1977年6月、河出書房新社から刊行された鈴木志郎康の第9詩集。「文藝」に1976年1月号から12月号までの連載をまとめたもの。装画は上野紀子、装幀は田辺輝男。
目次
- 投身の思い
- 大雨の朝の出勤
- 立って目をつぶっている人
- 黒瓦の屋根
- 白菜の思い出
- ゼンマイの猫を放す
- 話題を切る
- 見ていて見えなかった
- 生きている豚
- 夜中の枯草
- 冬の休日
- 三つが一つ
- 濡れたタオル
- 玩具のカエル
- 午前
- スト集會
- 鬱鬱たる
- 湯に沈む
- 私は餓死しない
- 田植え
- 梅雨の夜に想う
- バスの中で自分の殺意に驚いて想う
- 肉屋の前に坐る
- 踏切りに立つ
- 思いを乗せる
- 夜の転勤に想う
- 私は和さない
- 夜中に牛乳を飲ませる