1976年1月、慕蝉堂から刊行された片岡文夫(1933~2014)の第7詩集。箱絵は片木太郎、表紙絵・扉絵は日和崎尊夫(1941~1992)。第9回小熊秀雄賞、第21回高知県出版文化賞受賞作。
目次
プロローグ
- 薄明
幻郷譜
- 家族
- 産褥幻想
- 母
- 母
- 石臼
- 凧揚げ幻想
- 別れのための予習
- 早春譜
- ふるさとへ
- 茣蓙
- 小守唄考
- 地のうた
- 夜行列車幻想譜
- 手によるエスキース
- 渡舟抄
- 五月のうた
- 風
- 山鬼通信
- 去る声
一九六四年詩抄
- 死なないために
- 茶碗
- 食卓幻想
- 死
- 就床
- 鬼
- 叩く
- 子をおもう
- 冬至
- 題知らず
異数通信
- 精霊とんぼの唄
- とんぼの唄
- 蟻・老いたる母
- ほたる・わが分身に
- 螢の譜
- かまきりの唄
- 蝉
- 甲虫または偽家族
- 鴨
- 雲雀
- 地鶏
- 馬
花信抄
残響
エピローグ
- 帰郷手帖
覚書