1987年7月、思潮社から刊行された榊原淳子(1961~)の第3詩集。装幀は芦澤泰偉。
私はある時期、ライアル・ワトソンに夢中だった。旺文社の科学雑誌で、ライアル・ワトソンの文章の中にホイットマンの詩篇を見つけた時、「ボディ・エレクトリック」という題名の詩集を出そうと決心した。おりにふれ、お気に入りのメロディを口ずさむような感じで、私は口にしてみる。「彼らはわたしをとらえてはなさない、わたしが彼らとともに流れ、彼らにこたえぬうちは、そして彼らをかきみだし、たましいの電気で、彼らをいっぱいに充電しないうちは」。(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- トライライト・クルージング
- ヌーン・ムーン
- ベネディクト・パトリテクトの永遠の恋人
- 第3の傷
- ジャスミン
- 博物館
- C調
- フランキーのエレクトリック・ボディ
- フィニィの反抗的な足首
- 人生はフェアじゃない
- ボディ・エレクトリック 背中と声
Ⅱ
Ⅲ
- 自転車
- 「ライ麦畑で会うならば」
- 結婚 Kに
- もう一つのイメージング・マトリクス
Ⅳ
- Horrorダヴィッド
- ベ氏のユーウツな妄想
あとがき