1973年7月、思潮社から刊行された川崎洋(1930~2004)のエッセイ集。装幀は高田修地(1936~2011)。
〈とびら〉に用いた図は、ヒトの両肩、両手首、両くるぶしの、走る、跳ぶ、宙がえりなどの動作にひそんでいる軌跡を立体視のために記譜化したものです。あらゆるものの動きを、現在形だけでとらえる視覚の習慣からは、これらのさまざまな美しい曲線を予想することはむずかしい。(高田修地)
目次
Ⅰ
- アフリカの旅
- 小笠原旅行記
Ⅱ
今朝のあなたに
- 夢
- 時間
- 時間
- ボタモチ
- 言葉
- 野球
- お茶
- 言葉
- 日本語
- 娘
- 日本語
- 能力
- 電話
- 魚
- 手紙
- 脳
- 会釈
- 音楽
- 川の音
- 船の名前
- イルカ
- 歌
- 太陽
- 赤ん坊
- アリ
- 親切
- マナー
- 皿
- 老い
- チップ
- 言葉
- 言葉
- 気流
- 助力
- たった今
- オノマトペ
- 鳥
- 記憶
- 娘
- 理想の械
- 機械
- 目的
- タバコ
- 情
- 自転車
- 電話
- ニホン・ニッポン
- ぜいたく
- 初詣
- 娘
- 着物
- 網走の恐竜
- 鬼
- 暗示
- 年齢
- 子供を叱る
- ウェディング・ドレス
- 顔
- 統計
- 音楽
- 桜
- 土産
- しめきり
- 手
- 金魚
- 愛
- 嘘
- 愛鳥週間
- ふるえるかふるえないか
- 手製のコイノボリ
- 酔っぱらい運転
- 花
- むぎわら帽子
- 自由旅行
- マンボウ
- 全国的にアサー
- 雪男
- 感動
- 他人
- 国鉄にもの申す
- ウェディング・ドレス
- 競馬と天気予報
- 交通戦争
- 浴衣
- 囚われびと
- 新潟駅でのこと
- フン害
- シャンプーと石けん
- かき氷
- 川上監督
- 犬
- 女性パイロット
- 西部劇
- 夢
- タクシーの運転手
- あかり
- イナカモノ
- 海
- れんげ草のタネ
- 男と女
- 旅ゆけば
- ハトと狐
- 顔
- ミュンヘン・オリンピック
- 立ちぐいソバ
- 仕事
- いらっしゃい
- 無名のタレント
- 歌
- けちんぼう
- ありがとう
- 若者の死
- ガワガワの名人
- 海が妬み深いのを
- 百人一首
- ウソのようなハナシ
- ごちそうさま
- 税金
- いいこと
- なぞなぞ
- タクシーの忘れもの
- 冬ごもり
- 洗たくもの
- 動員の思い出
- 荷車の思い出
- 市電
- 女・女・女
- おくにコトバ
- 忘れられぬ言葉
- KILL TIME
- 愛
- みどりとあこがれ
Ⅲ
- どさくさ考現学
- 背が立つところ
- 夫婦げんか
- 減量について
- 疑問符の使い方
- シオカラと赤ん坊
- 詩を書き出したころ
- 前口上
- CMについて
- 第百行たち
- 子どもと音
- 日本語
- 日本人のイメージ
Ⅳ
- 物語らない
- 詩ないし言葉について
- 詩になにができるか?
- 茨木のり子の現実批判的技法
- 岩田宏の作品について
- 谷川俊太郎への手紙
- 五木寛之の作品について
- 読後感
- 嵯峨信之詩集『魂の中の死』
- 『大滝安吉詩集』
- 田村隆一『若い荒地』
- 長田弘『二重の思考』
- 三木卓詩集『わがキディ・ランド』
- 寺村輝夫『生きている猛獣』
- 松永伍一・池上康稔写真『有明海』
- 岩田宏『最前線』
- 中村稔『言葉なき歌』
- 長田弘『箱舟時代』
- 関係
- 丸山豊と青木繁と
- 「櫂」の十八年・メモ
- 或る日の例会
- 櫂(第一号―第二十号)後記
あとがき