自答 祖国 日本人 みんならの天がある 女に雨が降る 愛の詩…

植民地・朝鮮における雑誌『国民文学』 渡邉澄子

2018年8月、彩流社から刊行された渡邉澄子(1930~)の評論集。 目次 序にかえて 第一章 「皇道精神の昂揚」を掲げた朝鮮文壇 はじめに 『国民文学』とは 「国民文学』発刊の歴史背景 「国民文学』主宰者・崔戴瑞という人 『国民文学』――主宰者・崔戴瑞の思…

逃亡の研究 筧槇二詩集

1980年5月、文童社から刊行された筧槇二(1930~2008)の詩集。 目次 Ⅰ 逃亡の研究 刀 薮 女 斬 水 クロニクル・1 灯 影 闘 屠 峠 クロニクル・2 参考文献 Ⅱ 鬼 寄生 春雷 鴻の平 月を待つ 寄生虫 黒の地点 田貫湖 伊那路にて Ⅲ 南洋 象 陽 鉄路 音 海 靴 …

獄中句集 銀河蒼茫 野村秋介句集

1988年7月、二十一世紀書院から刊行された野村秋介(1935~1993)の句集。装幀は小林陽子。 目次 野村秋介氏の<断念> 中上健次 序にかへて 毛呂清輝 冬の部 春の部 夏の部 秋の部 獄中の野村秋介君へ 三上卓 大いなる落日――青木哲氏宛書簡 あとがき再度の「…

白い花びらのために 伊藤勝行詩集

1953年11月、詩宴社から刊行された伊藤勝行の詩集。装幀は山田隆一。 この詩集は、昭和二十七年一月から現在までの作品中から三十一篇を選んで收載したものである。ちょうど私が詩宴の同人となった時からの作品ということになるが、詩らしきものを書き始めた…

椅子とり遊び 宮本むつみ詩集

1974年1月、青土社から刊行された宮本むつみの第2詩集。 第一詩集を出してから、五年を経た。詩集が自宅に届いた日、部屋の隅に積まれた山のような本を前にして、それまでの「はじめて自分の詩集をもつこと」のよろこびは何処へやら、何かどうしようもない恥…

秋のエピタフ 土橋秋良詩文集

1980年1月、ホルン社から刊行された土橋秋良(1910~)の詩文集。著者は北海道夕張郡由仁町生まれ、刊行時の職業は旭川大学経済学部教授、住所は旭川市永山。 性来懶惰な人間が日常生活の折にふれて空白から生じる間の空間に浮かんだ像は虚像ではあっても消…

見捨てたもの 井川博年詩集

1962年11月、思潮社から刊行された井川博年(1940~)の第1詩集。表紙は著者肖像。著者は福岡市生まれ、刊行時の住所は新宿区上落合。 一年も前から、ぼくは詩集を出すと友人たちにふれてまわっていた。だからいざまとめるとなると、くたびれてしまった。集…

裏庭の椿 沢聖子詩集

1971年6月、現代文学刊行会から刊行された沢聖子(1948~)の第2詩集。著者は東京生まれ、刊行時の著者の住所は千葉県浦安市富岡。 目次 レモン色の傘 ブラック郵便局 言葉 裏庭の椿 海 記す 弱者 魚になった女 男へ 都忘れ草 曼珠沙華 蓮華 女郎花 こぶし …

枯草の手袋 真野さよ

1958年9月、四季社から刊行された真野さよ(1913~?)の長編小説。装幀は神谷信子。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

海が沸く 筧槇二詩集

1972年8月、山脈会から刊行された筧槇二の第4詩集。題字は片倉天風。刊行時の住所は横須賀市馬堀町。 目次 風葬記 哲よ 動物園から帰って ある日の乾杯 挫折 酒宴 芋を掘る ある葬送 遭難記 腐れ雪 秋の翳 鬼籍 蒸気機関車 暮れてゆく 田舎へ行け 東京湾 海…

水の剥製 菊池敏子詩集

1979年10月、創樹社から刊行された菊池敏子の第3詩集。第4回現代詩女流賞候補作品。 三冊目の詩集ができました。自分の詩集をもつことは、喜ばしいことである半面、とても恥かしく、コワイことだと思います。今回も、準備を進めてゆきながら、初めて詩集を出…

迷ひ猪 筧槇二詩集

1975年4月、現代詩研究所から刊行された筧槇二(1930~2008)の第5詩集。題字は片倉天風、カットは久保田昭三。刊行時の住所は横須賀市馬堀町。 目次 顔 処刑 拒絶の時 蝦 柳葉魚 植ゑる 春浅く 君子蘭 夢占ひ Solong,Marilyn 寺の位置 年を売る 少年 病む …

橋の上で拾った十円玉 葛西洌詩集

1985年9月、紙鳶社から刊行された葛西洌(1937~)の第5詩集。著者は青森生まれ、刊行時の住所は江東区北砂。 目次 Ⅰ 岬 (83年3月) 梢(84年4月) Ⅱ 「お伽噺」 を探して (79年12月) 等高線 (80年6月) 橋の上で拾った十円玉 (80年12月) 誰か歌ってくれ (80年8…

伊藤正斉詩集

1986年4月、砂子屋書房から刊行された伊藤正斉(1913~)の詩集成。装画は新井豊美。 目次 *『冬の日』(一九四四年)より 空や山脈や どんなかすかなもの音も そびえた背を 静かに 粘土 *『続・冬の日』(一九四七年)より ならないバイオリンを弾劾せよ 哀歌 …

色彩文学論 色彩表現から見直す近代文学 大熊利夫

1995年11月、五月書房から刊行された大熊利夫の評論集。装幀は田淵裕一。 村上色彩技術研究所で十年間色彩関係の機器を設計していたころ、『COLOR SPACE』という社内報に、色についての歴史的、哲学的テーマのレポートを書いたことがあった。 これがきっかけ…

槐の傘 稲葉京子歌集

1981年8月、短歌新聞社から刊行された稲葉京子(1933~2016)の第3歌集。装幀は大越芳江。著者は江南市生まれ、刊行時の著者の住所は杉並区下井草。 昭和五十年秋から、五十六年初めまでの三百五十首をまとめて一冊とし、『槐(えんじゅ)の傘』と名付けまし…

苧種子野 安俊暉詩集

2002年12月、思潮社から刊行された安俊暉(1943~)の第1詩集。著者は茨城県生まれ。 目次 時 桜 雫 ひよ鳥 彼岸花 雪 武藏野 抱杞の実 苧種子野について あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩集三人 青柳希世子 浅見圭子 寺尾知江子

1962年4月、三人の会から刊行された青柳希世子、浅見圭子、寺尾知江子の合同詩集。 五時に行きますから、と電話がかかってきたら、きちんと五時に二人がやってきた。もう一人は群馬に行ってしまったので東京には手がとどかない。詩にもでてくる「ポンブラン…

定本北見哲哉詩集 岩渕欽哉編

1989年11月、詩学社から刊行された北見哲哉(1934~1985)の詩集。編集は岩渕欽哉。 生前、北見哲哉は第三詩集を上梓すべく準備にとりかかっていた。予定では一九八四年の秋から年末にかけて具体的に進め、翌年の春頃には発行できるよう、中村隆氏に跋文をお…

山月抄 竹下彦一句集

1969年10月、大地堂書店から刊行された竹下彦一の句集。 俳句を始めてからもう二十三、四年になるだろう。洋燈が好きなので、俳号を洋燈亭とつけて一寸こう云う号をつけているのはいないだろうと、威張っていたら友人の平山明洋君が、松江へ行ったら小泉八雲…

翼 李箱作品集 李箱(イサン) 斎藤真理子訳

2023年11月、光文社から刊行された李箱の作品集。翻訳は斎藤真理子。光文社古典新訳文庫K-Aイ2-1。 目次 訳者まえがき [詩]鳥瞰図 詩第一号 [小説]翼 [日本語詩]線に関する覚書1 [詩]鳥瞰図 第十五号 [小説]蜘蛛、豚に会う [紀行文]山村余情――成川紀行中の何…

かなしき春 飯野農夫也詩集 

1958年11月、二人社から刊行された飯野農夫(1913~2006)の第2詩集(第1詩集は『やぶれた花』)。著者は茨城県真壁郡五所村生まれの画家。 ぼくは 出そうとおもいながらためらっていた詩集を やつと出す気になりました そこで自分に聞いてみるのですが一体…

土曜日の歌集 尾崎左永子歌集

1988年2月、沖積舎から刊行された尾崎左永子(1927~)の第2歌集。装幀は戸田ヒロコ。 目次 ・彩紅抄 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ ・花幻集 故園喪失 都市断片 無弦琴 傍観 時の糸 鎌倉山 葉ざくらの街 無音界 水辺微韻 旅めもらんだむ 中国試詠 冬の潮騒 翔ばざりし 透きゆくは…

三つの椅子 原清対談集

1966年、牧羊社から刊行された原清(1936~)の対談集。造本は伊藤積。「放送朝日」連載。 目次 ヒット・ソング誕生 永六輔 中村八大 原清 旅と交通 入沢文明 阿川弘之 原清 世界美人論 田中千代 辻豊 原清 ニッポン岡目八目 T・P・レゲット 今東光 原清 日…

ダイビング 佐野千穂子詩集

1991年8月、詩学社から刊行された佐野千穂子の第1詩集。著者は山梨県中富町生まれ。刊行時の著者の住所は船橋市。 目次 Ⅰ 河 踏台 熱 外泊 花殺し 作り方 せっけん Ⅱ 水の桃 人形 残りの色 鹿の声 未明の鯉 押す 爪月(そうげつ) Ⅲ 水底の石 ポストと李再順…

どんぞこで歌ふ 根岸正吉 伊藤公敬

1992年5月、古河三樹松の私家版(上州復刻版)として復刻された根岸正吉/伊藤公敬の詩集。底本は1920年発行日本評論社出版部版。 序特異なる二個の人物 此の集の著者根岸正吉君が私の家に遊びに来てゐる時、其の姓名だけを云つて他の来客に紹介すると、『其…

食べごしらえ おままごと 石牟礼道子

1994年4月、ドメス出版から刊行された石牟礼道子(1927~2018)のエッセイ集。鹿児島県出水市マルイ農協グループの広報誌「Q]連載(Q編集長は岡田哲也)。 目次 ぶえんずし 十五日正月 草餅 山の精 梅雨のあいまに 味噌豆 油徳利 獅子舞 水辺 菖蒲の節句 七…

いつの日か国に帰らん 松原一枝

1983年4月、講談社から刊行された松原一枝(1916~2011)の長編小説。装幀は蟹江征治。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索