1989年7月、砂子屋書房から刊行された上林猷夫(1914~2001)の評論集。装画は北園克衛(1902~1978)。
目次
日本語攷
- オノマトペ
- 金戸先生のこと
- 短い言葉
- 訴求力
- 鍛練
- 詩の誕生
- わが流浪
- 匂い
- 言葉の芸道
- 言葉が通じない
- 石に刻んだ詩
ことばと匂い
- 視聴覚型・嗅覚型
- 色言葉・香言葉
- 土着語
- 記号言語
- 擬声と知覚
私の五選詩
- ある戦死者のための墓碑銘(大江満雄)
- 手の「時」(池田克己)
- みつめる(高見順)
- フブキ(間野捷魯)
- 夏は終わった(安藤一郎)
- 暗い空を駆け抜けた巨きな流星――池田克己
- 『豚』の周囲
- 宮崎譲とその仲間たち
- 『露西亜墓地』の人
- 川島豊敏の詩と実践
- 大江満雄の維新思想
- 小野十三郎との出会いの系譜
- タンポポ咲く近江路――井上多喜三郎
- 菊岡久利の思想
- 緒方昇追厚
- 木原孝一と戦友
- 高見さんの思い出
- 私の一冊 高見順詩集『死の淵より』
- 越前三国町
- 今中の先輩武田麟太郎
- 壺井繁治の存在
- 小豆島に還った壺井繁治
- 北川冬彦について
- コレスポンダンス
- ゾノさんの微笑
- 丸山薫の原像
- 杉山平一詩集『声を限りに』
- 内田義広詩集『故園に歌う』
- 佐藤総右伝
- 金子光晴『IL』
- 菊岡久利詩集
- 石原吉郎氏への弔辞
- 忘れえぬ詩人
- 間野捷魯の世界
- 原点を見つめた思想家――真壁仁=農の座標
- 更科源蔵の死と北の精神
- 谷村博武を悼む
- オッペ川畔の酒造り人
- 鋭い「所有の定理」――『定本城侑詩集』について
- 修羅の世界――岡田武雄『夢にしあらぱ』詩集評
- 女性詩をめぐって
- 窪田般彌著『日本の象徴詩人』
- 日本未来派の詩人
- 戦争と詩人
- 貫いた同人雑誌精神――『日本未来派』創刊四十周年
- 詩につながるもの
- 詩とビジネス
- 月山の琵琶歌
- わが心の琵琶歌
あとがき