1944(昭和19)年3月、大雅堂から刊行された鶴田知也(1902~1988)の児童小説。装幀は福田新生(1905~1988)。
目次
第一章 卒業式の日
- 1神山さん
- 2ワッカピラ
- 3春のおとづれ
- 4來賓と父兄
- 5校長先生の訓話
- 6二人の卒業生
- 7最後の敬禮
- 8馬橇の上
- 9辛抱と工夫
- 10お爺さんと熊
- 11生きてゐる土
- 12仔牛を飼ふ望み
第二章 雪が解けた
- 1早起
- 2晝飯時
- 3『モベツの雷親父』
- 4面倒な『しかし』
- 5歸り道で
- 6牛舍の中
- 7闇夜
第三章 夏は走つて通る
- 1北國の植物
- 2ある土曜日の夜
- 3害蟲と霧
- 4戰地の父より
- 5玉蜀黍の熟れる頃
- 6まだら牛
- 7町の家
- 8くやしいこと
第四章 熊と農夫
- 1丘の大豆畑
- 2決心
- 3熊の根據地
- 4出動
- 5『敵襲』
- 6祖父のなげき
- 7神山さん來る
- 8馬上の三人
- 9モベツにて
- 10熊がゐる
- 11喇叭と犬
- 12エスの最期
- 13手負熊
第五章 大戰果
- 1霧の朝
- 2崖の上の林
- 3攻擊開始
- 4ひゞく銃聲
- 5野天の料理場
- 6剛情
第六章 祝宴
- 1用意
- 2二人の旦那が席をゆづり合ふ話
- 3にぎやかな食事
- 4新しい道
- 5美しい心
- 6お祝ひは終つた
第七章 春遠からじ
- 1吹雪の谷
- 2樂しい日々
- 3『大理想』
- 4寒い日
- 5指
- 6吹雪の午後
- 7吹雪の夕暮
- 8吹雪の夜
- 9春遠からじ