1996年10月、七月堂から刊行された榎本恭子の第1詩集。第2回中原中也賞候補。
実は、身体というものは、言葉でできているのです。身体には言葉がいっぱい詰まっています。榎本恭子さんは、その自分の身体の中の鉱脈から、宝石のように輝く言葉を掘り出した詩人です。―鈴木志郎康
目次
- (アタタカイ記述)
- かえるたち
- しいていえば
- 狭筵
- ジャカジャンジャン
- 十一番目の指
- 「半球」
- ジキトキシ・フェニル・エチルアミン
- 溶ける
- ふふんと笑う
- ダイビング・ポイント
- 世界が静まると、ドアのむこうは恐竜でいっぱい
- 静止球体
- 半熟のウロコ
- 葱
- 虹
- ひつじ
- 吊橋
- 草むら
- 「チャイハナ」にて