lives 川口晴美詩集

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 2002年9月、ふらんす堂から刊行された川口晴美(1962~)の第8詩集。装幀は君嶋真理子。

 

二〇〇一年三月から翌年の二月まで、私は歌人の大田美和さんとふたりで、ある試みをしていました。毎月お互いにどこかの場所(展覧会場や映画館を含む)を指定し、相手に指定された場所と自分の指定した場所、二つの空間で感覚したことをもとにそれぞれが作品を書く、というもの。いつそこへ行くか、一人で行くか同行者を伴うかは自由、ただ場所だけが(実質的には展覧会や映画いということになることも多かったのですが)その月の課題になるのでした。
 ひと月に二編ずつ詩を書いていくというのを、当初、はたしてそんなことできるんだろうかと不安に感じました。それくらい本当はたいしたことない分量なのかもしれないし、もっとたくさんの詩を日々書きつづけている詩人はいくらでもいるのかもしれませんけれども、私には短編小説を二つずつ捻り出すのと同じくらい力のいることに思えたのです。(「あとがき」より)

 

目次

あとがき

 

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