飢えの原形 高木護

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 1983年8月、白地社から刊行された高木護(1927~)の散文集。版画は人見承門(1950~2015)、装幀は倉本修

 

これはノートしておいたものである。
詩でもない、詩文でもない。いわば、わたしがぶらぶら生きてきて、吐いてきた溜息を文章にしたようなもので、なんでもないものかもしれない。人がうまれて、少し生きて死んで逝くように、この文章もやがて消えて行くものかもしれない。それでも小本にしておきたいと思っていた。(「あとがき」より)

 

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