2008年11月、コールサック社から刊行された亜久津歩(1981~)の第1詩集。
目次
序詩 遺してゆく日々
第一歩 世界が君に死を赦すから
- 世界が君に死を赦すから
- 約束
- 星クズが煌めいている
- 一粒でも
- 独り言
- 泣く狢、雄
- 泣く狢、雌
- 無を内包する玉葱、一
- 無を内包する玉葱、二
- 無を内包する玉葱、三
第二歩 あざやかなる日々
- ずっと
- えられないもの
- 瓦礫の上
- 紅い嵐
- 最も不確かな確か
- 窓辺の小瓶
- 白の頃
- あなた
- 届いては、ならない手紙
- あざやかなる日々
第三歩 神の玩具
- 今日が産まれる瞬間、東京は墓標になる――東京タワーにて
- 神の玩具――新宿・都庁前にて
- 二十七歳、葛藤はバターになるか
- 掌
- ホカニナニガ
- 震度ゼロ
- 終末論にも飽いた頃
- 手品の妙
- つかさどるは、掌
- ひとつの
第四歩 群青の部屋
- 群青の部屋
- 任意の一夜
- 飽和する静寂
- ほんじつの予定
- つりにゆく
- たすけて、せんせい
- 大丈夫
- 彼は空を飛びたかった
第五歩 うつくしい、世界
- 地下鉄の風、日常の淵
- 無関係性についての一考
- ある七日間、真夜中のメモ――いつか無言に辿りつくため、今はまだ書くしかない
- うつくしい、世界
- やわらかな未練
- 黒犬とワルツを
- 36度の残像
- お昼寝讃歌
- ハロー・ハロー
現点 このわたし。の遺書
- だから、温度
- これ以上に、かなしいことなど――おまえを埋めた夏
- ただ、あなたは
- このわたし。の遺書
- 不純物の膣
- ラブコール
あとがき