1969年12月、飯塚書店から刊行された赤木三郎の第2詩集。
目次
1 秋のジザベル
- 秋のジザベル――朗読詩
- 五月には ジザベルの鳥籠 無心なまま ジザベルのための詩
- 月の娘
- ココと呼ぶ夏
- なまぬるい夏 雨 みにくかったから きみのからだ 猿ばやし
- うまれる
- 不器用な海賊――朗読詩
2 胃袋かばものがたり
- さいばんぎつね
- ふるさとの鬼
- 炉の木と雪ぎつね
- 黒石村の唄の本
- 雪ぐるい
- 石垣島で人魚を食ったのはだれだろう
- 胃ぶくろかばものがたり
3 うすべにいろの…
- 海からの音――ものがたり叙事詩
- ガソリンまみれのオートバイ
- 爆発――オーケストラのための構成
- 丘の上からみている子
- うすべにいろの…
4 もうひとつさきの島
- もうひとつさきの島
- むかしのどうわ こわいもの
- むかしのどうわ 戸の外
- むかしのどうわ 大佐のこと
- むかしのどうわ 宇宙の飛行
- 耐える少年
5 小さな唄
- 小さな唄a ダリア
- 夢のダリア咲く道 夏のこと 旅に出た日
- 小さな唄b 日々
- 日々 青く ひさしぶりに 風のふくときに 首 ふるさと
- 小さな唄c 森
- おれたちの森 森のなかま 皮になってしまった男の唄 にがい実 白い馬 にげる
- 小さな唄d 鬼
- 鬼はらい アダンの木のそばで 鬼の島の唄
6 自転車
- 自転車――一幕
- 卵――假面舞踊
- ある一日の子守唄がわりに
- ながながしい夜のねむり
- すばらしい朝のなかに
- カギの内側で
- 遠いところ
- はじまり
- テーブル
- 一日
- 魔除け
- 話 戦争
- ねぐらのエスキス
- すんだ男
- 夏のおわり
- 牛の演劇
- ねむりえぬ男
- 団欒のなかへ
- すばらしい朝のなかに
解説=秋村宏