1996年5月、思潮社から刊行された森原智子(1934~2003)の第6詩集。
あとがき
わたしの知らない読者のこころへも。
ちゃんと届けばよい、ゆっくりと仕上げたいとその二つのことを思って飛んだつもりでいる。愉しい詩、悲しい詩を書くとき、かなり内臓にバイヤスがかかって ハアハアいっていた。
しかし踏みきったのだから これでいいと思う。これでも良し。
目次
- 序
- 回路
- さかのぼる場所
- 都市農協って
- 余分
- ガス栓
- 読む
- らんらん
- 丸い喩
- 夜の前に
- 秘儀
- ハンス・ベルメールの猫
- 花丸
- 東京の空
- スロー・ダンス
- ばいりんがる
- 小屋
- 雨の檻
- 鏝あと
- リンゴ属
- 厨房暮色
- 透き体
- 縁という町
- 地下駅のような
- 霊力
- 超低空から
- 黒船
あとがき