この数年、わたしは青春の神話のなかで迷っていたような気がする。しかし、神話のなかで育ってきた者にとって、それは生の原質となって重く精神の深みに棲みついてしまった感がある。この世において何者でもありたくないといった思いから起こる自虐と絶望、それに少年時代からの病んだ神経とわたしはたたかわなければならなかったが、その火照りはいまもつづいている。(<少年>のための覚え書き より)
せむし男の肖像
眼と銃口
水と欲望
- 首都1966
- 風情嵐山
- 十歳の夏に
- Happy Birthday
- 夢の藪にて
- 水と欲望
- 橋