2009年3月、書肆山田から刊行された久保木宗一(1948~)の第9詩集。
人生の節目にあたり、十二年振りに詩集を上梓磨る。私の九冊目の詩集である。一九八八年から二〇〇八年まで二十年の間に発表した作品を整理し、改めた。(「後書」より)
目次
- 傍らを過ぎゆくひと
- 夏の枯葉
- 観念の翼
- 風のかたち
- 花刺客
- 願いが偽りではなく
- 観念の歩行
- 詩は……
- 風に(路上を風が…)
- 薄衣
- なまめく季節
- バー『黒猫』
- 桜の花の満開の下、『あいうえお』を送る
- 岐点
- 五月の利根川
- 秋
- 冬の雨
- 夢追人
- 言葉
- 貧しい日本 哀しい日本人
- 一度だけ投げたもののゆくえ
- 崩壊幻夢
- あなたへ
- 道行き
- 遠くまでゆくひとつひとつの顔よ
- ただの石
- 観念の指先
- 語らい
- やさしさのかたち
- ながめていたい
- 風景の秋
- 秋風
- 暮れなずむ路上
- こぼれ落ちふり積むもの
- 風に(刻の幕間を…)
- 無言の思念
- 孤立無援